第12世代Core Alder Lakeレビュー解禁し、販売も開始……噂通り12900Kのワッパーは悪く、性能は発表値より低めも健闘。

Alder Lakeの販売が開始されPC Watch、ITmedia、ASCII、4Gamerなどの記事が一斉に解禁された。


出揃ったレビューを見る限り、前評判(噂)通りの性能であると見られる。Ryzenと比較した評価も、キャッシュレイテンシの問題などを見据えたIntelの数字と合わせて見ると、むしろ健闘していると言える。電力面で見るとやはりAlder Lake-Sは相当な大食漢であることが見て取れる。11900Kをさらに上回る傾向があるためだ。(但しPC Watchの記事では3D処理での電力が11900Kを下回っている。ITmedia他では上回っている。)この辺りは4gamerの記事が分かり易い。

アイドル時はAMDより優秀に見えるのは、Intelプラットフォームの特徴だが、高負荷時のCPU温度が80度~100度に達する事を考えると、2時間も古パフォーマンスでCPUをぶん回せば、冬場の暖房としては良いが、夏の夜などに使うとエアコンなしには部屋が真夏昼間の砂漠並に暑くなること間違いなしである。最近はGPUも熱いので、高断熱の狭い部屋なら一瞬で温もるかもしれない。

<12600Kは12900Kほどではないのは……出荷が年単位で遅れたためか?>

ちなみに、12600Kはバランスとして12900Kほど悪くないようだ。これがPコアのみの12400(ロック版でありアンロックのKではない)になるとさらに大人しくなると前評判では出ているが、12900Kがこれほど熱密度が上がっているのは、クロック周波数がプロセスノード(10nm/Intel 7)に対して高すぎるからだと思われる。

元々Intelがこのプロセッサーをいつ出荷する目的で開発していたのかはもう定かではないが、少なくとも今より1年は前にAlder Lakeに相当するプロセッサーは出る見込みだったので、実際の設計上の想定クロック周波数はもう少し大人しかったというのは、ほぼ間違いない。

しかも、元々は上位と区別する要件が性能ではなく平均消費電力で区別するつもりだったと推定される。
もう少し分かり易く言えば、当初の性能ラインは、もう少しクロックを抑えて下を狙っていた訳だ。どれぐらい下だったのかというと、最大クロックベースで500~600MHzぐらい下だったのではないかと思われる。
また、Eコアのクロックももう少し大人しかった可能性がある。

そうすると、CPUの最大ワッパーは200W前後まで落ちるはずで、Eコアの役割ももっと明確に差別化できただろう。しかしそうならなかったのは、この製品の出荷が後ろズレしたことで、今のRyzenと次のRyzen(Zen4)を相手に戦わなければいけなかったからである。これでも、AMDの事前の情報通りならZen4にはまず勝つのは難しいと思われるため、ワッパーを上げてでも戦ったのだろう。

結果、Big.LITTLEの強みが全く機能しないハイエンドになってしまったと考えられる。本当なら、上位は電力性能もx86史上最強になったのかもしれない。まあ、多分後にT版が出てくるはずなので、それが12900Tや12700Tといった形で出てくると、熱効率が良かったKaby Lakeぐらいまでの世代から電力面で移行するのに戸惑っていた人にとって魅力的なものになるかもしれない。


<モバイルはEfficiencyの役割を果たせるか?>

逆に言えば、モバイル版はクロック周波数を極端に追わなければ、Efficiency Coreが役割をしっかり果たすことで、平均電力を大きく押し下げてくれる可能性は高い。ただ、こちらもRyzenと熾烈な戦いを強いられており、Big.LITTLEの強みを生かせる製品は、上位よりミッドレンジになる可能性もある。こちらは、Tiger Lakeがそれなりの地位を占めてくれているのもあって、Ryzenが圧倒的とは言えない状況にある。ただ、結局はZen4が真後ろに控えている中で、Alder Lakeが辛勝か同格に留まっていること。DDR5などの周辺部の性能向上が下支えをしていること。といった要素があるだけに簡単にはいかない。

消費電力で選ぶ人は、単純に同じモデルナンバーなら過去の同等モデルナンバーと同じだろうとは思わず、しっかり確認して選ぶ必要がある時代に入っていると言える。



Intel Corei5 プロセッサー 12600K 3.7GHz( 最大 4.9GHz ) 第12世代 LGA 1700 BX8071512600K



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