Intel、第11世代Coreプロセッサーを正式発表 …… Intel Evo platformというブランドを付けて……

PC Watchの記事である。ホリデーシーズンまでに出荷されるとしていた、Tiger Lake-Uが正式発表された。

8月の終わりに発表されることが一部で示されていたので、少し予定を早めたようにも見える。
最近Intelの一般向け製品はモバイル製品群にいたるまで、急速にAMDがシェアをかっ攫い始めていたので、急いだのだろう。
Ice Lakeはともかく、少なくとも、14nmのComet Lakeを搭載したモバイルプロセッサーモデルは明らかに売れていないと思われるからだ。それなら、多少数量が不足する事態があったとしても、早めに切り替えた方がよいと見たのだろう。



尚、このTiger Lakeに関する細かな仕様は公開してない。
Xe Graphicsの方が詳しい情報が出ているが、Ice Lake(Sunny Cove)ほど細かくフロントエンドからバックエンドに掛けての詳しい情報がある訳でもないようで、機能としてどういうものが搭載されているかという、Willlow Cove Coreブロックダイヤグラムの簡易版が出ている程度に留まっている。
まあ、フロントのキャッシュ周りの容量拡張については、あらゆる記事で紹介されている訳で、多くの人はこれだけで十分なのだろうが……。

今のところ謎多きプロセッサーである。そしてクロック辺りの性能は遥かに高いことが分かっている。にもかかわらずというのは、Willlow CoveとIntelが述べているRocket Lake-S(14nm)版との整合上とか、そういう大人の都合があるのかもしれない。


一応分かっている範囲で書いておくと、
大きな売りは、フロント構造特にキャッシュ構造(少なくとも容量)が大きく拡張されていることと、一部のセキュリティ拡張命令などを置き換えつつ、サイドチャンネル攻撃にも耐えられるようにする新しいCPUセキュリティ(Control-flow Enforcement Technology)が組み込まれていること。
そして、VP2intersect(AVX-512の追加命令セット-Vector Pair Intersection to a Pair of Mask Registers/マスクレジスタへのベクトル交差処理)の搭載が売りである。

GPUの方は大きく進化しているということになっている。
Intelは、Xe Graphicsというブランドまで付いて、しかも、構造まで結構詳しく公開されている。モバイルプロセッサー統合のLow Power製品から、GPGPU(HPC)向けの製品まで用意し本気のラインナップで攻めるつもりであり、Raytracing(レイトレーシング)もサポートされているようだ。

ただ、CPU統合のiGPU版は、Execution Unitsの数が多くなっても、メモリーバスの帯域幅の問題や廃熱処理の問題が生じる恐れがあり、dGPUレスで最先端のゲームが最高品質で出来る訳ではないだろう。これは、AMDも同じような状況にあり、今後のiGPUの課題である。

まあ、まともに動かないゲームが、フルHDやHD(1280×720ドット/1366×768ドット)で動くぐらいにはなっているかな……。Raytracing有効で十分に動くのかというと、iGPUでそれは難しいと思うが……。


<投入される製品の共通仕様

基本的な仕様として、
キャッシュメモリは、
L1I 32KB/Core
L1D 48KB/Core
L2 1.25MB/Core(2Core 2.5MB)
L3 6MB/8MB/12MB

となる。

GPUはIntel 第12世代(Gen12)グラフィックス、Xe Graphics(Xe-LP)となるが、G7はIris Xe、G4はUHD Graphicsの名称が使われる。
TDPは12W~28Wと7~15Wとなる。ここから言えるのは、UとYのラインが一体化しているということだ。一方で、Hラインは今のところ発表されていないが、来年の第二四半期までに投入される見込みである。デスクトップパフォーマンスのSは投入予定事態がない。

他に今回出荷の全製品でCPU側がThunderbolt4.0をサポートすしている。CPU内蔵のPCIeは4.0、PCHのPCIeは3.0(今後PCHの新しい製品でも出れば4.0になるかもしれない)となる。
といった仕様が共通となる。尚、Thunderboltがサポートされているから、必ずPCに対応インターフェースが搭載されるとは限らない(たぶん搭載されるとは思うが)ことには注意して欲しい。


<発表された製品の個別仕様>

尚、背景水色は、TDP28W背景黄色はTDP15Wである。


-Core i7 Family-

Core i7-1185G7
Core Number: 4
Thread Number:8
L3 cache:12MB
クロック周波数:cTDP-d(12W) 1.20GHz/cTDP-u(28W) 3.00GHz/Turbo Boost:4.80GHz
Internal Bus:4GT/s
Graphics: Iris Xe Graphics 96EUs 1.35GHz
RAM: DDR4-3200(64GB),LPDDR4x-4267
TDP:12~28W

Core i7-1165G7
Core Number: 4
Thread Number:8
L3 cache:12MB
Internal Bus:4GT/s
クロック周波数:cTDP-d(12W) 1.20GHz/cTDP-u(28W) 2.80GHz/Turbo Boost:4.70GHz
Graphics: Iris Xe Graphics 96EUs 1.35GHz
RAM: DDR4-3200(64GB),LPDDR4x-4267
TDP:12~28W

Core i7-1160G7
Core Number: 4
Thread Number:8
L3 cache:12MB
クロック周波数:cTDP-d(7W) 0.90GHz/cTDP-u(15W) 2.10GHz/Turbo Boost:4.40GHz
Internal Bus:2GT/s
Graphics: Iris Xe Graphics 96EUs 1.10GHz
RAM: LPDDR4x-4267 (32GB迄)
TDP:7~15W

-Core i5 Family-

Core i5-1135G7
Core Number: 4
Thread Number:8
L3 cache:8MB
クロック周波数:cTDP-d(12W) 0.90GHz/cTDP-u(28W) 2.40GHz/Turbo Boost:4.20GHz
Internal Bus:4GT/s
Graphics: Iris Graphics 80EUs 1.30GHz
RAM: DDR4-3200(64GB),LPDDR4x-4267
TDP:12~28W

Core i5-1130G7
Core Number: 4
Thread Number:8
L3 cache:12MB
クロック周波数:cTDP-d(7W) 0.80GHz/cTDP-u(15W) 1.80GHz/Turbo Boost:4.00GHz
Internal Bus:2GT/s
Graphics: Iris Xe Graphics 80EUs 1.10GHz
RAM: LPDDR4x-4267 (32GB迄)
TDP:7~15W

-Core i3 Family-

Core i3-1125G4
Core Number: 4
Thread Number:8
L3 cache:8MB
クロック周波数:2.00GHz/Turbo Boost:3.70GHz
Internal Bus:4GT/s
Graphics: UHD Graphics 48EUs 1.25GHz
RAM: DDR4-3200(64GB),LPDDR4x-4267
TDP:12~28W


Core i3-1115G4
Core Number: 2
Thread Number:4
L3 cache:6MB
クロック周波数:cTDP-d(12W) 1.70GHz/cTDP-u(28W) 3.00GHz/Turbo Boost:4.10GHz
Internal Bus:4GT/s
Graphics: UHD Graphics 48EUs 1.25GHz
RAM: DDR4-3200(64GB),LPDDR4x-4267
TDP:12~28W

Core i3-1120G4
Core Number: 4
Thread Number:8
L3 cache:8MB
クロック周波数:1.10GHz/Turbo Boost:3.00GHz
Internal Bus:2GT/s
Graphics: UHD Graphics 48EUs 1.10GHz
RAM: LPDDR4x-4267 (32GB迄)
TDP:7~15W

Core i3-1110G4
Core Number: 2
Thread Number:4
L3 cache:6MB
クロック周波数:cTDP-d(7W) 1.50GHz/cTDP-u(15W) 2.50GHz/Turbo Boost:3.90GHz
Internal Bus:2GT/s
Graphics: UHD Graphics 48EUs 1.10GHz
RAM: LPDDR4x-4267 (32GB迄)
TDP:7~15W


上記を見ると分かるが、RAMがLPDDR4xのみの低電力製品は32GBまでしかサポートしていないようだ。これは、LPDDR4を事実上4ch(32bit×4)でオンボード実装する事が求められるためホストに何らかの制約があるのだろう。(通常のDDRメモリーは64bit(x64)バスであるが、LP品はx16またはx32になる。)
これは、DDR4対応の製品でも同じである可能性が高いため、DDR4-3200の方に64GBと記載している。まあ、LPDDR製品のPCはメモリーの増設も出来ないはずなので、ここまで考える必要もないが……。

尚一部i3製品は、Intel ARKに発表時時点で記載がないため、cTDP-dと同uの数字が無くベースクロック表記になっている点に注意して欲しい。
Turbo Boostの仕様は、シングルコア時(または2コア時)の最高クロックである。


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