日本国内でAMD CPUの販売シェアが急速に低下、Intelの半分以下に …… 出荷量が足りないのがAMDも……今のままだとどちらも厳しい。

PC Watchの記事である。


Intelは弾があっても売れ残っていたが、2022年1月はIntelが圧倒的に売れたそうだ。ただ、このシェアが大きく上がったのは、AMDの数量が元々少ないのに対して、IntelのAlder Lakeは大量に出荷されたことも影響しているのだろう。そもそも、AMDは今も潤沢とは言えない状況にあり、価格もTSMCの生産設備の増強が追いつかない状況にあり、上がっているからだ。

対して、Intelは製品の性能競争力がある程度上がりさえすれば自社で製造しているため安価に大量に供給できるというメリットがある。自社Fabの強みである。逆に言えば、それだけIntelはこれまでが弱かったと言うことである。そして、AMDは供給面が今も昔(Athlonの頃からずっと)も課題であると言える。


尚、AMDはミドル製品とハイエンド製品の出荷数量がそれほど大きく変わらないが、Intelはミドル製品の生産量や種類がかなり多いため、それもIntelの有利に繋がっていると考えられる。まあ、これは欠陥率の違いによるものだろうが、それが故に選別品の下位へのスイッチが広がり、中層や下層の製品のラインナップが豊富になる。それが、Intelのシェアを押し上げる効果を生み出しているのだろう。

ある意味、もうミッドどころかEfficiency CoreだけでもSkylakeと同等性能に達する中で、天井を極限まで電力効率を無視し、歩留まりを無視して作っても、そこから生まれる下の製品で稼げることが照明されているとも言える。Intelにとっては嬉しい誤算だろう。

一方で、AMDはそれが出来ないのだ。理由は、自社Fabがないため、生産設備のリソースが限られており、計画的に欠陥率を制御しないと、出荷計画に遅れが生じる上に、利益率が下がるからだ。安い製品のために無茶な歩留まりで大量生産を委託したら、設備を借りるだけでも金がかかるのに、利益率を圧迫する恐れがあるのだ。生産設備に余裕がある時代ならクロックの低い下位のみのラインを作ることも可能だっただろうが、今は無理だろう。


<自社Fabを持つことの強さと弱さ>

自社Fabを持つIntelが良い製品を作れば逆転して成長するのは当たり前である。1度に出荷出来る量の桁が違うし、価格の決定も自社の中で出来るからだ。しかし、そこが弱さでもあった。それが、Skylake以来5年以上にわたって続いたプロセスノードの停滞である。これがなければ、iaもIntelの優位は変わらず、ハイエンドのコア数は4コア8スレッドか、4コア16スレッドだっただろう。

X/EP/EXの製品が8か16コアだったかもしれない。そのぐらいIntelはコア数よりスレッド性能だけで成長するつもりだったようだ。それが、出来なかったから、弱ってしまった訳だ。これが、取りあえずライバルと競争力を同一にする程度まで戻ったことで、生産量増の効果もあり復活した。

後は、維持出来るかどうかである。それには、この先のプロセスノードが計画通りに進むことが求められる。これは、AMDが委託するTSMCなどの製造会社も同じであるが、AMDの利点は、自分で製造もしないから、製造プロセスが優れたベンダーを選ぶことで、Intelを出し抜ける可能性があることだ。しかし、一方で、需要に対して供給を急増させるような大量生産は出来ない。だから、品不足が結果的に、ライバルの復活時の猛奪取(ダッシュ)を生み出す。この違いが今回の差だろう。

これからもこの状況が続くかは分からないが、少なくともCPU市場においては、価格が安定する作用が生まれつつある。
出来れば、GPUもIntelが自社Fabで製造して、価格を下げてくれれば、もう少し安定するのだろうが、そこまでIntelの製造プロセスは成熟していないため、GPUはTSMC委託を継続していくようだ。GPUの価格が安定する目処はが立つにはまだ暫くかかるかもしれない。


































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