自殺はダメ、絶対ダメ …… とにかく誰かに相談を。

時事通信社の記事である。女優の芦名星さんが亡くなられたそうだ。映画シルクなどの主演を務めた方だ。

状況から自殺だろうという話だが、結構作品を熟している方が亡くなるのは7月の三浦春馬さん以来である。SARS-CoV-2の影響なのかそれとも、私的な問題があったのかは分からないが、社会環境もあまり良い状況ではなくなっていくなかで、世界の情勢は急速に変わってきており、病んで行く人も結構多いはずだ。特に、俳優や音楽家など興行でお金を得ている人や、旅行、観光、営業などで働く人は今後数ヶ月~数年厳しいことも考えられる。死を選んでしまう人が増えないようにする努力が我々皆に求められる。


一週間前の9月7日に警察庁が先月の自殺件数を発表している。それによると、1,849名の方が自ら命を絶つ自殺を選ばれたようだ。1年前の令和元年8月は1,603人だった。

一応書いておくと、今のところ今年が特別多い訳では無い。8月は確かに多いが、前半は外出禁止などがあり、人々の活動が大きく減ったことで、自殺者が少なかった。だから、今年の8月で見た累計の概算は13,109人の今年に対して、昨年の確報は8月迄で13,858人だったのだ。だから、コロナで自殺が増えているという話をするにはまだ早いといえる。一部そういう発言をする人もいるが、まだそうだとは断言できないが、8月に関しては増え始めており、それがもしかするとコロナの可能性もあるという状況に達しつつある。

社会環境が同じなら、自殺者は常に一定数は出てくる。そのため、今まで何とか耐えていた人もいた可能性がある。むしろ、自粛期間は家族との会話なども増える環境にあった人も多いから耐えられたのかもしれない。問題は、これからである。

suicide_R1R2.png

一応、上記は昨年と今年の自殺者推移のグラフ(8月迄)である。令和2年(2020年)の自殺者は、6月迄前年比で減少していた。
7月で2人多くなり、8月(速報)では前年比246人増加した。今年は夏休みが短く多くの地域で早くに明けていることも影響しているのかも知れないが、9月以降も増えていくようなら、本格的にSARS-CoV-2(コロナ)の問題が出てくる時期に入ったという話になるだろう。

たぶん、今年いっぱいは、政府や金融機関が雇い止めや離職者等に対して財政支援をしているので、ある程度は抑えられると思うのだが、そこから溢れている人や生活が変わったことで、アクティブな生活が出来ないことに苦しんでいる人もいるはずなので、周囲に悩みを抱えている人がいて、自身に余裕があるなら話を可能な限り聞いてあげるとか、相談窓口を紹介するように心がけて欲しい。

まあ、メンタルが弱っている人の場合、求められるまで意見はせずにひたすら聞き続けてあげるのが重要なので、短気な人は聞き役になるより相談窓口を紹介したり、一緒について行くとか、側で電話を掛けるとかその方が良いだろう。

尚、相談窓口は厚生労働省のHPに行政・民間の窓口のURLや電話番号が掲載されている

ちなみに、上記を見た限り、自治体が行う「こころの健康相談全国統一ダイヤル(ナビダイヤル※)」に対応する東京都の電話窓口はないようなので、注意して欲しい。

東京都は、ナビダイヤル※を独自にもっており、


電話相談
0570-087-474
運用時間:年中無休 14時~翌朝5時30分

LINE相談
年中無休:15時~21時30分
対象:都内在住、在勤、在学のいずれかの方

以上、東京都こころといのちのほっとナビ~ここナビ~より抜粋(情報は2020年9月14日現在のものです)

尚、自治体や法人ごとに運用時間や休止日が異なることには注意。自治体の窓口は多くが、土日祝日と年末年始休である。
また、地域によって運用時間が午後からのみの地域や、お昼休み休憩を伴う自治体がある。


尚、東京都-精神保健福祉センターのこころの相談ダイヤルは以下である。
ただ、専用ダイヤルを別に用意していることから、切羽詰まるほどの自殺関連の相談ならナビダイヤルやLINEの方が好ましいのかもしれない。

月~金曜日 9時から17時まで ※祝日と年末年始を除く
03-3844-2212


※ナビダイヤルとは、複数ある拠点のうち、管轄内(お近く)の登録拠点に切り替えてくれるサービスのこと。
これには欠点があり、通話定額などを契約していても、発信者に通話料金が請求される。そのため、電話料金定額などの範囲で収めたいならば、
ナビダイヤルではなくお近くの「精神保健福祉センター」直通の電話番号に対して電話を掛けるか、SNSなどのサービスが使えるならそちらを使った方がよいだろう。


ちなみに、自殺に向かいやすい人の傾向を一応書いておく、いつもと比べて次のような傾向があると注意が必要だ。

・以前より痩せた、太ったなど体型が短期間で変わった(特に痩せたは危険)
・極端な疲労の色が見られる、週末など休みの日にひたすら寝て過ごすほど疲れている。
・覇気がない、愛想笑い以外で笑わない(感情の起伏が削げた)
・声を掛けても空返事だったり、取り繕った笑顔をしたり、ボウッとしていたりひとりごとが多い。
・急に酒タバコの摂取が増えた。
・家族や親友に対して、何でもないことに感情の起伏が大きくなった(泣く、怒る)
・神経科、精神科、神経内科などに通院している。
・ボソッとひとりごとのように疲れた、死にたい、もう嫌だと言った言葉が出る。
・最近生活環境が変わったり、生活のリズムが変わった。
・生活が全般として上手くいっていないと本人が言っている。

自傷行為も含まれると思われがちだが、突然何の音沙汰もなく亡くなる人は、そういう雰囲気はまずない。
自傷行為はいわゆる助けてくれる人がいると分かっているからやっているケースや自傷行為がある種精神的に落ち着く要素になっていることが多い。派手に飛び散る血が、痛みが生きて居る証になったり、周りがそれで心配してくれることが、生きる力になるということだ。これ自体が精神疾患であり、1度これに嵌まると、繰り返す人も多い。そして、周りの反応がまたかよとなると、徐々に過激になるケースもある。

だから、早めに根本の問題を見つけて対処することと、本人がリストカットなどの自傷行為をしても、自分の状況が良くなることはないと理解して貰うようにその人が必要とされる環境と自傷行為をせずに成長したいと思う状況を作り出さないといけない。


話を戻すと、自殺する人は、概ね何か孤独に耐えている。
人に話していない言えない秘密(その人の中での葛藤)があって、それが限界を超えた瞬間にフッとこの世を去ろうと決める人もいれば、ずっとずっと精神的に苦しんで、これでは生きていけないと思った瞬間かも知れない。いずれにしても、周りがその話を聞く機会を持たないか、聞いていてもそれが大したこと無いだろう乗り越えられるだろうと甘く見たときに、自殺する人が多い。

だから、その人が弱っていると思えるなら、とにかく聞き役に徹して否定しないことだ。それが出来そうもないなら、病院の受診や相談ダイヤルなどを使って、相談するように持ちかけたり、そういう人がいるんだけどどうしたら良いですかと、相談ダイヤルを使って確認するのも手だろう。相談ダイヤルは本人じゃないといけない訳では無い。家族や友人でも良い。場合によっては本人が電話できないなら、代理として電話をして、仲介でも良いのだ。


経済情勢はこれから、暫く良くならないだろう。
明日は我が身で誰がどうなるかも、暫く分からない状況とも言える。他人もそうだが、もしかすると自分自身もメンタルに苦しむかもしれない。
その時に、こういう相談サービスがあるのだということは覚えておくのが重要だ。尚、精神疾患は慢性化すると、精神障害者手帳が発行されるほど、回復が容易ではない病気である。だから、家族親族友人が病んでいるように見えるなら、早めに相談することが望ましい。これは、自分自身にも言えることだ。精神を強く病んでしまってからでは、取り返しの付かないことも多いのだから。



"自殺はダメ、絶対ダメ …… とにかく誰かに相談を。" へのコメントを書く

お名前[必須入力]
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント[必須入力]
認証コード:[必須入力]

※画像の中の文字を半角で入力してください。