感染第一波と第二波はいつ始まったのか?……グラフで示す感染者数。

このところ表が多かったので、久々にグラフを出すことにした。
感染者数の推移グラフと、陽性患者数(入院患者数)、死亡者数のグラフである。

なかなか、興味深いデータだったので、公開する。
以下は、累計感染者数の推移と、新規陽性患者数の推移である。

COVID_JP_20200819_G1.png

第1波と第二波に波が分かれているとして、
第一波に相当する波は、私の調べた限りでは、3月25日~5月15日頃までであると推定される。
グラフにも書いているが、日数は52日で、総患者数は1万4801人だった。平均の患者数は285人/日である。

その後、一旦感染者数が少なく収まるように(完全ゼロにはなっていない)なった。これが、39日あり、
この期間の1617人で全国で41人/日だった。これが、収束と見て良いのかというと、微妙だが、まあ少なかったということだ。

第二波は現在進行形で6月24日から始まった。現在は少し伸び率が落ちてきているが、まだ収束に向かっているという雰囲気ではない。
現在8月20日で58日目に突入している。患者はこの期間に4万人を超えた。1日で700人オーバーの感染者を出している計算で。

第一波の数倍の規模となった。ただ、重症化は今のところ数分の1に留まっている。
これは、誰もが見たことがあるグラフのはずだ。だから、これを見て怖さを考える人が多い。


次の表は、現在陽性の患者と、入院中の患者のグラフ、及び日別死亡者のグラフだ。但し、8月2日以前は、厚労省データを元にしており、特に第一波のデータは退院数などのカウントに問題があるため、あくまで参考値である。

COVID_JP_20200819_G2.png


波はしっかりと2つに分かれている。急拡大が始まったのは3月25日頃であるというも分かるだろう。この表だと終わりの時期は5月25日頃の方が正しいかも知れないが、この頃のデータは取得しておらず、厚労省のデータを使っているので、定かではない。

この数日は徐々に入院中の患者が減っていることが分かるが、陽性患者の減少率に対して、入院患者の減少は、少し緩やかなのが分かるだろう。
これは、入院待ちの患者が結構残っているからだ。即ち、陽性と診断される患者が減って、退院が増えていても、まだ暫くは病床が逼迫する地域があることを意味している。だから、まだ波が終わったとは言えない訳だ。

もう一つ重要なのは、死亡者の推移だ。死亡者数の山は概ね、波を終えてから3週間から4週間後までバラバラと中ぐらいの波が生じやすくなる。
患者が増え始めてからの死亡ペースも大体そのぐらいのペースで増え始める傾向があるようだ。即ち、8月10日頃のピークに対して亡くなる方が出はじめるのは、8月24日以降9月の一週目ぐらいまでは掛かるだろうと考えられる。

まあ、現実にはまだ大きな波自体が終わっていないので、医療機関はもう暫く辛い状況が続くだろう。
これに、熱中症などの病気も加えると、本当にこの先も数字では見えない逼迫状態が続くと思われる。


<患者数が減り始めると、コロナより経済、患者数が増え始めると経済よりコロナ>

というのは、ずっと続いている。こうなってしまっている原因は、未だに総数で報道がカウントしているからだ。
総数を出すのは別に悪いことじゃないが、日本での最初の患者は2020年1月16日であり、既に4月5月の患者もほぼ退院していることが、2つめのグラフを見れば分かる訳で、総数を出して脅されると、いつまでも現状がどうなのかを把握するのは困難になり、恐ろしさばかりが募る人も世の中には沢山いる。

本来は、実際に病床がどんな状態なのか、市中での広がりが本当にどの程度あるのかを知るのは、今日陽性でカウントされている患者と、入院患者の数を明確に示すことにある。それをやらずして、新たに見つかる患者数が何人で、コロナより経済だ。何人だから、経済よりコロナだと言うようになると、病院も困るし、経済側も困る事になる。

病院が困るのは何故って、病院の病床が動くのは、一定の症状を持っていた患者が、寛解または治癒、死亡退院のいずれかに達した時であり、それは患者が陽性と判定されてから、数日~最悪1ヶ月後にまで及ぶこともある。それが、完全に戻っていない中で報道が、今日の患者で経済に明るいみたいな戻りを示し、明後日の患者で大変だと言い出せば、その1日の間でその報道に流された人が、5日~14日後に患者になるかもしれない。また、良い話に事業(会社の再開投資)に本腰を入れた人が、損失を被ることもある。悪い話にのった人が、誹謗中傷をはじめることもある。

今も通信社などの記事を見れば、きっと変わっていないのが分かるが、報道機関はテレビにしても新聞にしても、

本来は、行政府や立法府が、自治会や市区町村レベルでの移動制限を出来るような制度設計をすることなどを、推し進めないと不味い事を示すべきだ。
医療機関の役割分担も全国共通で進めるべきだが、あくまで学会や医師会などが提言するだけで、進んでいるのかどうかも分からない。


いつまで、これが続くのだろうか?
ワクチンがあれば終わるぐらいで考えているのかな?

この第一波と第二波の関係を見れば分かるが、第二波が終わってもし第三波のような波があれば、第三波は第二波より大きくなる可能性が高い。
日本の場合は、現時点で感染が発覚した総数は総人口の0.045%である。隠れ患者が50倍いたとしても、2.25%に過ぎないことを考えても、改善しないなら国民の努力でみたいな話で恐れさせるのでは無く、ちゃんと上に責任を持って行動させるために、報道するべきだろう。そのためには、今、社会が本当に必要とする感染者の情報を中心に出すべきである。



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