現陽性の過去最高は更新中……但し重症者などは感染規模の割に大幅に減少。これがもし接種前なら日に150人以上の死者だった恐れ。

3連休中も現陽性の過去最高更新は続いていた。ただ、現陽性の拡縮状況は下がり始めており、成長期からいわゆる高止まりの時期が近づいている可能性が高いようだ。まあ、お盆休みの帰省や旅行の前に民間の検査センターに並んだ人もいただろうが、既にお盆休暇はこの三連休や今週中に取る人が多いため、検査のピークは過ぎつつあると推定される。多分それによってここからは拡大率が鈍化すると推定される。

その根拠にはもう一つ理由がある。これまでの関東や大阪の現実を見ると検査態勢が格段に引き上げられることもないだろうから、陽性率がよほど上がっていない限りは、今週の新規陽性は最悪で1.6~2.1万の範囲と思われる。それに対して回復は、1.0~1.3万ぐらいの範囲で出るので、差し引きの現陽性増加は先週より下がると推定される。

まあ、暫く新規陽性の過去最高は記録するだろうが、あくまで拡大率が鈍化するだけだからだ。
指数関数的な伸びは縮小し鈍化すると言うことになる。何度も言うがこれはピークアウトではない。高止まりという時期に入るわけだ。

そして、今週の人々の移動が少なければ、来週の後半~再来週までには過去最多の流れから現陽性は実質減に転じる可能性が高い。
これが、今週から来週に推定される流れである。まあ、実際にこの通りになるかは、人々の行動次第であり、後は地方がどれほど増加を抑制できるかだけだろう。関東の特に東京はもうあまり伸びないと推定される。結局行政検査のキャパが足りない状況(最大1.4~2.0万件/日)は改善されていないはずだからだ。
そのため、民間検査センターの利用率が下がれば、陽性率は下がると推定される。

現陽性は135,755人である。そのうちの半数以上(約51%)である7万人弱が自宅療養であり、入院や宿泊施設での療養が必要と判断されている人は、確定入院中の約18000人に対して、約21400人と多い状況である。これに対して、別途調整中が約2300人いる。逆に、宿泊施設などに療養している人や入院管理下にある患者は過去最低水準であり、合わせて25%に満たない。これが示すのは、高齢重症者が減ったことで重症化率が大幅に下がっていることを示している。(重症者のグラフで説明する)

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療養施設の空きは、感染が拡大している自治体において、施設療養が確保計画病床を上回っている自治体が多い。
一方で入院が厳しいのは関東を越えて関西に多くなっている。関西は、前回の感染拡大で協力病院を増やしているはずなので、そのお陰もあると思われる。尚、重症率は西日本では低い傾向にある。

一方で、重症ベッドが厳しいのは神奈川、千葉、埼玉、東京(ベッド数だと800床を超えている)と沖縄である。関東の状況は、関西の5月よりはまだマシな方なのだが、入院数とほぼ同等の重症占有率という辺りが、他の病気の療養との兼ね合いが上手く行っていないのを示していると言える。

人口平衡感染指数は、沖縄が44132と圧倒的にリードしている。ただ、これでも東京と共に昨日の沖縄は減少しているのである。

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重症者の74%が東京、大阪、神奈川、千葉、埼玉、兵庫、茨城の1都1府5県に集中。うち兵庫と茨城を除く県で68%を占める状況である。
重症ベッドの占有は1190に対して、実質重症者と診断されている人数は830と解離が広がっている。中高年の重症者が増えている事による死亡率の低さと、回復ベッドの空きが生まれないことが過去最悪の重症ベッド不足を生み出していると推定される。

それでも、総数が増えているので重症数も増えているが、過去の上昇曲線での割合から見ると0.3~0.4倍ぐらいに留まっていると推定される。これは後述する。ちなみに、これがもしワクチン接種前だったなら、重症ベッド占有率ではなく重症者の総数が2000人以上~2500人未満、(ベッド占有だと3000~3200と推定)、日別死亡数だと165~250人/日で推移していたと推定される。ちなみに、7月25日迄に国内のワクチン接種で亡くなられた疑いがある人は923人なので、5日~10日で7月迄にワクチンで亡くなられている人の数を上回る死者が出ていた計算になる。

本来ならこれに対して、みちびき出す解決策は、減圧病床でなくても良いから軽症向けのベッドを増やすことしかないが、それは進まない。というか、国会も夏休みだし、自治体と報道が求めているのはロックダウンだし……。で、五輪やっといてこういう議論は本当に進まない。今回は既にワクチンが効果を発揮しており、一部の抗体薬療法が機能を開始しているので、議論を始めて行くべきである。5類まで下げるかどうかは別としても、3~4類辺りまで緩和して、軽症の扱いなどをこれに限定して見直すように求めても※良いだろう。

(※WHOが緩和基準をまだ定めていないことや変異株が度々出現している点があるので、5類にすべきと拙速に判断すべきではない。あくまで問題があるのかをまず議論する必要があり、本来は段階的に変更していくのが好ましい。五輪がなければ既に出来ていたかもしれないが……まあ、あの首相ではやらなかった可能性もある。)

どちらにしろ、今の状況は昨年とは既に違うと見て良い。

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入院療養者の数は、ずっと右肩上がりで増加し、4週で2.8倍になった。新規陽性は連休中であることも影響して12000ほどまで減少した。
回復が9118なので、概ね激増期の患者の回復が始まったと考えられる。これが先に書いたように、よほど極端に増加しなければ今週の拡大は緩やかになるという話に繋がる。まあ、新規陽性の絶対数は今週も若干増える可能性があるだろうが、今までのように回復が少なく療養中が日に1.x倍で増えていくということは減るだろうと思われる。

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全体の表は以下である。
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拡縮状況は以下となる。日別の拡大率は0.132%まで減少した。7月26日水準まで落ちてきた計算だ。もちろん、週末3連休であることを考えると、これでも脅威なのだが、関東などの検査数が伸びないなら、この後、東京都のモニタリング会議が言っていたようなようなことは起きないと推定される。感染がまだ広がっている場合は、東京より検査に余裕がある他の周辺自治体で増加が続くだろう。東京より少ない料率で……。逆に、検査がより強化されると、今週も段違いに増える可能性はある。

ちなみに、重症率は感染拡大率の鈍化時期とみた場合、先に書いたように0.4倍ぐらいまで下がっている。死亡率は、日別で0.1%割れとなった。
累積の死亡率も以前に増して減少が進んでいる。まあ、これらが再び上がるのは、ある程度軽症患者が減った後になる。
先の死亡グラフを元にすれば、現状の感染者数で最小1994人(今の日別死亡者数を見るとこれより3~6割程度減ると思うが)ぐらいは死亡する可能性がある人数であるため、感染しても絶対に誰も死なないわけではないが、治療出来る病床体制がしっかりしていれば、もう少し死亡率が抑えられているだろう。

これは今療養先に使われている医療機関に求めるものでは無く、これだけ軽症に転じているのだから、これからもっと幅広い診療所や病院で治療出来るようにすべきであると言うことだ。

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ワクチン接種状況は、執筆時点で更新されていないので今日は飛ばす。
先週末の段階で重複を除いた完了率が4割を超え、1回以上の接種率が46%に達している。だから死亡率も下がっていると言うことである。



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