「鬼滅の刃」オリジナル年賀はがき・グッズ・フレーム切手が全国の郵便局で発売決定!…… 極端なブーム演出が起きている恐れ。

Game Watchの記事である。来月からお年玉付き年賀はがきが発売される。そんな季節がもう来たわけだ。
そして、年賀状を売るために、郵便局員は自爆営業をする……のが数年前までの行事だった。売れなかったら書き損じはがき扱いで、切手シートに変えて、金券ショップにとか……。


これが、そうなるかは分からないが、鬼滅の刃はコミックもアニメーションも映画も大ヒットしているということなので、きっとそれなりには売れるだろう。
但し、それが期待通りに売れるのかは分からない。まあ、数量を限定して売り切れるような数量に抑えていれば、プレミアムが付く可能性はある。
逆に、いくらでも受け付ける仕組みだと、市場は冷めるものだ。


<ブームを演出することに必至>

ちなみに、このところテレビ、新聞、雑誌、その他で鬼滅ブームを演出する傾向が増している。
何かとコラボレーションだとか、面白い。凄いという雰囲気につながり、最後には自分もファンですみたいなコメントをする人が多いこと。まあ、世間で流行ることに否定的な考えはないし、見れば面白いというのは別に否定もしないが、商売の側の態度として、よい言い方をすれば、商魂たくましく、悪い意味では過剰に便乗している様ははっきり言って気持ち悪いところではある。

私は、そこまで熱中していないから思うところだが、この作品がヒットしたのは、キャラクターや演出などは女性が好みそうな印象だったからだと思う。元々少年掲載の男性向けの作品だが、少年誌自体を見る年齢層も多様になってきて、男女比も昔とは変わっているのも影響していたのだろう。
その結果、少しずつ女性に流行ったことで、大人の全年齢層に満遍なく広がったのだと思われる。


尚、この作品の原作自体は既に完結済みであるため、映画などの作品は別として、本来ならブームは少しずつ下火になるはずだが、むしろ今も評価する人が増えているのは、単純に強い広告後押しが続いているからだろう。特にテレビ局の後押しがデカいのが影響していると思われる。

こういう極端な売り込みが続くと、急にガクンと終わりが来たり、この季節グッズやコラボレーショングッズが大量に作られて、失敗するパターンが増えていくのが怖いところだろう。本来なら、ちゃんとメディアミックス調査の中で、売れる客層を分析し、欲しがるものだけを商品化するのだが、演出が極端になると、どこもかしこもコラボに乗っかり、結果的に自滅する。

そうすると、本来なら息長く続くはずの需要がどこかでぱったり消えていく。まあ、アニメーションや映画、書籍(漫画、小説)などは、作品としてしっかりしていれば、見ては貰えるが、グッズやコラボレーションは必ずしもそうは行かない。それを過度に推進しようとするのが、広告業界の「茶番」である。

今は、いわゆるコロナという状況下で特にテレビ局は、収入源を減らしているのでこのブームを必至に演出しているのが分かるが、ちょっとやり過ぎにも見える。殆ど地域ローカル枠とニュースの時間の一部と、ご飯の時間ぐらいしかテレビを見ない私でも、鬼滅の刃のニュースや情報を見ることは増えていて、そういうののオタクを扱うようなシーンも増えているのを見ると……この攻勢は本当に凄い(異常だ)なと思うからだ。

極端な世間への演出は、作品がどんなに評価されても結果的に、息が短くなり、売上げを落とすこともあるのだから……。


<儲けることと儲かった(かる)ことは違う>

大事なのは、儲けたいのか、儲かりたいのかである。儲けるは設けるでもあり、最初からお膳立てするという意味もある。簡単に言えば、こうなることが予想されるから、投資して予想された利益を得るということだ。それに対して、儲かる(儲かった)というのは、結果的に得られた利益がある(この場合は予想以上に得られた場合に使う事が多い)ということだ。

毀滅の刃関連の社会の話題を見ていて思うのは、作品に対する多種多様な正当評価から見られる儲かる姿よりも、このところは過度に作品に依存して設ける(儲ける)ことに力点を置いた展開が増えている。これは、やり過ぎると本当に投資をペイしなくなり、広告などを行った割に、売れなくなることが増えていく恐れがある。それが始まると、作品に対するイメージの低下が早まることもあるので気を付けた方が良い。

儲ける戦略は取り過ぎると、元がどんなに素晴らしいものでも、全体を毒色に染めることもあるのだから……。


<世間の流行を追う人と、
           最先端の流行を追う人の差にも注目すると面白い>

 尚、鬼滅の刃に限ったことでは無いが、だいたい最初に流行を生み出す人の多くは、その作品に長期間どっぷり嵌まる傾向はない。まれに、凄くどっぷりと嵌まってそこから抜け出せなくなる人もいるが、世間で最初の流行を生み出す人の多くは、それを最初に見て評価し、これが良いよあれが良いよとより多くの人に伝えたりするのが、好きな人に止まる。まあ、その中でひときわ良いものがあれば、多少お金を使う人もいるだろうが、長居はしないことが多い。
だから、彼らは、作品や商品が世間で本格的に売れ始めた頃には、既にそこより先(次の凄いもの探し)に進んでいるケースも多い。

そういう人の評価は的を射ている。良い部分や悪い部分を率直に語ることが出来るのだ。

しかし、それより後になる人ほど、いわゆる自分の趣味趣向に合っているかどうかを、確認してまたは、周りの人が好んでいるから自分も合わせているなど条件が嵌まるものを選んでいくようになり、後ろになるほど世間がどれだけ評価しているか(ヒットしているか)に流されて選ぶようになる。この後発の波に切り替わり始めると、商業的に過剰な傾向が出ることが多い。

具体的にどういう人が紹介番組に頻繁に出てくると過剰かというと、グッズを一杯揃えている。頻繁に同じ作品を見ている。○○の作品は絶対に買い揃えるみたいな人が増えていくと、結構一杯いっぱいになってきている状況だ。それぐらい売り込みたいと言うことだ。
普通は、単行本を持っている商品のいずれかを持っている。人に紹介されて最後まで見たどこどこが面白かったぐらいの人の方が多い。

商業的に企業が儲かるのはグッズマニアのようなディープにずっと填まってくれる人で、それを欲しているわけだが、優良作品を探す人が参考にしたいレビューがあるとしたら、ディープじゃない方が良い。

ディープなマニアは、それに嵌まらない人はおかしいぐらいの発想になりがちなので、ある意味、強い共感を強要してくるからだ。昔はこういうタイプの人は、あまり番組などに使われなかった。理由は、悪い部分を説明出来ないからだ。これはある種、大好きな恋人(初恋)は、どんなに中身が酷い人でも、格好良く見えるというのと似ているのかもしれないが、恋愛と違って、物質や作品などの品々は、人の群れる本能(集団心理)を使うと、誰でもその強い共感の色に染まりやすいことにある。

今はそういう人を使うことが増えたのは、これはすっごく面白い。こういう部分が格好いいとか、そういうのを先入感となる良い面を先に伝えてから、興味を持って作品や商品を手に取って貰えば、染まってくれることが多いからだ。

ただし、それには必ず限界がある。その限界というのは、コラボレーションやグッズというメディアミックスの周辺商品だ。
これが、過度に表に広がると、その印象が集団心理の気分を徐々に剥がしていくのだ。何故って、こういうことをやり過ぎると、飽きたり、ウンザリした人が、不満を漏らすようになるからだ。それを、どこかで目にしたとき……少しでも、そこまで好きじゃないかもという気持ちがあると、その目線で見直してしまう。それが、一定まで広がると、拡大路線は止まり、急激に冷めていくのである。

本当は、過度に拡大させるより、緩やかに長く広がった方が良く、グッズなどもDisneyなどが比較的厳しいが、誰でもどこでも言われたらではなく、ある程度作品の読者や視聴ユーザーの求めるものに適した範囲で、絞った方がよい。

まあ、鬼滅の刃は映画が今公開中でヒットしているので、作品全体として急速に廃れる事はまだないだろうが、グッズなどのコラボは急拡大させると、今後も何らかのメディア作品プロモーションがあるなら、それに悪い意味で影響を与えるかもしれないのだから。

私が心配することでもないし、原作者や出版社は版権の利用料で稼げる訳で赤にはならないだろうが、コロナの影響もあって広告が苦しい中にある今、ここぞとばかりにこれに目が向けられ、細く長く得られるはずだったものを、短期でがっぽり(短期でがっぽりだと税金も凄いことになる)で、後は萎んで終わるなんて悲しいことにならなければ良いが……。

鬼滅の刃関連のニュースは週に何本も今は出ており、コラボレーション関連の記事も急増しているのを見ると、あまり良い状況ではなく過剰な拡大をしているような気がする。











































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この記事へのコメント

ハチ
2020年10月22日 18:44
>儲けることと儲かった(かる)ことは違う

これは言い得て妙ですね。
ドッキリ番組のヤラセと同じで自然発生するブームを待って受動的に商業活動するより、人為的に短期的大ブームを作ってしまった方が確実で効率的に儲けられるということなんでしょうか。
私はネット社会の成熟とSNSの普及以降、個人への情報伝達の量と速度が飛躍的に向上して、その結果モノやサービスを売り込む手法が悪い意味で洗練され過ぎたと思います。
(なんとな~くですが)