au、3Gからの機種変で月550円割り引くキャンペーン……世界で最高のサービス水準だった携帯電話事業の「今」と同じようなことが他の産業で起きないことを願う。

ケータイWatchの記事である。


NTT docomoだとahamo、KDDIの場合は、Povo、SoftbankにはLINEMOという低価格ブランドが始まり、こういう長年使っている人向けの特典というのは年々減っている。昔は古い機種やサービスが終わる予定の機種からの乗り換えだと、どの機種でも万単位の割引きが付いたり、無料券のようなものが届くのが、どのキャリアでも常識だったが、それはいつしか殆ど行われなくなった。

いや、実際には機種を限定したりしてやってはいるが、機種に対する値引きは、阿呆総務省のお陰で金額が制限され禁止されてしまったし、基本料金の値下げは、ブランド変更しないと得られない時代になった。そして、そうなった結果、MVNO以外に、MNOのあるサービスが目当てで一番安いプランを契約しているという私のようなユーザーがマイナスの恩恵を受けるようになった。

サービスがだんだんと有料化したり、質が下がったり、終わったりするようになったのだ。特に、武田総務大臣という阿呆総務大臣になってからは、それが加速してしまった。NTTもKDDIもSoftBankも皆、別途契約すると自社に利益が出るオプションへと変更していくようになり、囲い込みも酷くなっていく。まるで、MVNOのようになっているのだ。

やってくれたよ。自民党政権は……。


当該の記事もそれを示していると言える。


ahamo等になって料金が下がって嬉しいとか思っている人もいるだろうが、現実は下がってなんていない。むしろ、全体(お金を相応に払っている人も含めた)のサービスを劇的に引き下げたため、料金は上がったと私は思っている。多くの人には必要ないサービスだったという人もいるかも知れないが、実際には故障した時の費用負担とか、ああいうのも値上がりしているため、そういうのに加入する人は上がっているし、ハードを買うとき、修理に出すときのコストも物によっては以前より上がっており……トータルで見て安くなっているのかは疑問だ。日々使う単価は若干または大きく下がってくれるブランドもあるだけだ。

ちなみに、スマホの価格を下げる最適な方法というのは、今回日本の政権がやった方法じゃない。
一番良い方法は、独占禁止法の競争の観点から価格やサービスに対して勧告を出す方法である。前の民主党政権ぐらいまではこれが行われていたが、今は行われていないはずだ。


どういう方法かというと、例えば最大75Mbpsの通信が出来る高速スマートフォンというのをでかでかと書いて昔、カタログに表示されるのは景品表示法に抵触するとして是正されたが……。あそこから、やり方が間違っていた。

やらねばならなかったのは、75Mbps、150Mbpsとハードの性能が上がっていくなら、最低速度保証を128Kbps、256Kbpsと上げていけと勧告すれば良かった。それを表にすると以下のようになる訳で、意味が分かるだろう。


スマホモデム速度最低速度
37.5Mbps~
75Mbps
128Kbps
75Mbps~
150Mbps
256Kbps
150Mbps~
300Mbps
512Kbps
300Mbps~
600Mbps
1024Kbps
(1Mbps)
600Mbps~
1200Mbps
2Mbps
1.2Gbps~
2.4Gbps
4Mbps
2.4Gbps~
4.8Gbps
8Mbps
4.8Gbps~
9.6Gbps
16Mbps
9.6Gbps~
19.2Gbps
32Mbps

上記の速度に従って、1GB契約でも、1GBを超過したときに、最大75Mbps以下のスマホでは、128Kbpsまでに制限できるが、
75Mbps(75Mbpsモデルはどちらでもよい)を超えるなら、256Kbpsをリミッターで掛けられる速度にしなければいけない。
今の4Gスマホだと、最低でも600Mbps~1.2Gbpsはあるので、2Mbpsが最小になる。

こういう風に、製品の進化の恩恵も受けられるように是正していたなら、スマホの世代交代による買替えも進み、キャリアに取っても店にとっても、消費者にとっても、サービスを作るアプリケーション便ターにも恩恵があったわけだ。このような制度ならテザリングオプションもまだ残せていたかも知れない。

尚、これは今更と思われるかもしれないが、実は安倍政権時代に料金値下げなどの話があったころに書いたことを焼き直しただけだ。
やり方によってはこういう未来もあったわけだが、そういう長い目で見たときに、成長する社会を作るという発想が今やこの国には欠如しており、結果的に今キャンペーンなどの劣化に繋がる状況が生まれているわけだ。

今はNHKの問題なども見て思うが、安いことが大事なのか?契約を自由に出来ることが大事なのか?
サービスのコストをもっと減らす方法があるのか?などちゃんと見て、判断しなければ結果的に次の世代になった時に、安かろう悪かろうになっていたということは有り得る。それでも、今ニュースやテレビというのは、そういう方向に陥っている中で政治家自身がすでに俯瞰して民衆に説明し、説明され議論し、議論されて答えを出すのではなく、「言われたからやってみた」の域に入りつつある。

これが、進んでいくと先見の明ではなく、目先の利に目が眩み、そのすぐ先にある穴に落ちることも増えていく。
今更携帯はどうにかなることでは無いだろうが(これ以上弄って壊されたら目も当てられない)、他の事業や産業ではこういう失態が起きないことを願っている。






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