MRJ初飛行延期へ

残念なニュースであるが、仕方がない。とにかく、確実な信頼性を確保するとともに、可能限り早い段階でテスト飛行にこぎ着けられるように、頑張って欲しい。今の段階では、受注に影響を与えないとは思うが、もし、2017年4~6月期に本当に初号機が納品できるかという点が揺らげば、MRJにとってはかなり厳しいだろう。

http://mainichi.jp/select/news/20150408k0000e020219000c.html

<MRJの初号機受け渡しが遅れると厳しくなる理由>

この機体で黒字化するには、最低でも400~500機以上できなければならない。また、確実に収益を出すには、キャンセル権なしでその2倍の800~1000機以上の受注があれば何とか軌道に乗ったと言えるだろう。これは、航空機の販売では、機体の値引きがあるため、ある程度纏まった数の受注を得なければ、黒字化できないためである。

しかも、開発費の償却も当初予定が1500億だったが、現在は1800億に達しており、最終的には2000億超になると見られる。実を言えば、2017年4から6月までに売れなければ、さらに開発研究費が膨らむことになり、逆に他社が同型の性能を持つ製品を出す恐れが高くなる。

即ち、民間として、利益を出すビジネスで見ると、かなり大変な状況に変わりはないのである。
それ故にかなり厳しいのである。

今回の準備がどの程度のボリュームで遅れているのか分からないが、2017年4~6月期を死守するあまり、最終調整に無理が出ないことを祈るばかりである。

航空機の販売競争は、安全に完成させれば売れて利益が出るような、ビジネスではない。
なぜなら、安全な機体でなければ、そもそも売れないのであり、それは最低限の条件である。

それにプラスの付加価値や価格的メリットがあって、はじめて売れるといえる。しかし、遅れれば遅れるほど、どちらのメリットも徐々に失うのである。日本人の感情として言えば、とにかく安全に作り上げて欲しいと思うが、メーカー的には、2017年4月~6月期にぎりぎりまで拘らざる終えないのが現実である。



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