中国、香港国家安全法制を可決-黄之鋒氏や周庭氏が民主団体離脱へ …… 一国二制度の自治権を23年で消失へ。

ブルームバーグの記事である。他の経済紙も大衆紙もこの記事を書いているが、この記事が最もイギリス統治時代の民主主義を含めて根本から変わることを示す内容だと思う。民主運動者が離脱を進めているのだから。


元々香港は、イギリス統治が行われていた自治政府だったが、1997年7月1日にイギリスがそれを中華人民共和国に返還したことで、一国二制度という社会主義の中にある民主主義の象徴という高度な組み入れが行われた。因みに、私はその当時、これは中華人民共和国を社会主義から民主化に導くか(この場合は100年続く<50年の間違いでした>としていた一国二制度が続いた結果そうなっていくと考えていた)、それとも結果的に取り込まれるかどちらかだろうと思っていた(これはたぶん5年か10年したら引き締めが始まるとかそんな感じで見ていた)。

あの当時は、どちらかというと民主化への進む可能性がまだ高いのかなとも思っていたが、そうは行かなかった。ただ、23年続いた後という点では、続いた方なのかも知れないが、これは中国の成長が終わりつつあり、これから崩れるかも知れない中で、必死の引き締めなのかもしれない。
一党独裁の習近平政権の限界が近づいているとも考えられるし、むしろこれから限界に見えた状況を引き締めによって立て直し成長させるつもりとも捉えることが出来る。どちらにしても、一見民主主義に近いように見えた中国は既に社会主義、共産主義の姿を隠すことがなくなったといえる。

これはロシアの動きもそうだが、欧米、特に米政権との確執や発言に振り回されたことも影響していると考えられる。


<これから先の香港>

というのは、完全に中国本土と同じ形に変容していくだろう。ただ、それに伴って人々が他の国(英国など)に逃げるかどうかは分からない。生まれた場所を離れるのは、それを見極めてからと言う人も多いはずだからだ。それを、政府は狙って、この制度をすぐには使わず、少し世界の中国や香港に対する目が落ち着いた頃に、強権を発動する可能性もある。

それをやられると、香港はそれほど苦せずして中国化を果たすことになるだろう。

逆に、人々が一気に逃げ出し、外資も全部逃げていくようなら、中国は香港の価値を失い政権にとって手痛い失態となる可能性が高い。
このどちらになるかによって、香港の地位は大きくどちらにでも変わるだろう。ただどちらにしても、今までの高度な自治を持つ香港ではなく、あくまで中国共産党の支配下にあり本土と同じものを追う香港になる。

後者になればこれから、いろいろ中国政府は苦慮するだろう。しかし、前者という可能性もあり、その場合は特別な何かが起きることは少なく、そのうちに皆が慣れていく。経済が安定でもしていれば、、生活は出来るからだ。ただ、民主主義を理想としている人には、やりにくい国に向かうだけだ。

どのように進むのか分からないが、香港が一国二制度を事実上失い、もしもその先に、対立がなく穏やかな状況が続くならば、結果的に社会主義や共産主義の中に飲まれていくのだろう。そして、世界もその流れに対して常に目を向けられないならば、その方向に進んでいるということかもしれない。





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