ガソリン代節約のためにやっていること 「空気圧の点検」「エンジンオイルの交換」を抑え1位となったのは?…… 空気圧はともかく……

ITmediaの記事である。
ソニー損保の調べのようだが、適当なアンケート調査だなと思う。


この記事を読んで思ったことは、まずオイル交換は頻繁にしたからといってガソリン代の大きな節約にはならない。
エンジン等の寿命には良い効果をもたらすが、そもそもオイルを頻繁に交換するとガソリン代の減少分より高く付くことになるだろう。

元々エンジンオイルは、エンジンピストンの潤滑と摩擦過熱防止などに使われるものである。ただ、エンジンが動けば熱などでオイルも徐々に変質していく。またピストン摩擦によって僅かに周りの金属粉塵が入ることになる。だから、走行距離または期間のどちらかが既定を超えた時に、オイル交換をするのが望ましいわけだ。

但し、日本においては超えたからと言ってすぐにダメになるわけでは無い。日本では、乗用車ならたいてい半年(ディーラー/メーカー点検)か1年に1度の定期点検と、2年に1度は車両検査登録点検の点検をしているはずだし、車両やオイルの性能も上がっているのでそうそう簡単にガタが来るものでもない。だから、やらない人の方が多いし、気にしない人が多い訳である。というより、これは先に書いたように燃費を上げるためのものではなく、エンジンの摩耗や故障を防ぐためのものなので、本来は節約のために使うものではない。


それから、セルフスタンドが安いというのも地域によるだろう。
フルサービススタンドの方が値段が安いこともあるからだ。何故、フルサービス給油所の方が安くなるのかというと、単純に官庁や企業向けの大口給油所が未だにフルサービスのケースがあるからだ。そういう給油所は利用需要が高く回転率が上がるため、安くなる訳だ。

近年残っている給油所の多くはそのタイプや高速前給油所などであるため、一部のセルフ給油所より安くなっていることも多くなってきている。もちろん、全部が全部ではない。まあ、セルフの方が良いと言う人も今は増えているので、だから選ばれるとは言い難いが……。セルフ式の給油所しか使わない人で、燃費向上のための何かを全くしていない人が設問の中にセルフ式という項目を見かければそこに入れると言うだけだろう。

最近は、セルフでも滅茶苦茶お高い(リッター10円、20円他より高く違う)店もあるので、セルフ=安いではない。普通は、セルフではなく安い給油所を探して給油するというのが正しい設問である。


この中で、燃費効果としてまともなのはタイヤの空気圧を適正に保つということだけだろう。
これは、タイヤの転がり性能を上げるという点と、制動を保つという点で重要なものであり、燃費に直接の影響を与える。
特に高速走行の場合は、空気圧を高めにすると効果が大きく、通常の走行では既定より±10Kpaぐらいに保つのが好ましい。


むしろ、セルフや、エンジンオイルより、他の運転上の注意事項である急加速急減速の防止や、無駄な荷物を載せない、割引対象になる給油所カードの所持、エアコンの利用を控えるなどの方が代金節約としては適正である。

尚、速度を出しすぎないというのも難しいところだ。そもそも、内燃機関をつかう車両の場合は、ストロークとトランスミッションなどの駆動伝達系の仕様が車両によって異なるため、トルク性能が微妙にまたは大きく違うからだ。

そのため、速度を遅くすれば燃費が良くなるわけではない。むしろAT車の場合は速度が遅いと、エンジン回転数が高く留まりやすく燃費が悪くなることが多い。一般に普及している4速~6速のギアがあるなら60~100km/h(日本車の場合は平均80km/h)ぐらいの範囲が速度域として最も燃費が良くなるとされる。

タコメーターが付いている車両を運転しているなら、エンジンの回転数を意識して、低めの回転数で維持出来る速度を選べば燃費は良くなるだろう。そういう意味で、急加速、急減速は燃費に悪いが、速度が出せる自動車専用の道路(高速道とは限らない70キロ80キロ指定の高速バイパス道路)で出さないのは燃費に悪いと言える。最近はそういうエゴ運転をしている人も増えてきている。道路の流れも悪くなるし、後ろが詰まると、その車が離れたり、車線数が増えた直後から急に無理な追い越しなどが増えてくるので危険に繋がるのだ。


エアコンについては、正直夏場は利用できるなら燃費を気にするより使って欲しいと思う。冬場はフル電動車でなければ、A/Cオフでも暖房してくれるが……利用しないことが「安全」かどうかは体の健康にとって影響を与える恐れがあるからだ。

夏場の車の運転中は、エアコンを付けていてもかなりの汗をかくことが知られている。車両が日光で熱せられているため、車内に輻射熱(遠赤外線)が入ってくるためだ。エアコンを付けても、体の中から温まるのである。即ち脱水になりやすいのだ。脱水状態になると、意識がもうろうとするとかいう話が良く言われるが、それより怖いのは血栓症が起きる恐れがあることだ。

運転中に心筋梗塞や脳梗塞にでもなって意識を失えば、周りにぶつかって大きな事故になることも有り得るため、基本的には燃費より運転する側の安全のためにエアコンを使う事を健康のための投資として考えて欲しいと思うのだ。ガソリン代を幾ら節約できても、それで人生が終わっては意味がないのだ。病気や事故で死ねばその節約した金も使えなくなるのだから。


しかし、昔はガソリン代節約のためにセルフスタンドを選ぶみたいな単純な内容は無かった。安い給油所を探して給油するというのが、設問だったはずだ。この辺り、どうしても世間の印象としてセルフ=安いとしたいのだろうなと思えてならない。セルフが既にフルサービスより一般的な給油所になった中で、セルフだから安い訳ではない。セルフ=安いというような雰囲気に見せる質問は避けるべきだろう。







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