校長「困惑している」 中3男子刺殺で学校側会見―愛知・弥富市 …… 警察が背景を調べるだろう。

時事通信社の記事である。


昨日起きた中学3年生の校内殺人事件が、世間に衝撃を与えたのは間違いない。
最近は、北海道根室市でも14歳の少年が店員を切りつける事件があったが、この年代の事件は昔から少ない訳ではない。ただ、校内で児童生徒が同級生に対して殺人をするというのは、2000年代に入ってから本格的に増えてきた。快楽殺人も過去にはあったほどだ。

この事件は、今日の報道を見る限りでは、それほど大きく報道されることは無さそうだ。流石に、中学校三年生で間もなく受験や既に受験シーズンに入っている子も居る訳で、その周りで下手に騒ぐことは出来ないと言うのがあるのだろう。また、最近は、社会環境が2極に割れていることで、模倣犯も増える恐れがあるので、あまり報道しないという姿勢も出てきたのかも知れない。

この手の事件はあまり興味深くやり過ぎると、同じような感情を持つ人を触発しかねないからだ。それでも、今は物価や景気の先行きなどでいろいろ問題がある訳で、それを子供であれど小学校中学年以上になれば知る子も多い。それが、情緒に影響を与える訳である。


今回の事件、校長は多分なにも知らなかったのは間違いないだろう。下手をすれば教師も知らなかった可能性もある。
知る機会があるとすれば、保護者だが……実はその保護者でさえも共働き時代に入り、子供がスマホなどを携帯し、SNSで友人と情報をやりとりすることが増えた昨今では、なかなか状況や事態を把握するのは難しいとされる。これは、現役の学生の親やそういう世代の子の行動を調べた人でなければ、多分分からない今の時代特有の秘匿性というものだ。

コロナ渦という状況が1年以上続いたこともこれをさらに悪化させたと言える。食事の時は黙食が未だに学校では行われているはずだ。そういう部分があり、トラブルを教師が見抜くのは難しくなる訳だ。特に、中高生になれば小学生などとは違って激情を隠す知恵もあるのだから。

そのため、背景はこれから事件の真相を加害者がどこまで話すのかに掛かっているだろう。
そして、それが社会に報道されるのか?それとも、学校の関係者と被害者、加害者家族、関係したクラスや学年の間に共有される程度で終わるかどうかぐらいだ。はっきりしているのは、何かあったことだけは確かだろうということだ。

それが、虐めなどの問題か、それともこの友人同士の関係性の問題(裏切りと加害者が思ったなど)か、恋愛などのもつれも有り得る。または、精神病質(英語ではサイコパスという)というケースもゼロではない。いずれにしても、被害者の方のご冥福をお祈りすると共に、同じような事件が今後起きないことを願う。また、事件を目撃した生徒などにPTSDなどの症状が出ないことを願っている。



人間上手く行っているときや、そこそこの生活が出来ている時には、殺人などまたは自殺など考えもしないし、している人を既知外だと思う人も多いだろう。しかし、実際に追い込まれたときには、考えが反転するようになると言われる。死にたいとか殺したいと思うようになったことがある人は、それが分かる訳だ。その先に進んだことがあるかないかの違いはちょっとした差とされる。誰かが手を差し伸べたとか、自分でこの先の幸福を考え我慢したとか、そういう差だ。

今は、新聞にしてもテレビにしても、ネットや電話で誰かに相談すればぐらいしか伝えない。本当に大事なのは、目の前に近くにいる人がそれを救う努力をしてくれることである。それと同時に、親ガシャとかガチャとかああいうSNSの議論に参加して、あるないを決めるのではなく、悪い環境だと思っている人が、未来に向かって希望を持つために何が必要なのか、どこに努力を向けるべきかを共に考え伝える事である。

報道機関などが低俗に何かを叩くだけ叩いて、希望を与えない世の中になると、事件は今後も増え続けることになる。ちゃんと社会に向き合い幸福になるためにどうすべき、どういう考え方であるべきか、誰だったら近くで相談できるかを伝えるべきだろう。まあ、行政でかつ対面でそれをやっている場所は少ないのだが、電話窓口などはあるが、実際の対応になると殆どがNPO法人などに投げられているからだ。昔は行政でも多少やっている地域はあったが……。

デジタル化という体で今後はさらにSNSに移っていくかも知れない。この国の一番問題な点は、少子化対策=金を蒔くことであり、それが育つ過程における悩みの処理は、警察、病院(医師・看護師)、保健師、スクールカウンセラー、教員、保育士、児童相談員、社会福祉士、事務員などバラバラで情報管理もボロボロであることにある。しかも、指針も相談所や相談員毎に違うため、情報が行かなくて良い場所に行ったり、行くべきところに行かないこともしばしば見られ、事件が起きる。欧米と違って制度(法整備)が弱すぎるのだ。

日本は、とにかく新しい省庁を作るとか大きな改革に金を出すとかそういう頭より、金と箱で何とかするという発想しか立法府にないからだ。それが失望や絶望を広げ始めていることに、理解も示す頭が政治家にあるとは思えないが、少なくともそういう方向に向かうように、報道や社会が向かなければいけないだろう。

こういう子供が1人でも生で相談にいける場所を作ることがまずこの手の事件を減らす一助になる可能性は高い。SNSだ電話だと言う人もいるだろうが、そうじゃない。最終的には対面の方が信頼を醸造できるのだ。そういうための機関を作り、制度を作ることが大事である。


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