Windows 365の記事を見て思う …… シンクライアントを入れるより安いかも。マ社にとっても嬉しいビジネス。

PC Watchの記事である。


マ社のAzureを使った仮想デスクトップ(クラウド型のシンクライアント)サービスの記事だ。
この手のサービスの価格付けと満足度を得ることの難しさが顕れている。まあ、基本が企業向けのサービスなので、Officeソフトウェアを使うには悪くない選択だろう。ネットにさえ繋がるなら、Androidなどマルチプラットフォームで利用できるのだから。シンクライアント環境として見るなら悪くないサービスである。使える範囲が、PC Watchの読者層からすれば狭いと言うだけで……。(この紙面の読者だとカジュアル層が多いので。)

これは、今自前でシンクライアントを導入している事業者などには結構大きなメリットになるかもしれない。シンクラを企業内に構築している場合は、結構維持管理にコストが掛かるからだ。セキュリティ、サーバー更新、ディスク管理などいろいろ掛かるのだ。しかし、Windows 365なら規模が一定より大きくなったときと、規模が極端に小さいなら初期費用と見えない運用費用(セキュリティコストなど)が抑えられる可能性がある。

そういう点ではメリットがあると言える。

また、何らかのシステムテストなどをする際にも、月額制で出来るのはメリットだろう。そういうのを狙ったのだろうと思われる。


一方で、当該記事を見て思ったのは、これを個人で使うという観点で見ると、当然割に合わないということだ。これは、ビジネス向けしかないことから考えると当然の結果と言える。

そもそも、ホームホビー用途のPCは、この手の置き換えには本当に向かない。理由は単純だ。性能が千差万別に求められる上に、管理者が不在だからだ。基本的に管理は個々のユーザーが行うことになるが、彼らはパソコンを買ったまたは自作した所有者でシステム上の管理者であっても、リソースを管理する管理者とは限らない。

どういう意味かというと、自分が使っているAというアプリケーションを動かすのに必要な性能はどれだけか分かって使っている人は少ないということだ。
だから、ホームホビー用向けのPCは信頼性よりあらゆる方向での性能が求められることが多い。Geforce RTXとかそういうものが求められるゲームとかしている人もいるはずだ。そういう際限のない性能を求める人が多いのが、個人向けになるため、これを個人で展開するのはまだ無理か、恒久的に無理と言うことになる訳だ。

ビジネスではそれが出来るのは、単純に仕事場のコンピュータは、管理者がこの性能でこの通信負荷ならこの用途には使えると確認してくれているからだ。
そして、それを備品として受け取って使う労働者は、多少ワークロードが悪くて文句を言ったとしても、自分が金を払って使っている訳でも無いなら、それを受け入れるしかない。その差もある。マ社としても、これだと必ず端末の利用者の不満は、管理者などを経由してマ社に集まるため、実はサポートコストが安いというのもある。

というのが見えてくる。

ちなみに、当該のサーバーに使われているプロセッサーはSkylake MAのXeonで今となっては枯れたプロセッサーであることも、これらを示していると言える。クロックも低いので2コアで使って得られる性能は、4コアのIvy Bridgeなどを下回る。
AVX-512Fを使うアプリケーションだとちょっとクロックの割に早いかも知れない程度だ。
これが、例えIce Lake-SPでも2コアなら結局同じ事だ。サーバー用のプロセッサーはコア数が多い代わりにクロックが低いためだ。

こういうVD環境やVHDに求められるのは、性能より、同じ環境をどこからでも使えるという場所やハードウェアを超えた利便性にあることを忘れてはいけない。まあ、そういう利便性を求める人や組織には良い選択肢である。









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