旅客機が離陸に失敗・炎上、搭乗の21人全員が脱出 米テキサス州……McDonnell Douglas MD-87。

CNNの記事である。


左右の水平尾翼に双発のエンジンが搭載されている航空機の写真だったので、McDonnell Douglas機かなと思ったらその通りだった。
McDonnell Douglasは、97年代にBoeingに買収統合されているため、社名はないが、Douglas aircraft CompanyのDouglas Commercialから来るDC機と、McDonnell Douglasのそのままの名称を使うMD機は70年代から90年代に掛けて日本も含め世界で大量に売られていた航空機体だった。尚、ロッキード事件が70年代に起きたのは、当時のMD(DC機)とBoeingの航空機が売れていてL-1011 TriStarが負けていたこともあって、収賄が行われたのも一つとされる。

それだけ、DCが売れていた時代があったわけだ。後に苦しむことになるが……。

ちなみに、日本の戦闘機でお馴染みのF-15Jの原型となったF-15 EagleはMcDonnell Douglas F-15 Eagleで McDonnell Douglas が生み出した戦闘機である。ついでに言えば日本のF-4EJ(先頃退役したのかな)はMcDonnell Douglasの前身であるMcDonnell Aircraftが開発したF4 Phantom IIが元となる。

MD-87は開発名で言えばDC-9-87と呼ばれる航空機である。サイズとしてはナローボディーであり、1987年から引き渡しが開始された航空機である。その後、’92年まで製造された。飛行可能な距離は4300-5400kmである。最大燃料積載ほぼ日本国内全体をカバーできるぐらいの距離である。だから、航空機としては長年運用されている機体となるが、今でもMD-81~88まで全てで~160ほどが運用中であり、そのうち12機が87だったようだ。(以下米Wiki参照)

そして、その中の1機が墜落したというわけだ。

内容から見ると離陸失敗なので、操縦手順のミスが最も可能性が高い。次いで、エンジンの不調や油圧不良も考えられるだろう。離陸重量の超過は、座席の半分でも貨物用に変更していたなら別だが、そうでなければ乗員の数から考えるとないと推定される。ただ、一番可能性が高いのは、やはりパイロットの操縦ミスではないかと考えるのが妥当だろう。

まあ、老朽化という可能性もあるが、離陸前に起きるとすれば、V1を超える辺りで、車輪に異常が出た場合などだろう。この場合、前輪の主軸が折れたりすれば、Rotateに失敗するかもしれない。それぐらいだろう。

尚、これは航空機に限ったことでは無いが、古い時代の乗り物の方が、車体や機体、操縦装置は単純で整備がしやすいと言われる。換えの部品を作りやすいとか、他から持ってきて応用しやすいということだ。その代わり、コンピュータなどによる制御が出来ないため、運転や操縦には相応の知識や経験が必要になる。

このコンピュータ部が実はネックで、コンピュータ部品(電子部品)の製造は数年経つと同じものの製造が終わっていることも結構ある。しかも、重要な部品でも、機械部品に比べて結構壊れやすいのが特徴だ。その一方で世代交代も早いため、全く同じ部品の入手が10年サイクルで見ると入手しにくくなるという特性もある。だから、欠陥などがあった場合に、甚大な被害をもたらしやすく、解消に時間が掛かるのである。

これは、数年前に737 MAX シリーズで起きた事故と欠陥がその例と言える。これは新型機で起きた事故だったが、この先これらの機体を何十年と運用していく場合は、今度は保守でフライトコンピュータに関連する部品機材が入れ替わり、ソフトもそれに合わせてリビジョン変更された場合に、挙動に差が出ないかなども重要になっていく。

高度なコンピュータ制御が増えると、運用やリプレースまでの時間が比較的ながい車両や、機体の整備点検は難しくなっていくのである。ある意味で、メンテナンスにお金がより掛かる時代になるかもしれないという意味でもある。
そういう点では、古い製品の方が目で見て確認出来る部分も多く、実は長く使えるのである。まあ、それ故に操作ミスや整備不良があると取り返しの付かない事故を生むことになる場合もあるが……。燃費も悪いし……。

免許や資格というものを取って扱うなら、今ぐらいかもう少し前ぐらいのコンピューティングが入っているぐらいが実は、運用コストも安く、長期運用性も高い質のよい製品なのかも知れない。

何か、事故とは関係ない話だがそんなことを思った。








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