NTTドコモ、2017年にBlack Berry終了を考える

Black BerryはWindows Mobileと共に2000年代の次世代携帯電話の先駆者だった。しかし、そのBlack Berryも2017年に日本市場から姿を消すことになる。日本は、iPhone一辺倒であり、Androidでさえも苦戦している現状を見れば、NTTドコモもこれ以上は厳しいのだろう。
http://www.docomo.biz/html/product/blackberry/

ちなみに、世界市場では、Black BerryもiPhoneスタイルのスレート製品を投入している。
http://us.blackberry.com/smartphones/blackberry-z30.html?LID=us:bb:devices:blackberryz30&LPOS=us:bb:devices


尚、Black Berryを知らない人のために、簡単にBlack Berryについて説明すると、カナダのBlack Berry(旧RIM)が開発した携帯OSとサービス、そしてそれを利用するハードウェアをBlack Berryという。OSはBlack BerryOSでバージョン7.1が最新版(2015年現在)である。

この携帯製品の特徴は、キーボードやトラックボールなどの機能が搭載されていることである。特徴的なデザインであり、昔のWindows Mobileなどもそうであったように、今でもそれを中心に販売している。

また、OSの特徴として専用のグループウェアが搭載され、それらをBlack Berryのフルセキュアなクラウド機能で制御できるように設計されている。インターネット接続などもそれらを介して行うため安全性が高く、日本ではNTTドコモだけが、ビジネス向けに提供してきた。


欠点は、アプリが少ないこと。また、閉鎖性や独自性が強いため、一般への浸透はあまり考えられておらず、どちらかというと堅牢なビジネスユーザーに愛されているという偏った市場ニーズしかないことが挙げられる。昔は海外を中心に売れていたのが、これである。


ちなみに、最も普及していた頃には、Windows Mobile(10 Mobileではなく、Windows CEの携帯電話版に相当、Windows Phoneのこと。Mobileは厳密には電話機能付きPDAに相当)とともに、スマートフォン市場を支えていたが、iPhoneの登場でどちらも苦戦し、Windows MobileはWindows Phoneへとブランド変更、そして今年後半にWindows 10 Mobileになる予定。
Black Berryは今のところ最善策を見いだせずにいる。



<海外ではスマートフォンの先駆けだが、日本では・・・>

知っている人は知っているが・・・これを先駆けだと日本で言うだけの人は、実は本当に知っているとは言い難い。

Black Berryが日本で投入されたのは、2006年の9月であるが、この当時は英語メインで・・・個人向けではなかった。その後、2008年に日本語化されようやく、個人向けでの販売も開始された。ちなみに、2008年といえばソフトバンクモバイルが、iPhone3Gを初めて国内で投入した年である。

ここから分かると思うが、スマートフォンの先駆者というには、実は日本では先駆とは言い難いほど使われていなかったと言えるのだ。これは、日本では携帯電話(フィーチャーフォン)の技術が海外の技術に比べて劇的に進んでいたことが大きい。結果的に、Black Berryが日本語化し本格的に個人市場参入するときには、既にiPhoneが販売されていたのである。だから、国内では先駆けとは言えない。


尚、Windows Mobileは既に2005年(当時のDDIポケット、現在のウィルコム)に個人市場に登場していた。
ただ、これはスマートフォンの元祖といえばそうなのだが、オフィス付きPDAに電話機能が付いたものとして提供されていた。これも、最初はビジネスで売れたが、継続して大量に売れるものではなかった。

それは、携帯電話にドキュメントビューアや、PCサイトビューアなどの機能が搭載されていたことが理由である。こういった、携帯の高機能化は、後に国内企業が慢心しiPhone一辺倒になる原因でもあった。


<慢心して負けたメーカー>

韓国企業と言うだけで、Galaxyが売れなくなるような国というのも、世界ではそう多くない(そういう意味では中国や韓国に日本は似ている)と思うが、日本は結構、新しいものとブランドが好きである。元々は海外の品より日本メーカーの品を好んで買っていた。しかし、iPhoneの登場で、Appleがその牙城を崩し、Appleは別腹になった。その間、携帯の技術に慢心し、スマートフォンに注力しなかったことで、スマートフォンで遅れを取ったのが日本である。
これは、マイクロソフトやBlack Berryにも言えることだ。

しかし、それに対応したのはサムスン電子などの携帯市場では後発メーカーだった。

まあ、悪い市況でも、マイクロソフトはPC向けOS市場とオフィスアプリケーション市場、クラウド事業が好調で再参入し反撃するチャンスを得たが、それ以外は決してうまくいっているとは言い難い。リストラに追われて、財務も人員も減っており、反撃が難しいのだ。

そしてそれは、NTTドコモにものしかかる。
今後は、単に有名ブランドのスマホを扱っていますではなく、うちはこんな料金やサービスで魅力がありますという携帯キャリアらしい戦略を見いだせないと、ドコモはBlackberryも止めて経営センスも失ったと言われるかもしれない。


しかし、結局Black Berryは10年半ほどしか持たなかったことになる。もっと、早い段階で日本語に対応していれば、もしかしたらもう少しシェアがあり、持った可能性があるが、市場の変遷は怖い。
そして、何より怖いのは、10年~15年程度の期間は、何か大きな転換がおきることが市場では多いことだ。そろそろ、この次の10年に向けた携帯OSが誕生してもおかしくはない。

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