現陽性は過去最大の増加、死亡者数の週計は減少中、重症者は増加、重症率は減少……現状を過去と比較すると。

日別の新規陽性発表数は1万人まであと431人(新潟で1人過去分が減少しているので本当は430人)まで迫ってきた9569人(同9570人)だった。
一気に過去最高をぶっちぎる事態に陥った。ただ、まだこれは山の頂上では無い恐れがある。だから、警戒度が急速に上がっている訳だ。
まあ、それを聞くかどうかは人それぞれだろうが……。

ネットの記事では昨日、五輪グッズバカ売れの記事が踊っていたが、リアル店舗の状況を見せていたこともあり、きっと今日も盛況になるはずで、そういうのをやりながら、一方で家で観戦だ不要不急だと唱えているはずなのだから、恐れている人と、もうどうでも良い楽しもうと思っている人に割れているのは間違いないだろう。

まあ、それでも今がどんな状況なのかを分析することは大事なことである。
ということで、本題である。

とにかく感染者数の発表は猛烈な勢いで増えている。
今日にも全国値で1万人/日を超えても不思議ではない。だから、現陽性も6420人の増加という昨日の新規陽性者数7610人を考えると、
「えっ!これが新規余生者数じゃないの?」というぐらい多くなった。これだけ増えれば重症者も中程度の患者も増えるから、増加する。
そして、自宅療養はあれよという間に全国で39.12%を占める程になった。調整中・入院調整中とか未確定とか足すと凡そ21%いるので、6割が自宅周辺療養の宙ぶらりんである。

だから、ここに来て政府などが危機感だとか言いだしたわけだ。まあ、その前から気配があったのに放置していただけで、実際は危機感とか何かやっている深刻だという雰囲気を見せることが目的なのは、普通の人なら分かる事だろう。

20210728A.png

病床の状況も着実に悪化が始まっている。関東に近い地域と、沖縄が酷く、関西がその後に続き、福岡が今一気に悪化を示し始めたところだ。
地方の増加は、予想通り4連休明けから急激に始まっており、このまま2週ぐらいは高止まりする雰囲気である。

特に沖縄の深刻さは東京都より酷い。ここは一体何ヶ月最悪を脱していないのか分からないほど酷い。

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重症者数は増加している。
死亡は今週については減少傾向が続いている。これは、地方での重症がまだあまり増えていないからだと思われる。

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入院は右肩上がりが続き、新規陽性がその右肩上がりをぬこうとしているシーンは初めて見た。
今日超えてくるかそれとも超えずに何とか耐え抜くか……超えてくると、果たして何とかして止められる方法があるのかも怪しくなってくる。
まあ、増えている人数ベースだと中央のグラフを見れば分かるが33%が東京である。
東京(33.2)、神奈川(11)、埼玉(9.1)、千葉(6)、大阪(8.3)、福岡(4.2)、沖縄(3.6)で75%を占める。

20210728D.png


20210728F.png

感染拡大率は、さらに急騰している。沸騰状態である。勢いはまだ増す雰囲気だ。
それに反して下がっているのが死亡率と重症率である。これが、多くの人の判断を分断している原因の1つでもある。

20210728E.png

ワクチン接種状況は以下である。
やはりワクチン接種は減速しているようだ。そして、上記の感染拡大で接種どころじゃ無くなりつつある感も見られる。

20210728V1.png
20210728V2.png


さてここからは、現状が過去と比べてどう違うのかを書いていく。
以下は概ね今回と同等の現在陽性数だったころの集計である。
1月7日~9日、4月23日~25日、そして今回の27日~28日(昨日)までの週計を表にした物だ。
スマホモードなどで閲覧出来ない人は画像がこちらにある

日付現陽性当日陽性
発表
当日回復
発表数
前日比
現陽性
増減
入院中重症者
(独自)
陽性比
重症率
重症ベッド
入床数
(厚労省)
陽性比
重症ベッド
入床率
当日
死亡
発表
転帰・回復比死亡率
(当日)
転帰・
回復比
死亡率
(累積)
2021/1/749643753442413223134207981.607%7961.809%701.624%1.833%
2021/1/853991784943483433137078031.487%8261.737%681.540%1.836%
2021/1/958830779748392896139878241.401%8271.600%621.265%1.840%
   0        
2021/4/2350965511531671895122157781.527%8161.734%531.646%1.992%
2021/4/2453094559634042133127008051.516%8371.716%591.704%1.990%
2021/4/2554399460832701284129908351.535%8641.711%541.625%1.988%
   0        
2021/7/2746070761035594042103753770.818%5141.283%90.252%1.850%
2021/7/2852490956931366420108793980.758%5221.197%120.381%1.845%

ここで分かるのは、当日の重症率と死亡率が大きく下がっている点だろう。これはワクチンの影響が出ているからだと思われる。
今の陽性比重症率(独自)で見ると、今の2倍の現陽性者数で概ね1月や2月と同等の人数になると推定される。但し、そこで重症化している人の年齢層は40代から50代になるだろう。

死亡に関しては、重症率の低下によってかなり抑えられていることが分かる。こちらは、現陽性が2.5~3倍数ぐらいになると4月水準に、4倍水準で1月水準になると推定される。但し、医療の飽和(崩壊)が起きるとそれより前から急増するかも知れない。まあ、個人的に危惧しているのは、高齢者ではない層では、重症化した後に回復してから、後遺症が残ることの方が怖い。これは、この手の感染者週計には上がってこないで注意すべき点である。


では、それぞれのグラフ状況を詳しく見ていこう。
まず1月8日、4月24日、7月28日(昨日)の陽性比率である。

20210728_SP1.png

左上が1月8日、下が昨日(7月28日)、右上が4月24日である。見ると分かるのは、1月と今回は結構似ている。強いて言えば沖縄が多いことぐらいだろう。
4月の時はN501Yが広がった時だが、大阪発端で、関東は感染が他の自治体の増加に対して緩やかだった。何せ、関東には行くなという雰囲気があり、関東ではN501Yの変異は思った程広がらなかった。これは、緊急事態宣言を長くしたお陰だったと思われる。


次に、同じ日の療養状態を見てみよう。日付配置は同じである。

20210728_SP2.png

1月の頃は週計項目がまだ少なかったので、細かなデータはないが、入院している患者数が今回は減っていることが見て取れる。

問題は次のグラフだ。新規陽性と入院中、回復のグラフだ。

20210728_SP3.png

一番下が今日公開したデータだが、黄緑の陽性数が急激に伸び上がっているのが分かる。その一方で、回復は減少している。
過去2回と明確に異なるグラフ曲線だ。これが示すのは、検査数の頭打ちがなければ週末に掛けてまだ上がって行くと言うことだ。
実は、上2つは金曜日と土曜日の集計であり、日曜日までにその週の新規陽性数は減少に転じている。しかし、今回は火曜、水曜で他に類を見ないほどの増加を示した訳で、この後金曜か最悪土曜まで1万近い水準かそれを大きく超える水準を達成または維持してもおかしくない。もし、日に1万前後が木金土と続けば、3日で3万人の陽性者が増え、減少はせいぜい3日で1.5万にだ。3日で1.5万人の現陽性が増える訳で入院必要がそのうち20%だとすれば、3000人追加されることになる。

もっと言えば、1月のケースではこの後現陽性の増加が1週間続いたしかも、この数字の8割ぐらいの水準で、
4月の場合はこの後ゴールデンウィークを挟んで、14日までこの水準を上回るぐらいの新規陽性を維持した。今回のこれは一体どうなるのか?
最小に見積もった場合、例え来週1週間7000~8000水準を維持しても、日に2千から3千は増加し、7日で14000~21000(入院ベースで2800~4200)増加する。

これが1万ぐらいのペースで2週間続くと、先に表で示した重症や死亡の絶対数を大きく押し上げることになるだろう。しかも、その重症者や死亡者になるのが、これまでは高齢者だったが、今回は働き盛りの中高年や下手をすれば20代や30代でも増えてくるかも知れない。
そういう危機感が、今になって出てきたのが、政府や大規模な感染が広がっている自治体と言うわけである。

まあ、だから自粛すべきかというと、難しい。五輪はやっていて、先に書いたように五輪グッズが売れているとか、Webではなく、実際のショップの写真を見せている報道があったほど、報道機関も阿呆をやっている。今のこの空気では、まず止めるのは難しいと言える。だから、ワクチン一辺倒になる訳だ。

他にも方法はある、1つは指定感染症を季節性インフルエンザと同党まで落とすという手段だ。これは、一種の賭けであり、多分現状では感染がさらに増える可能性が高い。ただ、医療機関の逼迫は抑えられるだろう。何せ、指定医療機関病棟以外も入院に使えるようになるからだ。ただ、これをするには臨時国会を召集して議会に掛ける必要がある。多分、短期間で成立することはないし、下手をすれば致命的な感染拡大をもたらすだろう。

もう一つは、五輪を中止するなどしてのロックダウンをする方法だが、今更中止すれば喜んでいる人々の気を落とすことになる訳で、政府がその選択をすることはないと思われる。

まあ、結局はこういう選択肢を選ぶ覚悟はないから、ワクチン頼みで動くなと言いながら、五輪グッズが五輪ショップで売れているとかそういう話をして矛盾を社会が感じ取り、感染が広がる道を進むことになる。要は、ここにきても惰性である。いやここまで惰性だったから惰性しかないとも言える。


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