Qualcomm、Windows 11用SoC「Snapdragon 8cx Gen 3」。CPUは85%、GPUは60%性能向上……ベースコアは888かな?

PC Watchの記事である。その下はQualcommのプレス記事である。


スペックを見る限りでは、888(SM8350)と888+(SM8350-AC)の間のCPU/DSPにより高速なグラフィックスと帯域幅を倍にしたメモリーホストを内包したようだ。その代わり、モデムをカスタムメイドの外付けに変更したのだろう。デスクトップなどへの転用も考えて、モデムを外した製品も検討している可能性がある。

Gen1とGen2が855ベースだったのは知られている。これは、多分TSMCのラインに空きがなかったとかそんなところだろう。その代わり、Mobile版で870が出荷されたと考えられる。そして、今回はSamsung版なので、8cxを888ベースで製造できるようになったのだろう。ただ、いつもならもっとCompute版は早い時期(春~初夏頃迄)に発表されることも多いのだが、ここに重なった辺り、Samsungがこれまで苦戦しているという話が出ていたことと関係しているのかもしれない。歩留まりが悪く確保が難しかったと考えれば今の時期になるのは分からない話ではない。本当なら6月のComputex辺りまでに出荷が決まるのが好ましいからだ。本当は、合わせたかっただろうに……

半導体不足と技術開発の脱落が増えていく状況が、透けて見える。

これが売れるのかはまだ分からない。

ARMでのx64への対応がWindows 11で行われているので、以前よりは売れるようになるだろうが……問題は、プリンタードライバーや一部のUSB関連の外付けハードウェアドライバがWindows On Armに対応してないケースが散見される点だ。汎用ドライバで動くUSB DACなどの製品なら問題はないのだが……メジャー製品でもドライバーの対応はあまり進んでいないように見える。1度対応させると、それからはアップデートや不具合の度に更新が必要になったりするし、なるべく普及が一気に進む状況でなければ、開発するメーカーは対応を避けたいというのもあるのかもしれない。

それが故に、少なくとも組織の中で使うにはまだWindows On Arm対応のPCは選択肢から外れている。
ただ、ゲームなどの用途であれば、その性能が高ければ売れるようになって……。とまでもいかない。今の段階ではゲーミングにも向かない。ゲーミングで見るとray tracingをサポートしていないはずで、GPU性能が低く、x64をArmでサポートしても性能はまだ足りない。即ち、Web環境向けに良くても、デスクトップ環境では相性が未だ悪いのだ。

これが、改善され始めるには、利用者がもっと増えることが必要だ。まあ、Windows 11対象PCでは既に更新の通知が急速に始まっているようなので、今後Windows On ARMの使い勝手も分かってくると、ARM向けドライバーも普及するだろう。Gen3がどのぐらいの価格設定で出てくるかわからないが、パフォーマンスが良く、x64処理も十分に動くなら、これが起爆剤になるかもしれない。







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