バルミューダのスマホは4.9型の小型モデル! 5G&FeliCa対応 …… 値段の問題がなければ、一昔前のスマホセンスが新しいのか無謀なのかだけの問題。

バルミューダのスマホが発表されたので、その記事が昨日大量の出回った。


ただ、ネット上での評判は全体的に悪い。まあ、大半は玄人評価なので狙っている層が違うなら売れないと断言は出来ない。
しかし、スマホというジャンルの商品で、価格対性能から見るとよほどバルミューダというブランドを好んでいる人でなければ売れないだろうなと思う。

問題点ははっきり言って多すぎるほど多い。殆どだめ出しになる。

まず真っ先に、デザインが古くさいという点が挙げられる。曲線が新しいとバルミューダは言っているが、そもそもこのデザイン5年ぐらい前までは新興国の安価なスマホでよく使われていたデザインであり、最初の頃のiPhoneやAndroidスマホのデザインに近いのである。画面側のベゼルも広いし……。液晶のある表側を見ると昔のスマホだ。裏側の曲面は、昔のスマホで多かった。先進国では早い段階で、背面までスレートになり表にした状態で安定する形になったが、旧機種にそういうのがあったのは一時期は折り畳み式携帯電話やスレート携帯電話の持つ流線型を取り入れた製品が多かったのである。そうすることでフィット感が売りになっていたのだ。

しかし、その形にするとバッテリーの容量が減る。廃熱が難しくなるため、最大パフォーマンスに斑(ムラ)が出る、机から落とすして画面を割るなどの問題も出てきた。一番最後がスマホ特有の問題だった。携帯は折りたたみなどの構造があるため、落とした後に壊れにくい。画面も小さく割れにくかったし、折りたたみなら閉じているため画面が直接傷つくことも無かったのだ。
しかし、スマホは画面が大きく落ちたときに画面側が何かに当たると画面が丸ごとひび割れたからだ。だから、廃熱やバッテリーの問題と合わせて座りの丸型は徐々に減ることになった。

開発する側もデザインの割にコストが掛かるため消えていった訳だ。今では、事実上絶滅した。もっと言えば、消費者側もカメラ部でさえも飛び出さない方が良いと思う人も居る。シンプルイズベストというわけだ。実際に、ソニーはこの背面アークデザインを取り入れて一気にシェアを落としたのは、XZ2とXZ3での話だ。ステレオミニのイヤホン端子も無かったのでXZ2や3は評価を大きく下げた。

これを理解した上でやっているとしたらそれで挑戦だと思うが、知らずにやっているとしたら売れなかった場合に共同で開発している京セラもよくこのデザインを受けたなと思う。

次にバッテリー容量の問題だ。2500mAhは少ないと誰もが思うぐらいだろう。交換式なら別だが自分で交換することはできない。一応2年間はバッテリー無償交換の対象のようだが、2年でダメになる人が多いようなバッテリーならスマホ自体が売れないだろう。ともかく、筐体が小さいだけでは無く、丸いこともあってバッテリに割ける場所が小さくなったのは間違いないだろう。正直、ワイヤレス充電を付けるスペースがあるなら、1mAhでもバッテリー容量を増やした方が良かったのではないかと思う。この当たりも開発する側の狙いと使う側の狙いの違いが見て取れる。

3つ目に、イヤホン端子がないことも問題の一つかも知れない。Android機種の多くはイヤホン端子を搭載していることが多い。これは、iPhoneとの違いでもあった訳だ。1度は廃止に動いたメーカーも多いが今も多くの企業がそれを残すのは、それだけ需要があるからである。特にゲーマーなどの評価は高いが、これがないということはそれは狙っていないと言うことだろう。そうするとまた良く分からなくなるわけだが。

4つ目に、防水防塵仕様がIP4X/IP4X仕様であること。生活防水である。仕事などで持ち歩く人からすれば、IPX5/7ぐらいまでは欲しいところだろう。ここもまた中途半端をのぞかせる。

5つ目に、プロセッサーが上を目指すにしては中途半端、そこそこにしては高すぎるという点だ。SD765Mはミッドレンジ製品で電力効率もそれなりに高い。5Gモデムとアンテナを標準で搭載した最初の製品でもあり、Snapdragon X52 Modemを統合している。性能はSnapdragon 835と845の間に位置する今でもそれなりにバランスの良い製品だ。 ただ、これが結果的に価格を無理に引き上げた感も否めない。

そして、カメラが4800万画素1機という点も厳しい点だ。本体のサイズから致し方ないのかもしれないが、普通に考えると4800万画素1機よりプロセッサーの性能を考えるなら、センサーサイズを小さくしてでも800~1200万画素を2つぐらいの方が売れた可能性は高い。もちろん光学ズームや絞りがあるなら別だ。

後は、指紋認証が背面で電源ボタン兼用、人差し指で操作するタイプというのが当たりか外れかだろう。電源ボタン兼用じゃ無ければ右手左手ともに人差し指で指紋認証出来るはずなので、悪くない位置だが、電源兼用だとミス操作が出ないかどうかが心配である。電源がサイドキーなら押し込まないと影響はないが、裏面だと振動などが伝われば押したのと同じ圧が掛かることはあるからだ。筐体サイズが小さいから裏面での認証があるというのはデメリットとは言えないが、電源ボタンと生体認証センサーは別にすべきだっただろう。


アプリがとITmediaの記事には書かれているが、XperiaやAQUOSでもアプリを減らし始めている。理由はGoogle 標準のツールアプリケーションの完成度が上がっていることと、カスタマイズは自分でする人も多いからだ。壁紙などはユーザーであれば各社のサイトから無料または有料でダウンロード出来るようにしているところもある。その分価格を抑えた方が満足して貰える時代なのである。もっと言えば、メーカーがその機種のみまたはそのメーカーのスマホのみに供給するアプリは必ずいつかサポートが終わるのも既にバレている。これらのアプリをハード普及の道具に使い差別化に使うと、客寄せ効果が低下した時に、開発費が重荷になるためだ。そもそも、客寄せに使っても客がそれに定着するとは限らない。

一方でソフトウェアは使って貰ってなんぼなのにハードに縛っていたら幾ら評判のよいソフトでも、売れやしない。即ち、オープンにするか、クローズで続けるかの瀬戸際にいつか追い込まれる訳だ。そして大半はクローズドで終了していくことになる。本気で、独自アプリで力を入れているなら、ハードとは別で考えた方がよい。もし、ハードと連動して少しだけメリットを与えるなら、一般だと有料の何らかの機能がハード保有者なら無料とかそのぐらいに留めるべきだろう。


それから、肝心のお値段だ。これらを踏まえて10万円は高すぎる。結局これが一番のネックだろう。これが5万ならこの全てを加味しても悪くないかも知れない。例えば、これがSnapdragon 400/600系で5-7万でもまだ評価は上がった可能性がある。このサイズに対してどういう使い方を求めているのかが分からないからだ。いっそディスプレイ解像度もHD(1280×720)に落としても良かったかも知れない。

仕事用でおしゃれなものという体で割り切るなら、スペックはそこそこ切り捨ててでも、ハード保守は2年で、OSメジャーアップデートも2年、その後2年の半年セキュリティアップデートなどを保証してやればそれなりに売れるだろう。

しかし、10万円するハードでオリジナルのアプリを沢山入れるから高いというし。ハードも独自の古くさい曲面デザインを新しくて高くなったという。割にバッテリ容量は少ないのにワイヤレス充電には対応させているチグハグさ。SoCも765であり765Gでもない。だからといって防水性能などは生活防水程度までしか抑えられていない(765でこのデザインだと廃熱に堪えないからだろう)。イヤホン端子は無い。これでは発表時評価は下がることになるのも仕方ない。

後は、どういうユーザーを狙っているのか今一度しっかり示すことだろうが、独自アプリから考えても、SoCのスペックをもう少し下げて、価格を抑えると共に防水防塵や、バッテリー持ち時間(SoCのスペックやディスプレイの解像度を抑えればバッテリ持続時間は延びるので)などとのバランスに力を入れることが出来なかったのかと思う次第だ。


<第2弾はともかく3弾までいけるのか?>

初動がどれほど出るのかというと。

ブランドとしてバルミューダをどれだけ好きなユーザーがいるのかが、これがある程度売れるかどうかのポイントだろう。私が思うに、スマホをスマホという道具として見ている人や、新しいデザイン性を求める人にはこれは売れないと思う。むしろ、古いデザインに魅力を感じるとか、丸みが好きな人が選ぶ製品である。問題は、パッと見たときの見た目が設計した側には新しくとも、スマホを沢山見た人からすれば古く、10万円するような品には見えないことだろう。

スマホとして見ると残念ながらブランドスマホという感がないのだ。

そういう点でみると多分、この製品発表で言っている内容でははっきり言って成功するのは厳しい。哀愁を誘うデザインとか、懐古ブームを狙って小型だとこのデザインが良いと思ったとでも言った方が良かった。後は丸いこと角がないのが売りなのにカックカクで丸くなくなるケースとかでも考えて出しておけば、斬新だっただろう……

現状では、苦戦するだろうなと思う。
そして、第3弾までいくには第2弾が同じようなデザインだと補正や狙いの変更が必要だろう。スマホは他にないデザインを売りにしたブランドではなく、道具なのだから。デザインを考えるなら、スマホケースやカバーをおしゃれにしても良いし、デコレーションでもすればよい。そこまで割り切って普通のデザインにして純正ケースを増やしても良い訳だ。

そういうことである。だから、第3弾まで出す前に終わる可能性もある。

今回、ITmediaの記事を読んでそれになりかねないなと私は今のところ見ている。問題なのはアプリに投資していると豪語したことにある。ハード「とは別にアプリにも」投資するのは構わないが、ハード《のためにアプリに》投資してはいけない。アプリに投資するなら、そのアプリをハード専用に設計する時点で、限界を迎えるからだ。逆に言えば、アプリケーションはオープンで公開し、そのアプリの全機能が無料で使えるのは、このハードだけぐらいにすると、そこから引き込まれる人はいるかもしれないが、ハードだけの溜めにアプリも専用にすれば結局どっちも終焉を迎える日が来る可能性が高いのだ。

これは、オープンOSを使う以上アプリはアプリで競争し、ハードはハードで競争しているという現実があるからだ。自分が素晴らしいと思っているアプリが標準で搭載されていても、それを好きだと誰もが思う訳では無い一方で、ハードは気に入らないがアプリは欲しいという人はいる。即ち、ハードはハード、ソフトはソフトで考える企業の方が結果的にどちらかまたは両方で成功する可能性が高いわけだ。

そこを今一度考え直して、この先に望むことが大事だろう。

これはあくまで私の予想なので、予想は覆される可能性も十分にある。ただ、覆されるにしても、アプリの考え方は変えた方が身のためだろう。言っておくがハードのためにドライバを除く、アプリを開発してハードが売れなくなるとサポート切るようなアプリは百害あって一利なしである。どんなにその時便利でも、後が続かない。そのハードでしか使えないものは、それの保守が終わったタイミングから、人々がもう2度とそのメーカーのハードを選びたくないと思うことすらありえるからだ。だから、もしそのソフトでハードが選ばれるぐらいの品なら、ちゃんとソフトをGoogle Playでハード縛りなしで公開することだ。

その上で、一部の有料機能やハード固有機能があるとでもすれば、ハードにも流れてくる人がいるかもしれない。そもそも、そこで魅力が上がらないなら、そのアプリは自己満足で作っただけになるわけで、損得(そのアプリが本当に価値を生み出すほどの品か)もすぐに分かるはずだ。

















































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