Intel、次世代モバイルプロセッサ「Tiger Lake」の詳細を明らかに …… 発売はまだもう少し後。

PC Watchの記事である。CPU部として見ると、市場でこれまでリークされた情報から特別に凄いといえるものは無さそうだった。強いて言えば、LPDDR5をサポートしたことだろう。



リーク情報との違いとしては、10nm+(++)が10nm SuperFinというブランド名を付けた。この説明はANANDTech(英語)の記事で書かれている。
後は、上記したLPDDR5サポートと、不明だったPCIe4.0対応が明確に示されたこと、後は低電力で低電圧にクロック制御が出来るようになり、省電力が下がったことぐらいだろう。

性能の情報は、既にES品でのベンチマークデータがリークされているので、性能が大幅に上がっていることは知られており、キャッシュの容量なども、増えている話は一部で出ていた。ちょっとずつ漏らしていたのは、きっとAMDへと逃げる人を引き留めるためだったのだろうと思われる。

尚、これはモバイル製品群までに対応する。製品ラインとしてU/YとHのモバイルラインの3ラインが対象になる見込みだ。そのため、Ice Lakeとは違って全てのモバイルラインをこれが置き換える予定である。

一方で、デスクトップ版は、Rocket Lake-Sに置き換わる。こちらは、14nm(QP)での製造となる。何故、デスクトップはTiger Lakeにしないのかというのは単純な理由だ。コア数が増えて、高クロック且つ大型になるデスクトップでは、今の10nm Super Finでは歩留まりが悪くなるからである。Tiger LakeではIce Lakeよりもプロセスノードの歩留まりが3割から5割改善していると推定されているが、クロックを上げすぎたComet Lake-Sを置き換えられる程の性能で、それに相当する価格に見合った製品を出すのはまだ不可能か極めて難しかったと思われる。(欠陥率が高くて価格が相応に抑えられないか、製造不可能ではないが、これに注力するとモバイルなど他の生産が追いつかなくなるほど生産が逼迫するぐらい、製造が難しい。)

だから、Rocket Lakeになった訳だ。
もし、IntelがTiger Lake-Sを製造できていれば、AMDはZen3で再び距離を離された可能性があり、追いつくのが困難だっただろうが、出来ないのは勿体ないことだ。

尚、Tiger Lakeは順調に量産されているという話が出ているが、発売予定はPC watchの記事の通りなら11~12月迄のどこかである。これは、2世代目の同一プロセスノード(実質は10nmの3世代目)であることから見ると、本音としての製造量は潤沢ではないことが予想される。以前なら、製造が既に潤沢に行われていると言われる頃の1ヶ月後には製品が出ていることが多かったからだ。まだ凄く順調に製造できているとは言えないのだろう。少し無理をしてでも貯蓄生産を行っている可能性も高い。

既に、14nmは競争力を失い始めているので、Tiger Lakeはモバイルでは確実にそして絶対に立ち上げないとならない。
しかし、最初で数量が確保出来なければ、性能が良くても評価は著しく下がる。今回は、かなり早くから生産を行って、在庫をある程度抑えている可能性もあるだろう。まあ、まだ10nmは作れているだけ良い。

問題は、例えTiger Lakeが一気にモバイルとして大きなジャンプアップが出来たとしても、7nmが遅れてしまうため、そこにコミット(関与)する製品がいつ出てくるのか不透明なことだ。もしかすると、AMDの性能とプロセスノードの出来次第では、来年デスクトップはAlder LakeでモバイルはTiger Lake-R(リフレッシュ)でお茶を濁すなんて……Skylake系がここまで長かったことを考えるとないとは言えない。

まあ、モバイルPCを買いたいならTiger Lakeが出てから考えると良いだろう。





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