巨大IT新法の対象に「ネット広告」追加へ 日本政府が最終報告 …… 追加するのは良いけど早さより中身が大事。

産業経済新聞社の記事である。

どういう最終報告が出たのか読もうと思ったのだが、議事録はWebは執筆時点で出ていなかった。というか、表題が(案)についてなんだが、これが最終報告になるのだろうか?案だと覆される可能性もあると思うし……議論が活発なら、案は複数またはいくつかのルートを1冊(1部)で示したものが上がるはずなので、それを選ぶ過程ということなのだと思うが、案の後にもう1回あってもおかしくない。

ちなみに、中間報告の案というのが以下である。


まあ、今の政治は基本的に答えが筋書きで決まっているはずなので、最初から筋書きは一本なのだろう。コロナ対策と同じだ。
実際に配付資料や今の公取委のベース資料などは大した内容では無かった。


ちなみに、官房長官の台詞をそのまま産経は書いているが、本当に全体の内容を読んだ人がいるのだろうか?

海外では巨大ITに対する規制は、取引ベースの公開だけではなく、Web広告技術におけるプラットフォーマーの優位性を可能な限り削ぐための新しい発想を作るか、または相応の課税措置を行うことで自国で得たプラットフォーマーの法人収入の課税を十分に国内に行き渡らせることなどを目指している国が多い。

しかし、最終報告案がどうなっているのか知らないが、資料を見る限りではそういう方向になるようには思えない。単純に、報告義務を付けたり、大きな資本がある企業の相互監視を強化しましょうというだけであり、市場における共同監視でそれをやりましょうとか阿呆みたいなことになっている。他国は、EUや米国でさえも、共同監視よりも踏み込んだ案で、民主や自由を強く阻害しない物を目指した検討まで行われて(実際にそうなるかは別として議論されている)というのに。だから他国ではこれの策定に時間が掛かるのだ。

逆に、日本にはあると早くから言えるようにすることで、他国がそれより踏み込んだ巨大ITに限らない規制を始める前に、封殺しようとしている可能性もこれだとある。

これ、産経新聞の記事だからなのかもしれないが、そもそも良いように書きすぎだ。

本来は、案なのだから例え官房長官が良いように発言しても、それが正しいのかを皆が考えるように促す記事であるべきだ。
はっきり言うが、他国や世界に先駆けて案が出たは良い点でもなければ、ちゃんとそれが将来的に法制度になることを人々が理解して、内容を読んで監査する必要があるのだ。本来は、この案が出たことで、議論の叩き台になり、問題点と利点がわかり議論が進むことが良いことなのだ。しかし、今の日本は本当に報道が阿呆になった。

なんか、皆が望んでいそうな叩き台が出たぞ、法律に来年なるぞ……って、本当に今から出てくるそれは、世界の巨大ITをちゃんと抑止してくれるのか?EUや米国、中国などがこれからやるものと比べて、妥当な物になるのか?そこまで考えさせることすら最初から切り捨てるように記事が書かれることが増えている。で、後になって問題記事が流れるようになる。最初からちゃんと監査して、国民全体で議論がされていればこんなことにはならないのに……。


まあ、電通とかのために急いでいるのだろうが、だからといってGoogleなどを捨てる訳にもいかないのが、見え見えだ。こんな甘い動きをしているから、結果的に国内に技術者が育たなくなる。規制を本気で掛けるなら独力でゲームチェンジャーとなるプラットフォームが育つような規制をちゃんと政府が掛けるべきだし、それが出来ないなら国として、国民にとって不利益がないようにしっかり監視出来る体制を整えるべきであり、我々はそれをちゃんと、議会で議論される前に、内容を見極めることが大事だ。

絶対にやってはならないのは、法案の叩き台が出来たことが良いことで、見なくても良い結果になると思うことだ。これは、バイアスを掛けているということだ。そもそも、案の段階や報告書の段階で良いものが出来ることはまずない。報告書や案ではたいてい、いくつかの問題点(課題、欠点)と、発展性(利点、成長性)が一緒に混在しているのが、一般の常識である。この上により上級の会議や議会がある場合は、その前の論点整理をして上級議会に掛けるからだ。そこで、さらに別の視点からの問題提起と、別の視点からの改善案が出てくることで良いものになる。

それがない場合で、議案としてあげるなら既にこれは、レールが引かれており、そうなることを規定にするように考えられている阿呆案(あっ法案と読む)である。Webでの配信が始まる前がどうだったかは分からないが、日本は阿呆案が多い。しかも、圧倒的に与党だけで強引に通す法案が増えたことで、昔よりツッコミどころが満載の阿呆案が増えている。

後で、チマチマ修正法案が出るか、後の祭りは無視するのが近年の国政の姿である。

今回は内容がまだはっきりしないので、過去の内容から見て、批判的に書いているが、実際は良いものかも知れない。
ただ、これで良いと思える物がこの段階で出たように見えるなら、気を付けた方がよい。それは、無難に良さげにまとめていることも有り得るからだ。
本来、議会や上級会議が上にあるものは、無難よりも問題点も必ず定義する。そうしないと、発展した発想や広い視野での意見の醸成が出来ず、結果的に襤褸が出るからだ。もちろん、方向性だけを決めるならそれでも良いのだが……それだと、法案の叩き台としては不適であり、あと何度か有識者会議が必要だと私は思う。まあ、この段階だからこそ、まだいくらでも法案が作られる過程に対して、意見も出来るはずだ。

我々はそういう目を今一度育てる必要があると同時に、報道機関はこういう会議がそういうものなのだという目で報道しないとダメだよ。
法案が出て通す直前とか通して数年後になって、あのせいかもしれないと出て、問題視することも近年は多いからこそ、こういう部分でちゃんと中身を国民も見てねと伝えないといけないのだ。




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