ヤマダ電機さらに11店閉店へ・・・を考える。
店舗名は既に出回っているが、Techlandはこの勢いなら7月も閉店店舗はあるだろう。たけのこのように隣の店舗と商圏が重なり、狭すぎる地域は積極的に切り落とすことになりそうだ。
これは、都市に集中すると書いている記事も見られるが、出店しても1年や2年で予想した売上げを達成できず、周囲の店舗も巻き込んで収益を落とすような店舗は都市部(LABI)でも、切る勢いだろう。
まあ、家電店に限らず、大型商業施設などでも今後は人口減少によって、縮小が必要になる。利益がある程度出ている間に、縮小均衡の対策を取らないと、急速に減少が始まると、廃店しても追いつかないだろうから、長くても4~5年以内に見切りを付けるのは、ヤマダに限らず今後増えるだろう。
今回出店から閉店までの期間が短い店舗が多いのは、結局過度なドミナント出店が祟っている場所と、他の競合店に負けた地域と思われる。
前回もその傾向は見られたが、2010年以降の店舗で収益性に問題がある店舗は、今後恐ろしい勢いで減るだろう。尚、千住大橋店は商業施設(ショッピングセンター)ポンテポルタ千住の核店舗となる。前回は、イオンタウン周南(山口県周南市)の店舗が入っていたが、ここも複合商業施設の2階から3階(店舗面積の約25%と思われる)を食うような大型施設での撤退になるため、商業施設的には痛い撤退である。
| 店舗名(テックランド) 開店日(一部リニューアルオープン日かも?) | 県域 |
| 日光店 2014/5/31 | 栃木県 |
| 笠間店 2010/10/15 | 茨城県 |
| 行方店 2011/3/4 | 茨城県 |
| シーサイドひたちなか店 2012/8/9 | 茨城県 |
| 稲敷店 2013/11/1 | 茨城県 |
| 旭店 2009/7/18 | 千葉県 |
| 千住大橋店 2014/4/18 | 東京都 |
| 湖西店 2013/12/20 | 静岡県 |
| 豊郷店 2013/7/26 | 滋賀県 |
| 御坊店 2013/3/28 | 和歌山県 |
| 三豊高瀬店 2013/12/6 | 香川県 |
2007年頃までの10年は複合商業施設が恐ろしく増え、だいたい核店舗に家電店とGMS(総合スーパー)かSSM(スーパースーパーマーケット)が入っている。しかし、こういう場所は平日と休日の収益率のギャップが大きく、賃料などの固定費が高い。その割にウィンドウショッピング率が高く利益率は低い。しかも、最大手のイオンモールでさえも既に国内で約140もの施設を持ち、そこに行かないと味わえない特別な施設という印象はなくなったことで、昔の地方のアーケードより危ない雰囲気が出始めている。
それに加えて、スマートフォンの普及でネットでの購買力が高まったこともあるだろう。そもそも、わざわざ車や電車に乗って大きな家電を複合商業施設まで買いに行くなら、日頃は複合施設でなくともよい。
今後は、こういう商業施設もただの人が回遊する施設ではなく、固定客をつかむための施設全体での努力が必要になるだろう。
正直ヤマダ電機が厳しい、家電業界は厳しいと言うが、以前ならそこでしか買えない品もネットで買える時代にどう立ち向かうか・・・は、家電業界だけの話ではない。流石に家や自動車までネットという人は今はまだ少ないだろうが、アパレルも、ネットで販売する事業者は伸びている。食品は高齢化や共働きもありネット注文と宅配サービスなどを利用する客も多い。
そして、週末など限られた日だけ商業施設やお気に入りの店に行く。そういうライフスタイルが増えている現実を見れば、接客も含めたサービス業も既に安泰ではない。いつ新しい合理化や技術革新の並が生まれ、自分の業界がその打撃を受けるかは分からないのである。
ヤマダは海外事業が思うように行かない現実もあり、早く舵を切っているが、これはヤマダだけが抱える問題ではなく、社会全体が急速に合理的な生活に向かっていることを意味する。
この先に、文化の衰退がなければ良いのだが・・・少し不安である。
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