4月の1/2以下の重症化率であるものの……感染速度は拡大中の日本で医療機関は疲弊。

久々にCOVIDの国内集計をしてみた。データの元は、「厚労省にある新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について」を拾ったものだ。以下はその一例7月26日分だ。

日本の人口推計は総務省統計局の以下の人口推計の結果を使っている。

SARS-CoV-2(COVID-19)新型コロナウィルスの集計データは全て厚労省のものを使っているので、信頼区分がちょっと怪しいものもがあるので、確定、暫定、突合不良があるが突合不良は、入院件数(死亡を含めた退院済みや何らかのミスで集計過多になっているものがある)が定かではないデータである。確認中無症状(-の場合は重複ありで不正確な恐れ)という項目がマイナスのものは、あくまで参考程度に留めて欲しい。

以下が当該の表であるが、一括だと大きい。
726_COVID-JP.png

ということで、2月17日~4月13日まで、

-413_COVID-JP.png

4月14日~6月19日まで
414-619_COVID-JP.png
6月20日~7月26日までの

620_726_COVID-JP.png

3つに分割してみた。

見ると分かるが、今は4月~5月の始めに比べると重症化率が1/2以下に抑えられているのが分かる。6342人という陽性患者数は4月13日と14日の間に相当する値で、当時135~152という重症患者数は、今は66人に留まっているからだ。1/3までは行かないが1/2~3/5に近いと思われる。これが、温度と湿度の効果だと思われる。

しかし、実は4月より危険な兆候がある。それは、実は3月~4月は感染拡大率(感染回復勢い率、プラスなら感染拡大、マイナスなら回復期)が今の半分の期間で終わっていたが、今回は1%オーバーこそないもののある程度の微増が続いていることにある。時々マイナス進捗が伴っているのは、いわゆる病院休業日(土曜日から月曜日)までの集計が伴うからだ。それを除けば伸び続けている。

検査数が増えているというのを加味したとしても、この数字の増加は感染者数の傾向と足して見ると、芳しい状況ではない。今のままだと病院が持たないのは明らかと言えるが、病院側に政府や自治体が予算や労働者を提供してくれるわけでも、診療区や医療機関の区割り改革を行ってくれるわけでもないため、今のままだと医療崩壊が近いだろう。

4連休に、ワイドショーなどを少し見たが、専門家は何の為にいるのだろうか?みんな外に出るなと言ってみたり、感染は酷くないと言ってみたり……。結局、病院がパンクしたら、君らまた病院に感謝をとかいって、モニュメントやランドマークの夜間の光を青くしたり、みんなでありがとうと言えば、関係者はそのプライスレスの感謝に頑張ってくれると勘違いしているだよね?ということしか言えない。

ちがうだろ!と昔ある議員がパワハラ発言をして問題になったが、結局、根本の問題には誰も話を向けずに……経済を回すだ、回さないだとか、自粛だ、自粛は無理だというだけなんだと思うと、ガッカリだよ。きっと、これから医療関係者がもっと逃げ出すだろう。一時金は減り、給料も減る医療機関もあるというのに……。

<怖くない病だから出歩くではなく、本来は医療側の体制を変えるのが先>

ここでは何度も書いてきたが、もし本当に専門家が言うように怖くない病気だというなら、まずやらねばならないのは経済を回すことより、病院での当該病入院の体制を見直すことと、診療体制を変えることだ。一般の風邪と同じように対応するということだ。それをしないと、コロナ専門病院が逼迫することは増えるし、一般の診療所は患者が減るなんてことも起きてしまう。何より、大きな病院はコロナのために病床を確保するため、大きな診療コスト(利益)が出る治療を後回しにして、病床を空ける分赤字になる。中小病院も、コロナを恐れて患者が来ない病院があれば、同じことだ。

だから、怖くないというなら、一般人に外に出ても大丈夫とか言わずに、医療の体制に戻すように提言すべきだろう。その代わり、大規模感染で万が一のことが起きた時には貴様ら覚悟しろよというだけだ。


今の感染症体制(上記のような緩和をしない状態)を維持するなら、今現場にいる人をまず大切にしないと、医療は脆弱になるだろう。その上で、人を増やすとかそういう話になる。何故か、人さえ増えれば、機材が増えればそれで大丈夫と思っている人が多いが、そもそも感染症センターでの経験がない人が、スタッフに入っても、感染する恐れがある訳で、皆ができるわけじゃ無い。そして、もしそれが不十分な人が感染症対策に入れば、院内感染を広げてしまう。
そこが、理解されていないのは痛いところだ。

だから、医療にとっての緊急事態が起きた場合には、救命医療のための区割りや、コロナのための区割り、病院や都道府県の枠を超えた緊急対応が出来る医療者の感染拡大病院への集約を図れるように体制を考えなければいけないが……未だにそういう話はない。

本来なら、そういう話がされるべきだが、芸人型の番組が増えていることで、本当に井戸端会議のレベルで終わっている。結果、BCGがどうたらとか、そういう話しばかりになる。BCGが結果として効果があったらそれは良いことだが、最悪の準備もせずにその話しばかりしていたら、それを信じている君がもし感染して、その時病院の医療体制が壊れてしまっていて、人工呼吸器なんてありませんとなっていたら、きっとあなたは酷く後悔するだろう。

日本のおかしなところは、楽観論にしても悲観論にしても、じゃあ、楽観論の場合、本当にそれの通りに動けば、自分は大丈夫と誓えるのか?もし、ダメだった時助けなくても良いとか念書を書けますか?悲観論の場合は、悲観するのは良いが悲観を防ぐために何が必要なのか具体的に考える気があるのか?ということだ。それに進めない、進まない辺りが悲しい。


<今回の波は止められるのか?>

というのを考えると、明後日以降の数字が悪くなっているなら、もう難しくなってくると私は思っている。

何故そのように考えるのかというと、これは4月の感染者数の伸びに対して退院者数のズレを見ると分かる事だ。
4月~5月の感染が最も大きくなり重症化した頃には、感染が減り始めた後、2週から3週間で陽性患者や入院患者はピークを迎え、そこから減少を辿っている。その流れで見ると、今回は重症患者の比率から1/2と推定して陽性から陰性になるまで6日~10日程度掛かると計算した場合、今日から減少に転じても、入院がちゃんと明確に減り始めるまでには、6日~10日ほど減少が続かないと厳しい可能性がある。(これは、最初のフル版にある右から2列3列目の当日-6日前までの回復と陽性の合計を見ると傾向が分かる。)

そのため、今週も900人以上の感染が出続けると、7日で6300人の感染が上乗せされ、2500人~4000人以下の範囲に留まるだろう。日々2000人規模で増え続けるわけで、耐えられない地域の拠点病院が出てきてもおかしくない。

一部の地域では既に病院の状態が切迫し始めているからだ。

ちなみに、集計の基準が今日明日じゃないのは、例えば東京だと、今日の情報は昨日のデータであり、明日の情報は今日のデータになるからだ。土日月などの期間は件数が減る上に、祝祭日が重なると、祝祭日の後半ほど検査は減ってしまう傾向があり、月曜は週初めで検査が少なくなること多いので、数字がはっきりと出てきはじめるのは、火曜日以降のデータが市場に公開された時である。東京の場合は特にその傾向があるので、水曜日辺りのデータからが本命となる。

<陽性率とかも……今の状況では役立たずである>

感染者数が増えないときで、市中感染が起きていないなら確かに、陽性率は大事だが、追えない感染者が増えているなら陽性率を幾ら示しても、意味がない。病院から退院する患者が増えない状況で、隔離できない患者が増え始めてしまうと、陽性率を幾ら出しても、実態は分からなくなるからだ。その上、病院がパンクする直前だと、もし陽性患者を全て今すぐ引っ張りだす方法があったと仮定しても、全員を速やかに隔離できるとは言えない。即ち、市中に何名かが残り、そこから再び隠れ感染者を出してしまうことになる。

即ち、陽性率は後々の研究には使えるだろうが、今、医療や社会での感染を抑止するための数字としての意味合いは消えていくようになる。
これは、あくまで感染拡大をある程度余裕を持って封じ込めたいときに、検査の数を増やすべきかどうかの目安にする為に使うのだ。しかし、それを理解せず、低いから大丈夫、高いからダメではない。検査数が多くて陽性率が低いとして陽性の総数が1万あれば、日本は1日~2日で全国の医療機関を食いつぶすだろう。陽性率が80%でも検査数が10件で8件陽性なら、すぐに問題は起きない。

その程度の話だからだ。これは、検査で可能な限り全ての感染者を引っ張り出したいのか、それともそうではないのかの話に過ぎない。そういう点も誰も語らず、陽性率が低いからウンタラ、高いからカンタラと呪文を唱える。

今となってはどっちでもよい。それより、切迫しつつある医療体制のために知恵を出せと言うことだ。


<元々何の為に……>

まあ、結局は国が何もしない(医療体制に対して対策を取らないことと、言っていることがGo Toのような国がやりたい施策と、社会に求める行動とで正反対なのが、問題なのだが、報道などに専門家と馬鹿丸出しの芸人や弁護士などのどうでも良い人を出して国民を揺動するのももう止めてくれないかなと思う。

元々、この病気の何が怖いのかが既に皆分からなくなってきているように見えるからだ。

本来は、例え重症化しようが、すまいが一番怖いのは病院で医療が受けられなくなる人が出てくる事だった。(しかし、日本などでは正しく恐れるために、その話が出たのはずいぶん絶ってからである)
だから、軽症で済む人が多いというほど安全なら、医療体制を通常の外来体制に変更することが必要だという意見を出すなら分かる。そうすれば、ベッドの確保も通常診療と同じように出来る可能性があるからだ。そういう話になるならまだ分かるが、そういう話はせずに、人々に出歩いても大丈夫っぽいよという阿呆な専門家がいる。そんなのをテレビや新聞に出すな。

逆に、怖い怖いと言い続けるだけでもダメで、出るな出るなでは、人々の外出は止まらない。経済だって回らない。本来は医療の診療報酬も場所や施設によって下がっている中で、どうすればそういう偏りをへらしつつ、感染拡大を防ぐか、または医療の崩壊抑止と経済を両立を果たせるかを考えるべきである。いっそもう一度経済を止めてというなら、補償とセットでやるべきだろう。それも手だ。(但し、現状の集計を見る限り冬のためにこれはとっておいた方が良いと私は思う。)

だから、政府に相応の医療関連予算と体制確保に必要な診療体制の確保をするように、区割り変更をするようにすぐにでも動けというべきだと言ってもよい。はっきり言うが、与党や政府が動かないなら、野党にそれを求めて、与党を動かしてくれと言ってもよい。政府が動かないから政府が悪いで、放置していたら、政府はずっと動かないかも知れない。

誰なら動くのかを考えるしかないし、医師会などにしても政府が動かないせいで、どうにもならないから国民へで済む話じゃない。現実に現場では問題が拡大していることを理解して、国に頼らない方法も考えなければいけない。場合によっては国が何と言おうがこれ以上は受け入れられませんと、言えるぐらいの態度も必要だろう。

海外では、看護師や医師がそういう行動を取るケースもある。そろそろそこまで考えて置くべきだろう。そこまで警告すれば、政府も動くかも知れない。国民も本当の意味で、これがどれほど悪い策を打っているか、一部の専門家が持論を展開するためだけに状況を後退させ、伝わらない状況になっているかも見えてくるはずだ。


もう、コロナ騒ぎが始まってから半年経つが、未だに報道は堂々めぐりで、むしろ悪化している。政治は国会が閉じたままで停滞し、その間に災害も起きて……。さらにGo Toやって1週間後ぐらいに地方がどうなっているかが心配な状況だ。取りあえず、重症化率が1%台を維持してくれることと、週間患者数が先週比で増えないことを祈っている。3月~4月のように何となく逃げ切ったとなれば良いが……。数字を見る限りは東京が何とかなったとしても、他がそれを上回りはじめると、難しいだろう。






















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