低空で噴射のブルーインパルスのスモーク染料、車数百台に付着か…パイロット「喜んでもらいたかった」 …… 使用基準高度違反は大事故に繋がります。

読売新聞社の記事である。


一部のファンはこれを、空自は悪くないと言うのかもしれないが、使用基準高度違反というのは、一度間違えれば大事故に繋がり、地上の人やパイロット自身の命が亡くなる恐れがあるとても危険な行為である。

何せ、T-4練習機は、巡航速度では航空機とほぼ同じMach 0.7~0.8(秒速240m~280m・時速840~990km)で飛行し、最大は0.9に達する。
そして、高度300mというのは、アベノハルカスより下、横浜ランドマークの突端より下で飛行していたことを意味している。

ちなみに、航空管制レーダーの官制可能高度は障害物がなければ高度200mより上である。何故、都市部で下限高度が設定されているのかというと、管制レーダーから消える恐れがあるほど低空になると、不慮の事故が発生する危険性が急激に増すからだ。これは、当該自衛官は処分対象になる可能性が高いだろう。旅客機でも、これをやれば処分対象になり、下手をすれば当該の国の法律に基づき刑事告訴される。

もちろん、所定の手順で飛行計画書をしっかり提出して所管の自治体と政府(主に国交省のはず)等の許可を得た上なら別だ。首都上空の場合は、国交省と東京都(国交省が許可したなら出すだろう)が空域で下限未満飛行をする場合許可を出したかどうかが重要になるだろう。
それがある場合は、今度は許可した自治体や国土交通省などの担当者に落ち度があることも考えられる。ただ喜んで貰いたかったというだけで本当に済む話なのか?それとも、所定の手順を踏んで高度を下げているのに、彼らが処分される対象になりそうなのかも、報道機関は調べる必要があるだろう。

まあ、どちらにしても、必ず誰かが処分されることにならなければいけないほど、多くの人が亡くなりかねない危険な行動だったといえる。
結果的に大丈夫だったから、問題ないとする話ではなく、ルールがあるのにそれを守らず、無視した行動を取って結果的に事故ではなく、汚れで済んで良かった、弁償する(税金である)から良かったというのは論外である。

こんなことを許していたら本当にいつか大規模な人死にに繋がるだろう。


<元々カラースモークにも問題があったが……>

ちなみに、カラースモーク材は、実は99年に使用が中止されたものである。理由は、今回と同じ地表汚染(建物や自動車などに染料が付着または蒸着する)の問題が起きたことが1つと、実は海外では降灰した場合、体に対する実害がある可能性が否定できず利用が止められている国があるというのも影響していた。

それもあって高度は守るべきだったのだが、守られなかったと言うわけだ。

尚、このスモーク自体は染料で発がん性はないか、低いとしているが、ジェット燃料で蒸発させるつもりのスモーク故に、実は燃料を浴びていると硫黄酸化物や窒素酸化物が付着しているため、落ちてきた物を知らずに吸い込むと発がん性が生じる恐れが昔から指摘されていた。だから、地上に降ってくるような状況で使うのは好ましくないし、海外では利用を制限または強く禁止している国も多い。(欧州の一部の国では禁止されているはず)
尚、白スモークは油剤を気化させたものなので、低空でも殆ど地上に落ちることがない(揮発し上空に昇りやすい)ため、影響が少なく世界的に使われている。

まさか未だに降灰しても安全と日本が見なしているとは知らなかった。
だから、「環境や人体に対する安全性も既に確認している。」と過去記事でも今でも書いていることには驚くが……

本来はそれこそ、記者が過去にも今にも書くべきことだが……結局、五輪のためパラリンピックのためならそういうことも書かないし、書けないのだろう。

ちなみに、大気粒子状物質(PM)は例え染料であっても、肺感染症や肺疾患を長期的に増やしたり、大量に短期間に接種すると免疫機能を低下させる事があることは、誰もがPM2.5の話題がでた数年前から知っているはずのことである。こういうところが日本はダブルスタンダードになっていると言える。


まあ、その2点が重要だが、特にルールは守るためにあるということは大事だ。
そのルールを破ってまで人のためだとか、喜んで欲しいというのは、自惚れである。それを許す社会であってはいけない。
何より、税金で補填すれば許されるという話でもない。ちゃんと担当者に問題があったなら処分することであり、防衛大臣なども修繕などに税金が使われるなら、必要ならその金額には満たなくても、給与や賞与を暫く止めたり、返納するなど処分しなければいけない。多分、大臣までは行かないだろうが……。

本当は、そういうところである程度の帳尻を合わせて、補填に掛かった費用の一部を来期で僅かでも補填できるようにすることと、綱紀粛正を兼ねるようにする訳だ。日本はもう、それが完全に出来なくなって10年近く経っている。



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