全国の陽性者は、12月10日水準まで減少 …… あんなにやっていた陽性者報道も極端に急減し……本当は総括してから減らすべき。

当時陽性発表数は11月水準まで減少してきた。昨日の集計では1万376人/週、1482人/日まで減少した。
報道では、感染が増えるとかセンセーショナルじゃなければ、減る傾向にある。週末は、地震もあってそちらに流れてしまったが、本来ニュースというのは、日々出てくる情報を一つに偏らずに流すことがもとめられるはずなのだ。それが、出来なくなったこの国の報道にはもう期待しない。だから、週末でも、殆ど昼間にテレビは点けない生活となった。

さて、今日は後半に1月の始めに掛けて増えた感染に関する簡易一次総括を入れておく。


本題である。

感染状況は増加に転じる兆しはまだない。多分今日も減少が続くだろうと思われる。増えるとしたら、水曜日以降だろう。
今のことすぐに増えるような雰囲気はない。ただ、石川では感染者が増えている。

確定入院中は全陽性者の41%まで増えた。重症の比率も2.62%まで上がってきており、軽傷者の回復速度に比べて重症者や中程度の人が
治りにくいのことを示している。
そして、軽傷者が回復して行けば、回復者の数が減ってきて陽性の減少速度も徐々に緩やかに変わってくる。その流れに入ったといえる。

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病床占有率は、関西では5割台に突入した。今のペースだと今週中に5割を切るかどうかという雰囲気だ。
関東も徐々に減り始めている。沖縄もゆっくり減少に転じている。

人口平衡感染率は、東京や千葉の突出が徐々に解消され、全国の割合が均質化してきている。
今高い傾向に上がってきているのは石川である。院内での感染が見つかったため、週末は増えてしまった。

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地域別陽性割合は、全自治体が1割台に突入した。
宮城、長野、島根、佐賀、14日平均未満まで降りてきており、地域内では概ね収束したと言える。
拡縮の状況は、急減期を終える気配が見られる。この先はマイナスをキープできるのかどうかを見ていく必要がある。

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重症者の推移は、概ねピークを越えて減少が続いている。多いのは大阪だが、大阪も減少を始めており、
この先徐々に収束に向かっていく可能性が高い。但し、今から患者が1人も出なくなったとしても、今後解消相当になるまで14-48日ぐらいは必要だろう。
死亡も先週は減少していた。今週も減ってくることが予想される。最終増加予測も最大496.8と500割れとなった。
ちなみに、回復者数や新規陽性者が減っているため、死亡率は上昇傾向が続いている。

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入院患者(みなし含む)の数は、昨日の段階で、10,331人で今日か明日には9900人台になるだろう。
療養先調整中も一番多い東京で1000人台まで減ってきており、解消も近いと思われる。
ちなみに、大阪で昨日は200人以上増えていることになっているが、集計区分が一昨日に変更され、その集計を
一昨日は外していたためだ。
他県療養が出来たのだが、詳細で大阪から外すと数字が遠くなっていくので、その他に残す計算に変えたというものだ。
実実際にはいくらか減少している。

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以下は、表詳細である。

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-一次総括-

<年末~年初が感染のピーク>

少し気候が良くなったのもあるのか、市中で検査受けて陽性判定される人は全国的に減少している。一方で、院内、施設内感染は増加傾向にあり、高齢者や病気・怪我による療養中の患者が感染して重症化するというケースは厳しい状態で起きているようだ。ただ、それも2月の頭ほどの多さではない。

そういう状況なので、一次総括をすることにした。

各地で自治体の陽性発表数がピークを向かえたのは、1月10日(日)~13日(水)頃である。
発表=感染が判明した日ではないので、ここから1日前-最大7日前(調べた限り平均して多いのは1日~2日前)までの患者が発表されていることになる。
ちなみに、発症している人の場合は、発症日はその検査日から~5日前となる。尚、感染予想日も発症していた人を起点にすると、発症から1日~7日が85%の人が発症するラインであることから、12月の20日~30日の間の感染者が最も多かったと思われる。発症している人が集団感染や多人数感染における起点(スーパースプレッダー)になることが多いが、ちょうど、年末イベントや準備、仕事の得意先回りなどが行われていたであろう時期に、それらの人から広がったと見るのが妥当だろう。

即ち、緊急事態宣言の前に感染はピークを迎えたということになる。

ここにもしも、政府の対応で効果があったものを示すとすれば、この時期だと、GoToシリーズが止まってから5~10日近くになることが影響した可能性もあり、これが感染にブースト(拍車)を掛けたというのは無きにしも非ずだ。ただ、政府はこれを予想していたのか分からないが、一部のイベントシーズンと重なっていることもあって、これが悪いと断定するのは難しいと思われる。

まあ、ある種、後で検証が難しい玉虫色に終わるので、政府や報道機関としては嬉しいかも知れない。
ただ、第四波がもしあるなら、自らがやりたいイベントキャンペーンと、実際の現実との間で窮するだろう。


<緊急事態宣言の発出効果は……>

緊急事態宣言発出の効果は、新規感染者数が1月20日頃から急減少していることから、その効果があったならば追加地域を加えた辺りから出はじめたとみるべきだろう。ただ、上記した感染のピークから見た時に、果たして緊急事態のお陰なのかそれとも、感染の属性が何らかの理由で変わったことや、人の畏縮傾向の方が先にあって、緊急事態がある程度のブースト(拍車)を生み出したのかは分からない。これは、結局のところ感染のピークズレと同じ問題が横たわっているからでもある。

ただ、1月20日以降はある程度効果が出ていたと見て良い。

そのかわり、その効果は経済との両立という点で特に地方や中小企業などの収支に激烈なパンチをお見舞いし影を落とす結果となっている。
これは、2020年4月の都市圏(4月6日発表、同7日開始)⇒全国(同16日発表、同17日開始)と同じ過ちを犯したとも言え、さらに下げに時間を食っていることからみても言える。

4月の時は、全国発出時と新規陽性の7日平均(厚労省発表値3781)は15日目にほぼ半減(1880)、しかし、今回は43589⇒28426と全国では無かったこともあり、下げは渋った。ちなみに、4週’(28日)では、608/3781(発出時の16%まで減少)と13585/43589(発出時の31%まで減少)となっている。

このときは、少し手間取りはしたが給付金政策なども新しい施策として、1度目がしっかりと行われたのだが、今回は期限切れになる給付金を復活させたり、新たな給付制度の対象を細切れで追加するなど、前の政権の下位互換になってしまったのは否めない。何より、無担保融資は最長5年を設定して借り入れているなら良いが、1年だとそろそろ支払いが始まる。それらが、悪影響を与えているのは間違いない。

これがお花見シーズンもとか、就職進学シーズンも、基本的に自粛をという発言に繋がる訳で、その割に昨年4月~5月ような十分な下げには至っていないのだから、大企業はともかく、自営業や個人事業主、中小の販売業やサービス業にはキツい状況を生んでおり、本当に大変な緊急事態宣言下となった。





<参考データとこれから>

以下は昨年の厚労省発表値を表にしたものである。去年はこれを何度か公開したことがある。(今も重症者グラフなどに利用している)
S_2020_4_5.png


以下は、今年1月~2月の独自集計分のデータである。
厚労省のデータは0:00分時点(日付は翌日だが実は前日分23:59に確定したもの)で取得されたものだが、以下のデータは当該日付けとして処理された都道府県のデータを元にしている。一部は0;00以降に前日日として確報になったものも含まれる。
S_2021_1_2.png

表を見れば分かるが、陽性者の波、現陽性者の波、重症者の波、回復者の波、入院中の波が少しずつズレているのが分かるだろう。

ちなみに今は、拡縮状況から見れば、感染収束の拡大期(回復者が急増する時期)を超えたところで、安定期か、再拡大期のどちらかのターニングポイントへと向かっている。このまま、マイナス0.0xxぐらいで停滞すれば安定器で良い。逆に突き抜けてプラスに転じると再拡大が始まる恐れがあるので、手を打たないと不味い。これが分かるのは、急に患者が増加しなければ1-2週間後ぐらいだろう。その頃までは、人々の動きが今までと同等程度なら、きっと減少が惰性で最低1週間程度は続くと思われる。

一応リスクを書いておくと、既に人出は週末毎に増加傾向にあるので、急に感染が増え始めても何らおかしくはないという懸念はある。


今回のピークを上げると、

日別拡大縮小率が最も高かったのは、2021年1月7日(木)-1.099%
当日陽性者(発表数)が最も多かったのは、2021年1月8日(金)-7,849人
現陽性前日比増減が最も多かったのは、2021年1月9日(土)-4,839人
7日拡縮平均が最も高かったのは2021年1月11日(月)-0.762%
7日陽性増減数が最も大きく増えたのは、1月11日-23,100人
7日陽性者数が最も多かったのは、1月11日-45,026人
現陽性が最も多かった日は2021年1月18日(月)-73,291人
入院中(みなし含む)が最も多かった日は2021年1月18日-15,001人
重症・重体患者が最も多かった日は、2021年1月26日(火)-1,016人(一部自治体除く)
死者が最も多く出た日は、2021年2月2日-3日(火~水)-両日122人
過去6日間(7日)の死亡者数が最も多かった日は、2021年2月6日(土)-701人

である。

見れば分かるが、1日に生じる感染者のピーク時が7日~9日である。
その後に過去6日(当日を含む一週間)のピークが出る。
そして、そこから7日後に現陽性のピークと入院中のピークが来て
重症のピークが1週間後ぐらいにやってくる。
死者のピークが1週間後である。

これは、これまでと概ね同じ傾向にある。
尚、この数字では存在しないが、この前に-2~-12(平均4~7日前)と言う数字がある。
それが、先にも書いたが症状が発症して病院で検査を受けるまでの期間になる。


本来はこの数字には出ない部分を如何に社会に伝えて、それが広がる気配が出た時に、人々の協力を得て抑えるかなのだが、台湾やニュージーランドなどの国々がやったこれらを防ぐ施策を、同じ島国の日本は今回も出来なかったと言える。本当は早期に厳しい押さえ込みを3週間してでも様子を見て、2週間後には収まっているぐらいにしておくべきだったのだろう。結果的にその方が使われる予算や経済への打撃は抑えられた可能性が高い。
まあ、今やっても予算に見合わない。

こういう検証を重ねて今後に役立てていくことが本来は大事だが、日本は本当尻切れに終わっている。
もうあって欲しくないが、もし第四波があれば、また酷いことになりそうな予感がするだけに、この先感染が再び広がらないように我々は気をつけ続けなければいけない。






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