急激な感染者減なぜ? 危機感、ワクチン、気候…重なり …… 減るタイミングも読もうとしない専門家達なので。

西日本新聞の記事である。


久々にコロナ(SARS-CoV-2/COVID-19)記事である。既にここでは集計も止めて2週間ぐらい経つのだが、理由はピークを越えても当日死亡率が1%を超えなかったからである。結局累積死亡率は1%割れになることが確実だったため、集計を取りやめた。病床が飽和し深刻だった期間が過去最悪でも、1.7%⇒1%まで下がったのだから、もうこのウィルスはワクチン接種済みであれば、急悪化することは少ないと見て良いと考えられる。

概ね風邪になったということだ。
ちなみに、アデノウィルスやエンテロウィルス、旧コロナウィルス(SARSではないもの)、ライノウィルスなどの風邪でも肺炎になることはある。特に高齢者など体力が弱って居る人と、免疫抑制剤、免疫疾患を持つ人が発症し易いのだが、年間で日本だけでも8万~10万人の死亡例がある。
これとは別に高齢者などの誤嚥性肺炎を加えると年間12万~14万人の死亡となる。

これに、年5000人~1万人ぐらいのCOVID-19関連死が追加されたのがこの1年半だったわけだ。
しかし、今回の第5波ではワクチン接種者の死亡例が急減しており、発症者も数十~数千分の1まで下がっていると思われる。
ワクチン接種をした人では陽性でも、未発症が圧倒的に多く発症しても中程度未満が殆どだったようなので、ワクチンの効果は凄まじいと言える。


では、何故、発症者が減り始めたのかというと、ワクチン接種を終えた人の血中には、抗体があるため、その人の体にウィルスが入っても、中で増殖せずウィルスを無害化しているからであると推定される。これは、過去にも書いたことだが、感染して発症抑止免疫を獲得した人が増えると、その人が空気中のウィルスやウィルス飛沫を吸い込んでも、咳などで吐き出すことなく、体内で処分(不活化)することになる。端的に言えば人間空気清浄機である。


但し、機械の空気清浄機でも汚れた空気がどんどん生まれる環境では清浄能力に限界があるように、感染が一定の強度で拡大し続け、空気が汚染され続けている場合は、血中抗体価が高い人でも、一定の閾値を超えると感染、発症へと至る事や他の感染症とセットで発症することで、重篤になることがある。そういうのが重なりやすい状況だと発症し易くなる。この要件を満たしやすいのが、エアコンの効いた場所で大人数が接触する事である。

夏場に稼働させるエアコンは、室内機で部屋の温度を下げる特性上、黴が繁殖しやすい。それが室内に舞うことで黴対応を体がやりながら、SARS-CoV-2も大量に入ってくれば、発症重篤への流れを生み出す可能性がある。まあ、そもそも、SARS-CoV-2/COVID-19の検査はしても、細菌性肺炎や他のウィルス性肺炎の検査まで出来ない状況だった医療施設もあるだろうから、検査で陽性なら実際は別の似たような症状をもたらすウィルスや細菌が肺炎を起こしていたとしても、COVID-19の肺炎となった患者もいたかもしれない。

この辺りはもう調べようがないだろうが、本来ならそういう可能性も含めて検証すべき部分である。


ちなみに、感染に波があるのもこれで説明できる。
そもそも、ウィルス感染症が広がる波というのは、ウィルスの耐性(抗体価)が弱い(低い)人が最初に体内でウィルスを増殖させて放出することから始まる。
そのウィルスを別の人が吸引し、また体内で増殖させて排出するようになるり、最初の感染者と2番目の感染者、そして別の殆ど感染する危険がないはずの第三者が一緒の場所で一定時間働いていると、一人目が発症診断される頃には2人分の呼気から排出されるウィルスを沢山吸い込んで、検査陽性ぐらいにはなる訳だ。ちょっと自宅や外で咳払いするとかそのぐらいだ。

だが、自宅や外で咳払いする時に、一人目と同じ程度の抗体価や自然免疫力しかない人が、たまたまその咳の空気を吸えば、その人が次の発症者になる。これを繰り返していく中で、常に3番目の比較的免疫が高い人が陽性または初期発症相当になる閾値ぐらいの市中でのウィルス量になると、爆発的な感染が引き起こされる。

これが、感染爆発である。
そもそも、疫学の専門家ならこれは知っているはずだ。感染率と発症率がある区画で一定の水準を超えると、手が付けられなくなるほどの急激な感染爆発が起きるからだ。

しかし、これには終わりがある。ずっと増え続けることはないのだ。何故なら、感染してまたはワクチンなどを接種して免疫を獲得したものが、先に書いた空気清浄機能と同等の役割を持ち始めるからだ。その浄化総数が、感染者から放出されるウィルスの排出量を上回り始めると、感染者数は急減少する。

それを元に本来は将来のエピカーブを予測しなければいけないが、それすら氏無かったのがこの日本の専門家だ。
私が過去の記事でそろそろ減り始めるだろうとか、まさか増えるとはというのを書いたことがあり、最終的にどのぐらいまでいつには減るというのが、出せたのはこれをある程度先読みして計算したからだ。まあ、東京に関しては1.5週ほど増加のピークを誤ったが、あれは検査数が少なすぎたからだろう。


そして、その計算から見た時に次に感染拡大が起きた場合の対策は、既に緊急事態宣言やロックダウンでは抑えられない水準になることも、想定される。何故かというと、ワクチンによって不顕性で広がっている無症状者の繋がりが、もう読み取れないからだ。多分、次の波が起きるときは、ワクチンによる抗体価の強度が低下しているか、殆ど付かなかった高齢者や、喫煙者、免疫疾患や生活習慣病の患者、それから毎日の飲酒量が多い人などで、ワクチンを接種していても発症や中程度以上での流行が予想され、そこからどこまで抗体価の高い人を侵食するかが影響してくるだろう。

また、昨年(度)は他の病気があまり流行しなかったが、今年はそれらの同時流行の可能性もある。それが、起きると、併発による主病名の病気(コロナとは限らない)での死亡率の増加というのも起きるかもしれない。


結局、第五波でほぼ日本中どこでもウィルスが満遍なく居る状態に持って行ってしまったわけだ。
まあ、元々根絶は不可能なレベルで広がっていたので、いつかはこうなることが予想されていたが、ここからは次の変異で万が一より酷い症状が増える場合を想定した指定感染症管理と、普通の風邪と同じ水準での医療の提供(自宅で療養でも診療所で診察が受けられる状況にすること)などを進めるしかない。


ちなみに、指定感染症の何類というのを単純に変えればよいわけではない。
その議論はすべきだが、Delta株の現実を見た限り、この後にもう一段や2段よりワクチンが効きにくく、重症危険度が高い変異が生まれる可能性はある。暫定としてSARS-CoV-2/COVID-19の中で流行枠毎にクラスを変更するような措置が1年~2年は必要かも知れない。


このように見ると、感染が減った理由は、単純に空気が清浄化されれば減るからだ。
そして、家庭内や学校、職場内で窓を開ける時間が増えエアコンの利用が減ってきていることも、影響してくる。夏休み中は自宅に籠もっている人が多かったことで、少し換気をしておくとかそういうのをしていなかった世帯も多いはずだ。それが、誰かが感染源を家に持ち込めば家庭内感染を広げることに繋がるのだ。日々仕事などで家を空けている方が、その場その場の組織による対策が適正なら、夜間など決まった時間しか家にいないわけで、発症危険度が下がるというのも言える。

後は、地方で元々感染が殆ど無かったところに、実家への帰省や旅行で流行地から人が来れば感染は広がるが、それも人口密度が低く密集地ではない地方では、その移動が終われば収束し、さらに気候が窓開けに適してくると減るという特徴も見えてくる。



そして、次に増え始めるのは、再び免疫が弱い人でウィルスが増加し始めて、空気がウィルスに汚染されるようになったときである。

今の状況だと温度次第だが10月の前半以降に増え始めると考えられるが、最初に傾向が出てくるのは北海道や東北(昨年はウィルス自体が入っておらず少なかったが今年はもう十分に広がる準備が整っている)ではないかと思われる。

昨年もそうだったが、北海道や東北は気温が急速に下がり、暖房を使って閉め切ることが増加することや、空気の乾燥も早く進むためどうしても、最初の増加が起きやすいと考えられる。だから、とにかく家の中にウィルスを持ち込まないのは無理でも、換気は昼間の暖かい時間にはなるべくすべきだろう。真冬の厳冬期には無理かもしれないが、その時期は、加湿で対処するのが妥当である。後は、不織布マスクは、外出時においてワクチン接種後でも、少なくとも冬場は必須だと思った方がよい。

まあ、ワクチンの接種率次第で、接種率が低い地方が先にぶり返すというのも有り得るが……。



それでも、これから感染が例え急増しても、緊急事態宣言はもう出すべきではないだろう。
回復比死亡率が急増時に累積死亡率を上回る状況になれば別だが、そうならないならもうコロナ後になったと考えるべきだ。


理由は、先に書いたように既に他の風邪症候群と死亡率が似通ってきている(まだちょっと高いとは思うが、ワクチン接種済みなら医療用の感冒薬などの投薬が診療所で行えれば、概ね風邪相当になるのでは無いかと思われる)こと。

緊急事態宣言をしてもしなくても、多分次の波は止められないと考えられること。これは、不顕性で私もあなたも今感染している可能性があるということを意味し、真冬に再び不顕性で戻ってきた時、今は不顕性で耐えられた状況でも、気候が変わり呼吸器が弱ると、症状が出てくる可能性が否定できないということである。検査が少ない日本では不顕性の広がりが第五波でほぼ止めようがないほど広がったと思われるので、もう減らすことを考えるなら、ロックダウンか安倍首相時代の緊急事態宣言を感染拡大が始まった凄く早い段階でしないと、止められないだろう。
多分、今の日本で、ここで拡縮状況として上げていた週平均増加率がプラスになった瞬間に、緊急事態やロックダウンを出来る人はいないはずだ。しかし、そのぐらいの状況じゃないと速やかに減らせず、一定のウィルス汚染が起きると、止めてももう汚染が空気清浄や時間の経過で和らぐまで、惰性で感染者が増えるのだ。


即ち

感染拡大する中で当日死亡率が累積死亡率を上回る状況になるか、現在陽性の重症率が第4~5波以上になり、増え続ける場合には、強力なロックダウンなどをする必要があるが、それ以外なら何もせずに経済を回すのが妥当ということだ。但し、強力な対策が必要になる可能性は今も排除出来ないので、少なくともこれから1年ぐらいは、マスクや換気などの対策をこれまで通りやることが大事だ。
また、医療体制に対してClass指定をSARS-CoV-2/COVID-19とその新しい変異株が出ることを想定して、考える必要がある。単にSARS-CoV-2/COVID-19は類を一括で見直せば良いとは限らない。最悪の場合、それをやった後にワクチンや今ある薬が殆ど効かないものが出た場合、不味い事になるからだ。

万が一これらの準備や対策を怠って急増し、これまでより酷い変異株や死亡者を出せば、また元の木阿弥に戻り経済が止まる恐れがある。
そうならないように緩やかに人が動き出すのが好ましく、法整備も進めることが重要だ。まあ、段階的というのがネックで段階的だから、人が出歩き増え始めるのが、年末年始辺りになり、その頃は寒いので店も閉め切ったりする訳で……そこで重症者が増えて、問題視する人が増えることは有り得るだろう。他にも多分風通しの悪い飲食店やイベント会場などが客で埋まるようになり始めると、重症者はそれほど増えなくても感染は増えるだろう。

そこで報道などが動揺を誘えば、元の木阿弥である。
この辺りで動揺せずに、しっかり重症や死亡の数を見ていくこと。お店の構造や質によっては、ワクチン接種後でも感染する危険性があることを、頭の片隅にでも入れておくこと。店側も少なくともこれから1年や2年はそういう部分で店選びをされる可能性があることを理解して、場合によっては営業場所や空調などの変更をすることが求められる。

専門家は本来予想でも良いから、このぐらいの報告をすべきだと思うが……。





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