非常ブザーに逃げ惑う乗客 九州新幹線放火未遂 …… 低所得者層の景況感が不安定な中で、手口を報道し過ぎれば模倣犯罪が増える。

産経新聞社の記事である。


また、鉄道内での放火事件が起きたようだ。今回は殺人未遂にはならないが、現住建造物等放火未遂ともしかすると列車に対する運行(往来)妨害などが追加されるかも知れない。

まあ、模倣犯が出てくるのは、ある程度多くの人が予想していたことだろう。
理由は単純で、今や私も僅かしか見ないようなテレビ報道でも、前回の事件の手口が分かるぐらいの報道を繰り返していたからだ。そもそも、公共施設などで無差別に行われている犯行の手口というのは、あまり詳しく何度も報道する必要はない。避難するために危険を回避するために必要と思っている人もいるかもしれないが、これを報道すると、むしろ模倣犯が近年は増えていく傾向があるためだ。

それに、避難などを呼びかけるのは、本来鉄道職員などであり、それらに対して教育が行われれば、ある程度事件の収拾は付く場合も多いからである。だから、身を守るための方法は知っておくべきかも知れないが、犯人像、犯人の手口などはあまり伝えるべきではない。それを知って良いのは被害者や検察、警察であり、他のその他大勢の国民ではない。

ちなみに、日本ではニュース番組だけではなく、情報番組でも過去の事件の背景などを放送することがあるのだが、あれも良かれ悪かれである。防犯のためにというなら、防犯の部分だけを扱えば良い。フィクションの映画やドラマなどの作品ならまだしも、こういう事件があったとかあまり地上波でやるものではない。

どうせフィクションの作品(脚本)を書いて貰うのが面倒だから、そういう安易な方向に向かっているのかも知れないが、そういう番組しか作れないなら、深夜の放送などを休止して、もっと全体の時間を短くした方がためになるだろう。本当にあった事件は同じような事件を起こしたい人に使われる危険があることを忘れてはいけない。(フィクションで結末が逮捕などに向かうなら、真似をしようとする人は少なくなる)


<格差が広がるにつれ倫理は崩れることを理解するべき>

ちなみに、社会格差が広がると、無差別な殺傷事件や強盗などが増加し、自殺願望者も増えるのは、どの国でも見られることである。
ある種の個人テロに近い行動が起きやすくなるのだ。何故、そのような凶行が増えるのか、格差の広がりが固定されると、上手く行っている人に対して妬みや嫉みというのが、蓄積されるからだ。ネットでいわゆる上級国民と呼ばれる人に対して、同じ立場になる方法がもう分からない人、絶対に同じ立場になれないと思い込んだ人は、彼らの足を引っ張り幸せを壊したいと思うようになるのだ。

それが妬みであり、嫉みである。恐ろしい話だ。本来なら、この格差を是正しなければならないのだが、今後もこの格差は広がっていくと考えられる。日本には既に格差を縮められる程の社会資産が無くなってきており、人口の減少によって金持ちに金を蒔いて、少し多めに金を出させるぐらいしか方法が無くなってきているのだ。(その少し多めに出させても、全体には回らない)

結果、下との乖離が続く事になるわけである。この状況では、下の人間の憎悪は減少しにくいという特性があり、それが殺人などの願望へと転換する。尚、欧米でも以前から見られることだが、こういう事件で極端に大きなものは、たいていが比較的大きなイベントとなる日に起きやすい。例えば、10月31日のハロウィン、12月24日~25日のクリスマス。年末年始。さらに、イベント会場などを狙う場合もある。

今はそういう状況にあることを、理解して我々は過ごさなければいけないが、それに油を注ぐ報道をするとそれ以外の時期でも頻繁に起きてしまうわけだ。それが、今回に繋がったと思われる。


<絶望犯罪に事件の詳細を伝えるのは逆効果>

報道機関は、手口を全く報道するなとは言わないが、報道をダラダラ長引かせたり、ワイドショーで事件の手口や心理などをわざわざ語ったり、新聞などで何日も犯人の過去を追ったりはしないことだ。絶望犯罪であまり深く情報を調べて報道すると、似たような絶望因子を持つ人に、同じような行動が感染し模倣が増えることもあるからだ。絶望型の事件の場合は、下手に背景や事件に使った凶器などの常表、犯行動機を世間に伝えるより、それを防ぐための情報発信(悩んでいることがある人は、ここに相談しましょう)という方向に情報を発信することが大事だ。

事件を起こす前に、事件を起こそうとする人が、誰かに相談して絶望しなくて済む状況になれば、事件は起きない。本来は、そこが大事なのであって、事件の背景を掘り下げて、同じような人が同じ犯罪を犯すかも知れないと伝える事ではないのだ。それを重点的に伝えると、思いとどまっている人が、社会が「それ」(自分はもう再起不能であること)を認めたと勘違いし、凶行に及びやすくなるからだ。
同じような境遇の人が、そこまで行かないように思いとどまり、今の社会も捨てたもんじゃないと思って貰わないと、凶行は減らないということを報道側が自覚することが大事である。

事件の真相を伝える事で抑止力を生む事件もあるにはある。それは、防犯など対処が出来る事件の場合だ。
窃盗や特殊犯罪のように生業として犯罪を犯し、金銭や物を盗んだりするような事件は防犯として手口の解明が必要になる。

公共犯罪で且つ人を最初から殺したり、自分が自殺するまたは死刑になることが目的の場合は、そういう抑止力を求めるのは法改正以外では不可能だ。法改正が出来ない燃料などもあるため、全部でそれが出来るとは限らない。
だから、事件の真相を世間に広げるのは慎重に検討すべきである。別に全く伝えるなとは言わないが、記事にする報道で扱うなら、1回限り、1日限りで終えてそれ以降は、公判などの結果だけ伝えていくべきである。

そうしないと今の時代この手の事件は何度も繰り返され、定着してしまう可能性がある。今回再び短期間でこういう事件が起きたことで、それが一番危惧されることである。









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