インテル株急落、データセンター減収や勢い欠く見通し嫌気 …… 勝者はTSMC

ブルームバーグの記事である。


Intelの7-9月期の業績がデータセンター市場の落ち込みで、下落(減収)となったという。まだ、AMDの7-9月期は出ていないが、先日TSMCは過去最高の好調であったことを発表している。世界の市況に特別な問題が発生しない前提で、大手の半導体事業で今年も来年も確実に成長するのがほぼ確定しているのは、ここぐらいかもしれない。


Intelの業績予想に対する悪化で、他の半導体関連でも嫌気売りが掛かったようだが、Intelを取り巻く環境は、いろいろな意味で厳しいので、他のメーカーにもこの想定外の減収圧力が働くかは別問題だろう。

Intelの場合は、他のメーカーとは違って停滞する技術が収益力を落とし始めているのが、既に如実になってきているからだ。
10nm製品の生産は、まだ本調子にはなっていないように見えるし、7nmは来年に自社製造か、委託かを決めるという状況。
データセンター向けでもx86はAMDのEPYC製品群がシェアを伸ばし始めており、そのお陰でTSMCもウハウハの状況だ。もっとも、本来ならもう一つSamsungが支えてくれるはずだった7nm/5nm市場は既にTSMC一強に向かっており、設計メーカーはTSMCの製造力増強を待たないと、最先端のプロセス技術で製造委託するのも困難になりつつある。

今やこの問題でQualcommの次期上位製品や、7nmでデータセンター向け以外をSamsungに移管したnVIDIAが、TSMCに戻るのにも一苦労する状況にある。ここに既に期日を移すことができない基幹HPC向けプロセッサーの大規模受注品のプロセッサー(GPU、CPU)の製造をTSMCに依頼したIntelがさらに乗り込むかどうかは、TSMCの工場増設のスピードと、Intelの7nm歩留まり次第だろう。
今の状況をみるとTSMCから技術支援(ライセンス供与)を得るという流れの方が有り得るのかもしれない。

とにかく、Intelは今はまだ減収で済んでいる。
しかし、このままだとEPYC等にスケーラブル市場やHPC市場、サーバー市場も喰われ始めることだろう。
それが起きる前に、何としても10nm(これは高クロックでの歩留まりが14nm水準に達していないようだ)と、7nm(こちらは製品を製造できるにないようだ)を安定させて欲しい物だ。そうしないと、半導体製造(ファウンドリー)側への委託コストが増して、各社のプロセッサーが徐々に値上がりすることも有り得る。実際に、その気は徐々に出てきているようにも見える。




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この記事へのコメント

サク
2020年10月26日 13:36
AMDのXilinx買収やNVIDIAのArm買収についても是非ともブログにアップいただけたらと思います。