五輪開催に海外メディア「偉業」「選手にとって大きな助け」…無観客には批判も …… 五輪スポンサーとそうでない社で受け止めは異なります。

読売新聞社の記事である。まあ、日本は総じてこういう記事が多くなるが……この後、パラと高校野球、高校総体など子供達の大会なども控えているからだ。
五輪をやった以上、2年連続でこれを止めるのは、よほどの理由が無い限り既に不可能である。


上記の記事は、いわゆる称賛記事だが、世界には無数のメディアがある中で、全部が全部高い評価をしたわけでは無い。

例えば、ドイツのZEIT ONLINEでは、組織委が自画自賛で評価したことを書いているが、社会での感染は拡大したということが書かれている。
ただ、それに対してこの紙面が記事中で素晴らしいとも、悪いとも書いてはいない。これは、日本国民の感情なども配慮したのかもしれないし、どちらとも取れなかったからだろう。尚、ドイツ紙だから、五輪のメダルをドイツがいくつ獲ったかと、メダルを多く獲った国の話が最後に書かれている。

そして、パリへ引き継がれると……。


ANSA.it(イタリア)の記事は以下である。

閉会式に関しては特に日本の評価などはない。五輪の評価も特別無く、記者から見た閉会式の話が書かれている。イタリアの選手がどうだったとか……。

本来他国の通信社ならこの程度である。


英BBCは以下のように評価している。

内容で見れば、BBCは的を射ていると言える。これが最後になる可能性が高い選手のためには中止にならず素晴らしい演技をする機会を与えたが、一方で、その機会もこれまでと違って高いストレスに晒されていたという事実。会場内では四百数十例しか感染が出なかったが、外では中等症未満の患者すら入院出来なくなると言う現実。その中で、日本人選手が活躍したことで、五輪に対しての評価は当初より緩和されたという日本の内情。

そして、毎日人々は出勤しているのに、五輪を見に行くことは出来ないなど、海外では行われない歪な制限の仕方というのもおかしく見えたようだ。その鬱積が、見えることが書かれている。

後は、この五輪によって今後のスポンサーの在り方も変わっていくことが望まれているというのも書かれている。放映権のために払った代償は大きいからだ。
最後の締めは、選手にとっては機会が消えなかったことは評価されるだろうとするが、その前節にはこれからこの五輪の善し悪しについていろいろな意見や議論が飛び交うであろうことや、皆が納得していないことも書いている。

即ち、選手を否定する話ではないが、これまでにないほど感情が入り乱れ複雑であったということでもある。

米ワシントンポストは、開催前には日本でよく使われてきた記事だ。終わると使われないのが日本らしい。

パンデミックを切り抜けた(選手村での大量感染のこと)が複雑だというタイトルだ。

ここで書かれているのは、先に五輪の良い面での評価だ。他の記事にないのは、トランスジェンダーに関する文言があることだろう。これが、まだ課題が多いという内容。さらに、海外や日本においてワクチン接種を終えた人出すら、五輪を生でみる機会を早期に遮断していたことなども書かれている。また、会場ではお祭りのような雰囲気があっても、その周辺は人が少なく、そういう雰囲気がないというのも書かれている。

そして、五輪からの国内への感染拡大はないとしたIOCだが、結果的に日本に分裂と不信感のみを残したとも書いている。
実際に、この先は暫くが本当に大変だろう。

ガーディアンは以下のようにハイライトだけのようだ。

最後の方に日本のメダルが過去最高だったことなどを書いているぐらいである。


尚、どの紙も読み取り方を変えれば、評価はある。特に開催している会場内での感染者が公表した中では3桁に留まったのは共通に評価されている。後は、この先の日本社会や五輪の未来まで考えて評価しているかどうかに掛かっている。単に五輪の会場だけなら、それで良いのだが、先まで見るとこれから大変だろうなと、終えている記事があるのは、日本と関係性が強いか、日本人も購読しているメディアに多い。

基本的に海外紙は、日本で海外の記事を書くのと同じで、コラムで国内の内情や感情まで記事にするケースは少ない。ハイライトが殆どで、その中で余韻に浸っているケースが多い。彼らは、現地在住の特派員を除けば、もう帰っていくのだから当然だし、現地在住特派員でも、日本国との繋がりが浅ければ、あくまで祭典でありその場限りの良い話で納めることも多いからだ。

しかし、スポンサーとしての関係性も乏しく、しっかり社会の記事として売り込んでいるメディアは、先にも繋がることを書いている訳だ。これが、投資計画やこれから先の、社会の発展衰退などに繋がることも踏まえて書くわけだ。


一つ確かな事は、他の開催予定国から見れば、昨年~今年が自国開催じゃ無くて良かったというのが、率直な意見だろう。
もし、開催国だったなら中止した可能性も高く、日本より厳しい状況になった国も多くあるだろう。逆に日本より上手くやった国もあったかもしれないが、それもギリギリまで苦しんだはずだ。日本の今回の開催は、少なくとも英米の国の記者から見れば、なんて歪な対応なんだと思ったのは間違いないようだ。それを日本はこれまでもこれからも報道で伝えないかもしれないから、報道の評価も落ちる。さらにそういう切り込みで改善を求める人が少ないから、国も自治体も評価される方向には決して向かない。ダラダラと進むのだ。

政府が重症ベッド稼働率を出し、自治体が重症者数を出す意味も理解出来ない報道機関も未だにあり、それに踊っている人もいる。本来情報はいくつもの方向性で存在した方が評価がし易いのに……。
これが違うから、中等症や軽症のベッドが空かず、新規の重症者を受け入れる事もままならないという部分もクローズアップ出来なくなる。

以下は昨日発表分(今日13:30確報予定)のデータだが実際の重症者に対して、赤の厚労省が示す重症ベッドとの解離が進んでいる。これが示すのは、重症から回復しても、回復病棟があいていないということだ。本当はそれも含めて伝えないといけない。そうすると、軽症病院の支援が増えてくれるかも知れないからだ。
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回復比死亡率はさらに急速に減少しているが、そこは伝えない。これが、医療が頑張っている成果でもあり、人々がワクチンを接種すればさらに下がっていくことを示していると同時に、それまでの我慢だと伝える事も出来るというのに……。

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こういうのも含めて伝えていくことが求められるが、怖い怖いと、増えた減ったで国民だけに動くな動けといって、自分達は報道だ、選挙活動だ、仕事だと自由に動き回るから、話にならないわけだ。

海外の日本を憂慮する紙面は、基本的にこういう部分を、外から見せてくれている紙面もあるわけだ。単に称賛しているのは、あくまで五輪だけを見て伝えただけだ。どちらがこの国を見ているのかを本来、新聞社や通信社はもっと考えて記事を作らないといけない。問題点を反省できない国は、本当に滅びる未来しかないかもしれないのだから。

まあ、これは選手が悪い訳では無い。私はこのところテレビ自体を殆ど見ていないので、選手の活躍も結果ぐらいしか知らないが、選手を貶す話ではない。成果を残していようがいまいが称えることだ。一方で、主催者がこの国において評価されるかは別の話である。当て込んだ観光客などを得られなかったところも多くあるわけで、それに対して怒りを感じる人がいるのは当然だろうし、これが出来て法要などで帰れない人もいたはずだ。(実際に私の親族がそうなり、実際に親族間でギクシャクしている。)そういう、分断が今起きている事を誰もが忘れてはいけない。



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