英ブリティッシュ・エアウェイズ、747型機を全機退役へ 予定を4年前倒し …… 生き残りを賭けて……

CNNの記事である。747(B747-400型)はジャンボジェットと呼ばれる航空機である。4つのターボファンエンジンを搭載し、大量旅客時代を支える機体として、1970年代以降世界で大量に売れた航空機である。しかし、ツインエンジンで燃費が大幅に向上した長距離旅客機である777(トリプルセブン)の登場で747の役割は終わりへと向かった。

実際には、4機のエンジンが持つ出力は大きく、記事にあるように貨物用では現役である程度残っているが、旅客用は消えていく運命にあるようだ。
これより大型になったAirbus A380も早期に製造が終わった時点で、これは決まっていた事である。

何故、大型の旅客航空機が消えるのかというのは、単純だ。大型で1度に大量に載せて輸送するにはそこに行くお客さんが多くなければ割に合わないからだ。分かり易く言えば、夏場のバカンスのためだけに、数百席の航空機を買うよりも、いつも空席率が4割以下になる中小型機に変更し、夏場は定期便とは別に特別便を飛ばすか、繁忙期だけ座席数がそれなりに多い機体にした方が運用効率が高い。今は、LCCとの競争もあってチケット料金も下がっていた中では、これが進んだのである。747はそういう点で予備機として回されていた。

もちろん、国際線のドル箱路線では、ビジネスクラスやファーストクラスの2階席などをより広く確保出来る都合上というのもあるにはあるが、それでもパイロットや客室乗務員、整備士の人数さえ確保出来るなら、本数を増やす方が効率が高い。

その流れで段階的に消すはずだったのだが、SARS-CoV-2の広がりが起きてしまった。航空機に乗って他国へ移動すること自体がリスクへと変わり、無理に移動して万が一、感染者になっていればヘイトクライムの対象にもなる。だから、各国政府は移動自粛を広げた。例え、自粛を止めても、それに対して世界の人々が活発にバカンスするような状況ではなくなり、仕事で会議で移動することもなくなり、殆どは通信サービスを使ってという状況になった。すると、大型機を飛ばすことももうなくなってしまう。これからは、中型機や大型でも燃費のより良い機体を選ぶことになる。


いや、それでもまだ機体が大きすぎるほどに需要は激減しており、便数削減が進む。会社によっては機体そのものリースや新規納入、納入済み機体の処分まで始めているところもある。破綻した航空会社もある。これから、それはさらに増えるだろうとも予想される。ブリティッシュエアウェイズも人員の整理解雇を既に行っており、今後もウィルス感染が世界的に長期化するならそれが進むと推定される。

現状では短期間でのV字回復見込みはないので、今後も厳しい状況が続くだろう。

最悪各国の代表航空会社の1社ぐらい政府が支援するだろうが、生き残れない航空会社も世界にはかなりの数出てくると予想される。BAのような決断は早く、なるべく大きく打っていかないと、お金を出してくれる投資家も、金融市場が緩和しているからといってずっと優しくはしてくれないだろう。

ちなみに、今後はBoeing 787 Dreamlinerや、Airbus A350 XWBに置き換わるが、各座席に搭載されるサービスはこれらの最新型航空機の方が良くなる。747も座席の近代改修をある程度しているが、それにも限界があるからだ。そういう点では、乗客にとってのデメリットは安全運行できるならほぼないと言えるだろう。
よく航空機を使う人は、747よりこれらの機体の方が良いと喜ぶ人も多いだろう。逆に、これを惜しむ人は、いわゆる往年の航空機ファンである。電車で言えば撮り鉄とか乗り鉄みたいな人は、古い機体が消えることを惜しむのである。














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