久しぶりの東京感染率(年代別のみ)を北海道、沖縄、大阪の感染率と比較すると……東京は怪しい。

久しぶりに東京の年代別感染率を集計してみた。興味深い結果が出たので掲載することにした。
東京では、軽快退院患者と死亡患者の区分けをCSVデータ上には出していないので、どの年代でどれだけの死亡が出たのかなどはわからないが、90代以上の入院率は高いようだ。以下がそのデータ集計となる。

COVID_TOKYO_0713.png

表とグラフの上は、単純な総患者数集計である。下の表とグラフは、東京都の年代別推計人口2020年1月分(参考値が変わると良くないので4月と同じものを使って集計しています)を元にその年齢区の人口から割り出した陽性率である。20代と30代が多いのは確かだが、一番多い20代に次いで感染者が多いのは、実は90代以上(100歳以上を含む)である。

人口比感染率は20代が約0.14%でぶっちぎっているが、次いで90代以上が約0.1%で2位に位置する。3位が30代で約0.86%の陽性率となっている。人口が少ない90以上が人口比で大きくなっていることは、あまり良い兆候ではないといえる。

尚、10歳未満~10代は他の年齢層に比べると1/3~1/10と低めに推移している。
これは、それだけ免疫の柔軟性が高いお陰という点が1つあるが、もう一つは行動範囲がまだ狭いというのも影響しているかも知れない。この世代で万が一感染が急速に広がり始めて、集団風邪のようになるといわゆるパンデミックへと拡大したときだと思われる。まあ、一応重症化率は他の年齢層より低く(ゼロではない)推移することが分かっているが、後に後遺症が残るケースはこの年齢層でもみられるようなので、感染対策は必要である。

問題は、20代と30代の感染だが同じ働き盛りである40代以降より、20代30代との乖離が広がっている。ここの部分が何とも不可解ではある。当初は、若い人ほど動き回るのかな?とも思ったのだが、これだけではなんとも言えないので、ちょっと違う自治体のデータで調べることにした。


調査も徹底している北海道のデータを元に集計したのが以下だ。東京と直接比較は出来ない部分があるとすれば、人口の年齢階層別動態データが平成31年1月付と少し古い点と、人物別の入退院データが今は排除されているようだという点だ。そのため、退院数は集計していない。

COVID_HOKKAIDO_0713.png

みると分かるが、70代80代60代の感染率が高いことが見えてくる。20代も確かに高い傾向があるが、全体的に高齢者の方が高いことが見て取れる。
階層の感染率は90代以上が突出して多いので、それを省いて、率を出して見ると以下のようになる。

COVID_HOKKAIDO_0713_1.png

80代と70代が高く出ているのが分かる。これは、施設感染が比較的広がってしまったこともあるのだろうと思われる。それがあると、これほど高齢者に蔓延すると言うことを意味している。しかし、このようにみると北海道は30~40代で思った程感染者が出ていない。

同様に、もう一つ北海道の反対側沖縄も調べて見ると以下の様になった。

COVID_OKINAWA_0713_1.png
これをみると、40代~70代が多い傾向に見える。30代は少なく、特に10歳区割人口比では70代が1/4を占めている。
やはり高齢者になるほど人口比感染は多くなるのか?という雰囲気がみられるが……これらは地方なので、最後にもう一つ都市部をやってみようと思って、



大都市圏である大阪府を集計してみると、面白い結果になった。
大阪では、男女別の5歳階級別人口データがないので、そこの部分は空白になっている。

COVID_OSAKA_0713_1.png
大阪は基本的に20代がほぼ1/4を締めており、とにかく若い人の感染が多い。しかし人数ベースでみると、30代~50代の差は2%程度しかない。はっきりしているのは、年齢が上がるほどに段階的に罹患者や罹患率が減って行くことだ。罹患者でみると
20代>30代>40代>50代>70代>60代>80代>10代>10歳未満>90代>100歳以上

となっている。

人口比感染率になると
20代>30代>40代>50代>60代>80代以上(90~100歳代含む)>70代>10代>10代未満となる。
90代と100歳代は大阪の集計では85歳以上に該当するため、実際の人口比は分からないが、これを分離しても東京より低いだろう。

ここから分かる事は、大阪と東京のような都市部は、働き盛りでの感染者数や感染率が高いことが分かる。これは、概ね公共交通機関の利用が多いことが影響しているのだろうと思われるが、東京の場合は他の都市圏ではほぼ同じレベルで安定している。30代と40代のバランスが少しおかしいようにもみえなくはない。ここが夜の町を重点的に調査している結果なのだろう。それが、上手く減らす方向に出ているのか、それとも何かを逃しているのか?そこをもしかするとこの40代が握っているかもしれない。

地方でも20代の感染は多いものの、総じて若い人の感染率が都市よりも少なく留まるのは、出勤で自家用車等の利用率が上がることや、人口密度が相対的に低いため、ウィルスとの接触率が都市部より下がるためである可能性が考えられる。要は、10代以下と同じように20代では少量のウィルスでは発症しにくいということだ。若者の発症率が増えない分、少量のウィルス侵入で発症し易い高齢者は安定して患者として出てくるという可能性がある。

ちなみに、10代以下は感染率がどの地域も低い事が見て取れる。これはもう間違いない。もしこの10代以下で感染者が急増することがあれば、大人の感染はものすごいペースで増えていることが予想される。即ち、子供で罹患率が上がっているのに、大人で上がっていないなんてことになると、感染が隠蔽されている(検査数が足りないとは限らないが、検査の対象が狭い)可能性も出てくるわけだ。

即ち東京でもし、大きな感染拡大があるとすると他の地域に比べて感染率が少ない40代がそれを握っている可能性があるということが1点。
それから、子供は全体的にウィルスに強い傾向があるという点が重要だ。


尚、先週末までの時点では、重症患者数はまだ減り続けていたが、東京など一部の地域では、入院患者数が増加に転じていた。病院のCOVID-19での入院患者数が増え続けてしまうと、結果的に市中での患者が増えていることを意味し、院内感染などから重症患者が出やすくなる恐れがある。そのため、特に高齢者の患者数が増えていかないように見極め続ける必要がある。


<今のところ夏は感冒の人が多い模様>

一方で、東京などのデータにはないのだが、北海道の患者データを調べた限りでは、肺炎や呼吸困難の患者数は7月に入って大幅に減っていることが見て取れた。北海道で、重症が減っている辺りをみると、やはり夏場は重症が減るとみるべきなのだろう。即ち、夏を過ぎた時に、大波(荒波)がやってくることをある程度覚悟する必要があると同時に、今の時期の感染は本当にただの風邪程度になっている人が多いと考えられる。

だからこそ、冬になると2月~3月の欧米のような猛威がやってくる可能性もある。ちなみに、北海道のデータでは肺炎や呼吸困難は4月が最も多かったことから、北海道の4月ぐらいの気温や日照まで気温や日照時間が変わっていくと、今の対策でも重症が増えてくる可能性がある。

夏に恐れすぎると不味いが、だからといって夏は肺炎に全くならない訳でもない。冬よりは少ないということになる。
だから、感染して免疫抗体を獲得出来れば良いが、
そして、夏に感染を放置すると、冬には恐ろしい程の流行がやってくるかもしれない。夏の感染は軽いため、免疫の獲得が不十分であると同時に感染拡大を放置していると、冬にロックダウンをかけても周りに感染者が多すぎて感染が止まらなくなる恐れがあるからだ。

だから、夏の感染抑止は一定程度で、やはり必要になるということになり、そうすると企業活動に影響を与えるため病気より苦しむ人がすぐに出てくるだろう。どれか一つか2つを選択すると、何か大きなものを必ず失う流れにあると思われ、困難な状況は続くと思われる。

まあ、だからこそGo Toなどのキャンペーンを今張るのは好ましくない。これは明らかに長期戦になるため、今経済対策をやってもその利を得た企業が生き残れる保証はないからだ。財政支援(キャンペーン)を受けたのに破綻するケースが最も税金の無駄遣いになるが、それが起きる可能性がある。


本当にCOVID-19/SARS-CoV-2が北半球世界(人類)をふるい落とすのは今年の冬から来年の春までの冬季であると私は思っている。それまでに、来るであろう酷い冬の準備(ワクチンなどではなく、医療体制や冬籠もりの準備)をお金を掛けてもしておかないと、冬が越せない人が出てくる可能性もある。
そのための夏なんですという考え方で、ある程度感染しても仕方がないというならそれでも良いが、その時の世論の風潮だけで、コロコロ対応が変わっていると、冬が心配だ。


最後に、今日の東京は新たに119人の感染と言うことだ。
これは、先週の102人より多い状況だ。月曜日は土日の病院稼働率が減少するため減るが、それで119人だからそれなりに多いと言える。

この調子だと、今週の末までにさらに患者が増えていく可能性は高いだろう。だから、本来は自粛と再開のルールを決めて地域ごとに細かく制限と制限解除をバランスさせるしかないのだが、自粛には補償がセットでなければいけない中で、処理の遅さ批判を受けて、なりふり構わずいろいろな方面に第一次、第二次補正で打ったばらまきの結果、弾切れになってしまい出来なくなったように見える。(何せ、日本の赤字歳出は米国に次いで2番目だったのだから……)

これに大雨災害などが連なっているので、まともな政権ならGoToを止めて、国庫に戻しその予算をそれに回すなどしただろう。
なにより、心配なのはもしSARS-CoV-2が今後も猛威を振るい続け、大雨被害も夏から秋(台風シーズン)にかけて続くようだと、食料自給率が下がり、海外からの購入出来る量も減る恐れがあることだ。中国でも大雨が降っており、芳しくない中で、国民の生活に必須となる物の未来を見据えた確保を、今のうちに急ぐ必要があるだろう。



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