Snapdragon 8 series 800~ 8 gen 1比較表(870は除いてます)……久しぶりの公開かも。

Snapdragon 8 Gen 1が発表され仕様の整理(間違いの修正を含む)がほぼ済んだので、8 seriesのフルバージョンに近い比較表を公開する。

最近はこれの公開をしていなかった気がするので、久しぶりである。

長年溜めたことで、4445×3325pixelの画像データになる。尚、865とあまり差がなく詳しく調べなかった(元の表にはあったのだが信頼性が低いのでこれには加えていない)870は除外している。一部間違いもあるだろうが、初期仕様表には載っていて結局使われず外された項目なども残っていたり、今あるものでAPI対応したと思われる項目を遡って追加したり(全部は調べてない気になるところだけ)……結構熟成されている。

Snapdragon 800 Less 870.png

昨日はまだ不完全だった8 Gen1の仕様は一応埋められるところは埋めた。いくつかの信用度の高いところから、情報を集めたので、概ね合っていると思うが、間違っている可能性もあるのであくまで参考として欲しい。尚、ストレージコントローラーの項にM.2の記載があるが、これはスマホで対応している訳ではなく、ディベロッパー向けに提供されるベースボードが出てくると対応出来るというだけの話だ。旧製品のSATAと同じようなものである。

表を見ると分かるが、この表を見てSnapdragon 8 seriesで興奮できるほど進化したなと言えるのは、今から考えるとそうでもないが、熱々だった810~865ぐらいまでだろう。この時期は全体の性能が猛烈なペースで上がっている。今の何とかここが2割とかそんなレベルではなく、使えば分かるぐらいの差が出ていた。

888と8 Gen 1はAIなどの進化を必死に示しているが、スゲえと言うほどではない。ベンチマークでは凄い数字が出るのだろうが、そもそも今スマホで扱うゲームなどで必要とされる平均性能はSnapdragon 835~865ぐらいのスペックで十分動くラインにあるのも影響しているだろう。(後はRAM容量などに依存する)いや、もっとも今のスマホで全てのハードウェア機能を100%1時間稼働させるとかそんなアプリがあると、バッテリが湯水のように消費され、筐体も結構熱くなり、そんなアプリは売れないだろうが……

スマホの場合はフリー課金型のカジュアルゲームも多いため、あまり最先端を追うと、ユーザーが獲得出来なくなり、利益が出ないというジレンマに陥るため、敷居が低めなのも影響しているのだ。

まあ、この3年ほどは、プロセスノードの進化が遅い。正直、5nmとか言っているが、あれはIntelが昨年まで示していた7nm(Intel 5)である。4nmに至ってはそもそもノード変更ではなく、歩留まりを引き上げたリフレッシュ版に過ぎないはずだ。

元々ノード対応にきっちりしていたIntelがリーダーから落ちてしまったことで、こんな酷いことになったが……その結果として、Snapdragon 810の悪夢は、既に標準の温度や電力性能へと変わってしまったといえるのである。だから、熱密度の影響がまだあまりないAIなどに性能を振っていることと、GPUのソフトやハードアルゴリズム(機能)を拡張していくことに注力している訳で、それがこの表だと見えるのだ。涙ぐましい努力の賜物である。

今回は、CPUも刷新されていることで汎用最大性能も何とか面目を保っているが、元々性能向上の柱だったクロック周波数も頭打ちになり、既にかなり厳しい域に達していることが分かる。Adrenoなどの純粋な性能指標をあまり率先して示さなくなったのは、それだけで専用処理をしていないからかもしれない。Mobile Platform全体で出来る処理を分散させ熱密度を下げ消費電力を抑える努力が進んでいるのだろう。そうしないと、これからの時代は生き残れないとQualcommは考えて、ブランド型番をプラットフォーム全体から排除する方針なのかもしれない。

実際にAppleはOSも自社開発しているが故に、SoC全体で数字を示すようになってきている。別に他でも汎用処理が出来るなら、GPUとCPUの性能だけで示す必要はなく、DSPに余裕があり、出来ることがあるならGPUの一部前処理をDSPにやらせても良い。そういう流れを示しているのだろう。実際にQualcomm DevのツールにはGPUという訳ではないが、そういう方向性に向かっていSDKもある。

こういう時代の流れが分かるのが、この比較表かも知れない。
尚、これが7 seriesや 6 seriesになると混沌というか、性能ブランドが重複するようになる。昨年、870が出たのと似たような状況だ。これは、売れ筋が既にトップラインではないからという理由によるものだ。多分、これからもSnapdragon 8 Seriesはそのトップラインの販売減少と、ライバルとの競争の2つの面でのジレンマと闘い続けるだろう。

その中で、Gen 1という形で世代名にしたのは、もしかするとトップラインは今後は毎年1つとは限らず変則出荷するが、888と870のように重複投入はしないという気持ちの表れかも知れない。また、Gen 2が出てもGen 1を併売することも考えて居るかも知れない。
投入は1年周期かもしれないし、半年かもしれない、2年出て来ないことも今後はあるかもしれない。それと同時に、7や6ラインが、追い抜かない限り、旧Genを残すことで、サポート寿命が延びる体制を整えていくという意気込みもあるかもしれない。

実際に、GPUドライバーは既にGoogle Playなどから独立して更新出来るようになり、NVIDIA Game Readyドライバーのようにドライバー設定の調整まで可能になる。最上位は短い寿命ではなく、最上位らしく長くサポートするという流れが生まれると、MediaTekやSamsung/GoogleのオリジナルSoCとの戦いはより多くのユーザーが望む方向へと向かい、新しい時代に入るだろう。

今は、sustainableを求める時代だ。今回のブランド型番の変更によって、Qualcommがそっちに向かう決意を示しているなら、歓迎できる話であり、QualcommのSoCを選択する人が再び増えるだろう。というか、まあこの表を見ると、もうバッテリなどによほどの革命が起きない限り、そういう方向に向かわざる終えないようにも見える。














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