塩つぶサイズのチップを注射で埋め込み 超音波で電力供給と無線通信実現 …… まだ医療での使い途は多くない。

ITmediaの記事である。


この製品で出来るのはサーマルモニタリング(体温測定)のみのようだが、将来的には筋電計や、ペースメーカー(埋め込み型除細動器)の開発などでも利用できる技術かも知れない技術である。
犬猫のようにマイクロチップを人に埋め込んで番号管理するのにも使えない事はないだろうが、民主国家であれば現段階では行われないだろう。今の教育体制がそういう方向に変わって行けば30年後ぐらいにはそういう方向に向かうかも知れないが……。

ちなみに、この手の技術は元々RFタグで実現されていた技術である。
一番の元祖で既に実用化されているのは、NFC-F非接触磁気カードとして市場に投入されたSuicaなどが超小型で省電力になったものと思えばよい。尚、これ万が一血管に注射すると、下手をすれば毛細血管梗塞が起きて最悪死に至るぐらいの大きさである。まだ、外からの電源を求めるという点もあって、なかなか使い途は多くないと言える。

尚、日本では外部電源を必要としないこの手のマイクロチップ技術の研究も産学で行われてきた。(下記の場合は体内のデバイスが発電しているが、外から規定の光を必要とする)

また、2019年には心筋の動きで電力を供給するペースメーカーの研究というのも示されている。

こういった技術が高精度に利用できるようになり、組み合わせられるようになれば、こういう技術も慢性疾患患者にとって有意義なものになるかもしれない。
ただ小さいだけではどうしても外から無線で電力を供給するにしても、リアルタイムに測定するのは難しいからだ。しかし、電力を体内の熱や運動などから生み出せるなら、将来的にスマホや専用のスマートウォッチなどを組み合わせることで、常時バイタルを監視出来るというのも可能になるかもしれない。

そういった部分で期待が持てる技術だ。

尚、この手の技術が発表されたからと言ってすぐに人に対して実用化されるとは限らない。
この手の生体タグ技術や埋め込み型マイクロモニターの技術は、1年に1つか2つは研究レベルでの新技術が出ているのだが、それが量産出来るだけの見通しが立ち、さらに利益を上げられる上に、安全性が明確であると治験審査に通るまでには数年~数十年掛かるからだ。動物で上手く行っても、人には未だ転用されないことも多々あるということだ。

特に今回の場合だと、まだ出来ることも少なく、メリットは小さい事だけである。
しかも、このメリットは人の体の仕組みとしてみるとはまだ大きくデメリットにもなり得る。もっと大きくても、役割をさらに増やした方が、実際には医療現場で重宝されるだろう。まあ、そのうちこのサイズでもいくつもの機能が乗る日が来るだろうが……。



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