WHO、新型コロナの「特効薬存在し得ない可能性」に言及……そして抗体治験薬が第三試験へ……

AFPBBの記事である。その下はロイターの記事である。


前者は、それがどうしたという記事である。本来WHOが述べることとしては好ましくない。病気に対する対策を考えるなら、不安を煽るのではなく、現実として今何をするべきなのかだけに発言を集中させる必要がある。まあ、記者の質問に対して答えたのなら(記者がろくでもないだけで)、仕方がない。こういう点が見えないのが記事の難しいところだ。

現実問題として、薬があろうがなかろうが、重篤化しない病気なら問題はない。しかし、専門家も分からない分からないと言いながら、重症になるとか、重症にならないとか、はっきりしない。同じ専門家が、質問の内容によって今言ったことと正反対の見解を示すこともある。本来は、分からないなら分からないと言うだけに留めるべきであり、分かっているなら分かっている事だけを示すべきだ。研究中ならあくまで研究中の見解ですよと示した上で、説明して、最後にもう一度研究中ですと釘を刺す必要がある。



後者のロイターの記事は、もし上手くいくなら上記の記事とは相反する記事となる。
日本経済新聞社も書いている記事だが、LY-CoV555と呼ばれる中和抗体治験薬が第3相試験に突入したという物だ。
以下が当該のプレスリリースである。

主に高齢者向けの老人ホームや高齢者向け養護施設ででの抗体投薬を行う試験である。この薬の主成分は、IgG1モノクローナル抗体と呼ばれるSARS-CoV-2のスパイクに結合する中和抗体であり、細胞に侵入するためのスパイクに結合してウィルスが細胞に侵入すること自体を防ぐ効果を持つはずの製剤である。

現在は、第2段階の試験が継続中で、これプレスを見る限りでは、今後、今の第2試験の結果が出てくるようで、有効性自体はまだ確定していないようだ。
即ち、トランプ政権における先行開発に基づいた試験で、効果がある前提で開発を進めていると言うことだろう。それだけ、この病気が危機的な影響を与えていることを示している。

これが成果を出せば、特効薬のかわりとは言わなくても、症状を早期に安定させる効果が得られる可能性はあるわけで、出来れば素晴らしい。
いわゆる回復抗体血漿投与と同等の効果が得られる訳だ。そういう手法を使えば、WHOが言うような全く方法がないという流れにはならないだろう。
もちろん、よほどのペースでSARS-CoV-2の変異が続ければ別だし、効果がなければ……となる。

面白いのは、この試験記事では後期試験開始でまるで前期が上手く行っているように見えるが、実際には見切り発車をしていたという点だ。今のところ目立った副作用も報告されていないが、有効性も確認できていないという。本当はそこも含めて、記事は書かれなければいけない。

なんか、コロナの影響でどの国のメディアも浮き足立っているように見える。
だから、押さえ込みがあらゆる面で上手く行かないのかもしれない。



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