新規陽性は増加も、全国の重症者は未だ減少中 、死亡者は先週より増加も回復比では減少中 …… 先の見通しは立たず。

報道では感染者数の急増が取り上げれることが多いだろうが、重症者は当ブログ調べでは全国で299人まで減少した。300割れである。
陽性比重症率は1.346%と1月の感染爆発期以来の低さとなる。あの時は現陽性者が7万人台で重症者は830~900人台だった。

それ以外で見ると、2020年8月13日の1.317%(180人)の頃まで遡るほど異例の状況と言える。一方で日別の死亡発表数は21人と増えたが、週合計は95人と100人を下回っている。これは2020年11月22日と同じ人数である。


ただ、楽観できる状況かというと、何とも言い難い。
感染拡大の傾向は関東を中心に全国に広がり始めているようだ。そして、そのペースは先週比1.4倍(40%増)であり、回復が0.98倍であることを考えると顕著に現陽性の人数が増加している。週辺りの増減で見るともっと厳しいことが分かる。一週間前の週増減は21のプラスと減少期に入って初の週増加へと転じたのだが、そこから3日で1000を超え、今では4565の増加である。

このままだと、重症者もどこかで増え始めるだろうし、また医療崩壊の話が出てきて、自宅死亡などが増えてくると思われる。
今回は厄介な点があり、間もなく夏休みに入ることと、間もなくオリンピックが始まること。さらに、今まで緊急事態や蔓延防止等重点措置を出していた地方の大都市圏でそれが解除されており、移動が既に始まろうとしていることが挙げられる。

多分、過去最大のレベルで軽症感染者が広がることになり、下手をすればそこから若年の重症者が過去最大規模で出てくる事だろう。まあ、もう止められるはずもないが、何せ高齢者は殆どが接種を終えているため、感染しても怖くはないと思っているはずなのだから。高齢者が怖がらないなら、普段仕事や学校に行く若者が恐れるはずもない。オリンピックもするのだから、動き回るのは当たり前である。

特に人口が多く狭い都市部では、動きたくて堪らない人が多いはずだし、地方はその都市部から1人でも多くの客を呼び込まないと、既に廃業が多い中で、なりふり構っていられないのだ。コロナで死ぬより、仕事を失って社会的に死ぬ方が現実に高い確率なのだから。

だから、感染は今後も増えるし、止められないのも確実だ。後は、重症者がこのまま下振れを続けてくれるのか?それとも、どこかで急増し始めるのかだけの話である。まあ、どこかでは増加に転じるだろうが、それが現陽性の数にして2.5万なのか3万なのか、5万なのか、10万なのか、100万なのか分からない。ワクチンなしで60代を過ぎると重症化率が5割~8割まで跳ね上がるが、40~50代以下だと2~6割以下である。

そういうのを踏まえると、2.5万~3.5万で300人ぐらいの水準ではないかと思っているが、そもそもワクチン接種の進捗時間差が相当程度あり、今も接種が行われていることを考えると、簡単にこの数字になるとも思えない。どちらにしても、増え始めればある程度の早さで急激に増え始めるだろう。日本はそういう予想を立てる専門家がいないため、厳しい。

本来は、富岳などのスパコンで飛沫の広がりなどを計算するより、これから重症化がどういう傾向を辿るかの方が、重要だったのに、それより五輪会場での飛沫は問題ないとか、そういう打算を計算するばかりだし……。


本題のグラフである。

感染者数は増加傾向が続いている。東京都、神奈川が増加を始めている。
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特に東京の増加は激しいことが、拡縮状況の比率が上がっていることからも分かる。
ただ、病床の状況は関東を除く全国的に見ればまだ低い方だろう。

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また、重症者の数は減少が続く、これはタイトルや先に書いたとおりだ。
死亡者は昨日は増加したが、この陽性者数や退院数に対してみれば低く留まっている。


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今一番心配されているのは、全国で陽性者数が増え始めていることだ。
陽性者数が増えてくれば重症者が増える可能性があるからだ。ただ、これも先に書いたようにまだ増え始めていないため、大丈夫なんじゃないかと見る動きも広がる。まあ、重症者は発症して1~2週後に重症化する人も沢山いるので、感染が増え続けていると時間差で重症化が死亡回復などで減る減少幅に対して、増加に転じたときに新規陽性者の推移と同じように例え、新規患者数が減少を始めても暫く惰性で増え続けることにある。

それを予期して重症ベッドや協力する医療機関の体制確保などがこれまでも、きっとこれからも積極的には行われないことが見透かされているから、国民の協力も弱まっていくのだろう。苦労するのは、感染症指定病棟を持つ病院ばかりである。

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拡縮状況は、この調子だと来週の月曜はマイ転しない可能性が高い。
週平均も安定した上昇線を描いており、来週には0.1を超えるだろうと思われる。

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ワクチン接種数は以下のようになる。

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ワクチン免疫は高齢者ではほぼ集団免疫水準に達しているようだ。
医療従事者は9割を超える完全免疫水準である。後は一般の接種がどこまで進むかだが、接種率から見れば3割なので今回の山が最後の危険な山になるだろう。

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今週は何度も書いてきているが、重症率が下がっているため、この先の体制見直しを検討しなければいけない状況にある。
ただ、一方で、今回がそれに相応しい状況かというと、その判断は付けられないのが現実だ。今回の増加傾向が終わった後で、やっと判断が付けられるようになるだろう。しかし、それが分かっていても既に人々の動きは止められない。

結局、補償も小出しで一部業種しかしない、五輪やパラリンピックはするが、日々の生活における規制は強めたい行政を見ればそうなり、その醜態が今に反映されている。

まあ、まだ接種まで時間が掛かる人々は、私も含めて我々は自分がなるべく感染しないように行動するしかないだろう。最悪の場合は、インドネシアやマレーシアのようになるだろうが、今のところその気はない。ただ、そのような状況になることがもしもあれば、裏での急拡大が止められなくなっているということになり、ワクチンを接種した高齢者などが動き回って広げている可能性も否定できなくなるだろう。

五輪がなければこんな不安も少ないのだろうが、結局全てはそこに繋がってしまうのが痛いところである。








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