サンゴ礁のサメ、個体数減で「機能的絶滅」も …… サメの生涯生態の解明は不十分なのに……

これは先週のAFPBBの記事である。かなり悪い話であるが、サメがいないことはジョーズなどの映画や時々サメに襲われて亡くなる人がいることを考えると良いことと思ってしまう人もいるのが、ある種恐ろしいことでもある。


サメには沢山の種類がある。少なくとも今現在分かっているだけで、500種以上が存在する。元々、サメは古代種から進化があまり行われていない古くからいる魚類である。生きた化石などと呼ばれるサメもいるが、何故進化が停滞して生き延びることが出来たのかというと、種として殆どどこでも生存し適応していたことと、肉食魚として安定した力を持っていたことが影響しているのだろう。

また、一部の種は寿命が100年単位と極めて長いことで、長い気候変動を乗り越える程度には生き延びられたことも影響していると思われる。
しかし、多分このまま行くと今世紀末にはかなり多くのサメが滅びるかもしれない。何故なら、沿岸部のサメは上記した記事にあるように人に捕獲され死滅しており、沖合でも徐々に減っている可能性があるからだ。クジラやイルカ、カメは餌と間違えてビニール袋などを食べると人が救おうとするが、サメは駆除対象となっていることも多く、嫌われているのが大きい。結果的に、減少していても分からないのだ。
結果的に、滅びる直前になって気が付くということになるだろう。この記事のように……。

ちなみに、サメの寿命は一般的なアオザメは30年ほどとされるが、これ既にかなり世界からは減っているとされる。
寿命が長い種は、基本的に生殖器が成熟するまでに時間が掛かるため、生殖器が成熟する前の幼魚の期間が長い。その間に漁で回収され食べられてしまったり、駆除されると……当然だが減る。それが、世界で当たり前のように起きている。

尚、シュモクザメの一部種や、ホホジロザメ(映画ジョーズのモデルになったサメ)、ジンベイザメなども既に激減種に入っており、30年50年前より大きく減っているとされる。尚、ホホジロザメの寿命はまだはっきりと分かっていない。2010年代になって25年ほどから70年~80年ほどが寿命だという話に変わった程度に寿命は不明確だ。ただ、生殖器の成熟はこの換算で人と同等程度(12~15年)は必要となり、下手をすればもっと掛かる。何故これほど分かっていないのかというと、寿命が長すぎて人の寿命が終わるからだ。

そのため、化学分析(遺伝子研究や骨格調査)で推定年齢を出してきたわけだが、その推定年齢の計測においてサメが年を取るにつれて木々でいう年輪に相当する部分の生成が徐々に遅くなることも分かってきたことで、正確に分からなくなったわけだ。その結果、元々ある程度は言われていたがサメの絶滅危惧が2015年以降急速に知られるようになったのだ。そして、ついにこんな記事も出るようになった訳だ。

機能的絶滅はほぼ事実上の絶滅である。保護活動をしても、元のように戻れるかは五分以下だろう。基本的に数が足りないため、近親交配になりやすいというのも影響する。そのため、今回1代を何とか保護しても、次の代で滅びたり、数代先で遺伝病が出て滅びることもある。

ただ、そもそも保護活動が本当に出来るのかも不透明だ。何故なら、寿命も正確なところが全てのサメで分かっている訳では無いからだ。沿岸のサメなのである程度は繁殖などの情報が分かっている種が多いだろうが、海の魚はサメに限らず、養殖して食べるとかそういう目的がなければ、実は判明していることが少ないものが多い。サメが減った原因がちゃんと明確になってから、活動をしないと結果的に、サメを守るどころか他の種も巻き添えにして滅びるかも知れない。








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