シャープ、業界初の8K放送・22.2ch音声入力に対応したサウンドバー……本当は先週書きたかったけど……

AV Watchの記事であり、先週の記事である。本当は先週書きたかったのだけど、先週はこの記事に気が付かなかった。


で今日になった。

ちなみに、これが本当に22.2chになるのかというと……微妙だ。だって、横置きの3wayステレオスピーカーだから。まあ、OPSODISの仕様上これなのだろうが……。これなら、部屋のサイズや間取りにもよるがYAMAHAのYSP-5600の方が良いサラウンド効果が出る気がするのだが、これ既に生産終了しており、後継も出ていない。反射反響を使うビーム型で結構大柄なので、今の小型バー型が増えていく中では評価が伸びなかったのだろう。

反射型は、近隣への騒音問題も出る恐れがあるからなのか、高いからなのか?分からないが……消えていく気配が強い。

まあ、YSP-2700がまだ生き残っているが、お値段も仕様の割に結構高いので、凄く売れる品ではない。

そして、今ではYAMAHAもその他のメーカーも、サウンドバーはお安く薄い、いわゆるステレオタイプになっている。文字通りのステレオとステレオタイプ(画一的)の両方が重なる品が多いのだ。これは、Dolby Atmos Virtual、DTS:X VirtualなどのHRTFによる仮想サラウンドが安価に提供できるようになったからという点もあるのだろう。

まあ、ちゃんと拘りが最初からあるならチャンネル数分のスピーカーとアンプを揃えるから当然だ。
YSPシリーズが急速に廃れたのは、結局サウンドバーはカジュアル用途の方が圧倒的に多かったからだろう。

しかし、流石に22.2chのサウンドバーの最初の製品をステレオ3wayステレオスピーカーでやるとは思わなかった。
普通は初物は、ビームサラウンドや3.1chや3.2chを使って高い価格設定で売り出すモデルと、もっと安価なものを2つぐらい出すことも多いが、これはまた凄い。8万もするのにこのスピーカーでしかもOPSODISかよと思う。これなら、YSP-2700の方が良いのではと思ったのはきっと私だけではないだろう。

では具体的にどこが悪いかというのを書いてみよう。

そもそも、OPSODISでは仕様上中心にツィーターが来て、外に向かって低音スピーカーが配置される。これがサラウンドを作るための条件となる。だから、外側がウーファーで内側に隣接する形でツィーターがあるわけだ。これは、スピーカーの大きさと配置が重要で周波数ごとのクロストークを抑えて、ヘッドホンでHRTF音源を再生しているような特性をスピーカーの正面で引き出すための技術である。

しかし、これ音量が下がると中央(センター)の音が沈みやすいという問題と、2chにマルチチャンネル音源を落とし込む仕組みに得手不得手があるという欠陥があった(今は改善されていれば良いがマランツの頃はあった)。これは、映像向けというより、音楽向けだったのだ。それ故に、開発したマランツが出荷しても大量には売れなかった。

以下が当時販売されたES7001(販売当時-希望小売価格:12万4000円)だがIT Mediaの記事を読むと分かるが、2chにも強いと書かれているのだが、結果的に5.1chは解像感が下がると書かれていることからも分かるだろう。


それとお値段の高さが売れなかった原因だ。2chソースや音楽ソースに拘りすぎた結果センターの音が埋もれてしまう現象や主に後方の音圧が極端に違うと、音のバランスがおかしくなる現象に陥った訳だ。それが改善されていなければきっと厳しいだろう。改善されていれば、評価は高くなるだろう。但し、複数人だと効果が落ちる場合もあるだろうが……。

このスピーカーの弱さにはもう一つあり、スイートスポットに注意が必要だ。スピーカーの中央に近い場所でなければサラウンド効果はないからだ。家族で複数の家族が同時に同じ映像を見るために使うにはちょっと弱い場合があるかもしれない。

でも、きっと最初の22.2chとしてはこれしかない訳で、買う人はそれなりにいるかもしれない。


ちなみに、これは他のステレオサラウンドバーでも見られることがある現象を含んでおり、下位モデルでこういう問題が起きやすい。
サウンドバーの上位機種では、この現象を防ぐために中央にフルレンジスピーカーを配置して3ch化していたり、外側にもフルレンジスピーカーや2wayスピーカーを入れている機種が多い。

しかし、こういう製品が最初なのも分からなくは無い。
最初から高級志向の高い意欲を持った製品が出ないのは、きっと8Kや4Kテレビが思った程売れていないことと、22.2chを生かせる番組が今は殆どないことが影響しているのだろう。これからの巻き返しも簡単ではないと思われ、取りあえずこれで様子を見て良ければさらに優れた上位が出てくるのかも知れない。


そもそも論を言えば、家庭ではほぼ使えない22.2chなんてオーディオをよくとり入れたなとも私は思っていたりする。正直、Dolby AtmosやDTS:Xでも既にオーバースペックであり、多くの人はサラウンドスピーカーを揃えることもない。それなりに音に興味がある人でも使うのは、フロントサラウンドである。そう考えると、ステレオで最初からバイノーラル録音して、必要であればヘッドホンを推奨するぐらいの方が、タブレットやスマホを使うことが増えた今の社会では効率や評価が高まるかも知れないとも思えてくる。


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