エアコンの内部洗浄による事故に注意……NITEが公表。……ということでエアコン全般とコロナに絡む各種掃除や対応、道具の使い方のお話。

NITEの発表記事である。

エアコン火災の記事だ。養生せずにエアコン掃除をしたり、恐ろしいことに腐食性のある液体や火気厳禁の液体を清掃に使う人もいるそうだ。

通常エアコンに使う洗浄液はアルカリ性液体で腐食が少ない(強い洗浄成分が含まれる場合腐食が完全にゼロとはならないが、金属などを直接分解する特性を使うのではなくタンパク質汚れなど有機物だけの分解を促進する液体)と確認されている物か、台所や洗濯などで使われる中性の洗浄液と高圧ポンプと相当程度の水である。強い酸性の溶液は腐食防止剤などが塗布されていても、それを突破してサビを誘発することもある。

だから、製品ごとに使う洗浄液は変わる訳で、それ用の洗浄液が売られているのだ。これは、洗濯槽などの洗浄液も同じで、メーカー推奨の品と同等の生分でない汎用の製品を使うと、洗濯槽などが早期故障したり、カビが短期間により繁殖するする原因になることもある。

尚、洗浄剤を使う場合にはどの製品であっても最後に十分な水ですすぐ必要がある。

これを放置すると、洗浄液の成分が粉状に残るため、そこに汚れが付着しやすくなり、カビや細菌が以前より凄いスピードで繁殖するようになると同時に、一見綺麗に見えるが洗浄に使う粉が表面を膜のように覆うため、エアコンで言えばエアコン効率が感覚的な気持ちとは裏腹に下がることもありえる。


<エアコン洗浄の注意点>

エアコン洗浄をする場合の注意点として、自動お掃除エアコンは基本的にフィルターお掃除の外層を完全に外さないと掃除が出来ないという点が1点ある。
自動お掃除機能で掃除できるのは外側のフィルターの表面だけなので、その内側のフィンや横流ファン(クロスフローファン)を掃除したくなる人は多い。

しかし、自動お掃除製品では外装のすぐ内側フィルターの上に機種によって進む方向は様々だが上部フィルター向けの掃除機走路と横フィルター向けの掃除機走路が存在しており、それが、フィルターの端から端まで動くように出来ている。電源をオフにしているとこれはユニットの右端か左端の格納部に入っているが、電源ケーブル系は走路の端までいけるように取り回しが効くように作られている。いわゆるゆとりがあるのだ。ゆとりがあるということは、コードが見えることがあるということだ。

だから、自動お掃除機能付きのエアコンは掃除業者に頼むと業者によっては、その場で掃除せずに持ち帰り清掃をすることや、その場で清掃する場合でも、しっかりお掃除ユニット部をバラしてから養生シートを全体に掛けて掃除をする。だから、掃除のお値段が倍以上とお高い。

ちなみに、近年はフィンも掃除するモデルや、奥のクロスフローファンまで掃除する製品があるのだが、これらの製品で掃除が有効に機能するのは、せいぜい半年~1年である。生活環境では油膜や皮脂がある程度空間中に漂っているため、それが凍結しようが、暖めようがフィンやファンにこびりつき、綺麗な布やたわしのような道具でこすって掃除しない限り全ては取れない。ファン掃除にブラシが付いていてもブラシが汚れればもうそれは機能しないのだ。

すると……。という話になる。

だから、お掃除を自分ですることが前提なら、どこまでも自動お掃除機能を選ぶのではなく、三菱が中のファングリルまで下側の排気口を簡単に開ける機構を付けて手で清掃できる機種を出しているが、そういう製品を選んだ方が良い。




お掃除ユニットをはずのは怖いというなら、フィンの汚れをとるときにはお掃除ユニットの部分まで養生シートと養生テープでしっかり固めて、エアコンの電源コードを抜いて掃除をすることである。掃除後には数時間、乾かした後で運用には支障がない外装を一部外した状態で必ず送風や冷房を数分程度動かし、問題がないことを確認する必要がある。(その際に、エアコンの主電源コードをすぐに抜けるようにしておくことも大事)

洗浄は必ずエアコンに対応した洗剤または中性洗剤などを使うこと。NGとして腐食性のある液体、特に酸化剤(酸化剤は金属を錆びさせる特性があります。)を含む液体、アルコール、石油系溶剤などを含んだ液体、塩素系漂白剤などは絶対に使わない事。アルカリ性などの溶剤でも、有機物を溶かす働きがあるものは、コードの被覆やプラスチックを劣化させることがあるので、付着しては困る場所には養生をすること。付着しても問題ない場所でも、付いた後に放置せず、水拭きなどで中和した後、必ず乾いた布で拭き取る必要がある。そうしないと、跡が残るだけなら良いが、被覆が禿げて発火することもある。

洗浄した後は十分に洗い流し洗浄液が残らないようにすることが絶対に大事である。


<基本的にお掃除エアコンは自動掃除では完全に綺麗にならず、手で掃除すると掃除が面倒で高いだけ>

はっきり言うが自分でお掃除をするような人ならお掃除エアコンは機能が増えるほど掃除が難しくなり、高いだけな機種が多い。ダイキンも日立も、Panasonicも……。強いて言えば上記した三菱電機がまともである。結局最後の最後は人が掃除しないと綺麗にならない。もし、機械だけで全てやるなら、洗浄液と水をセットするような装置と高圧洗浄装置をお掃除機能に加えないと無理だ。そこまでやれば、たぶんそのタンクを交換するだけということになるだろう。たぶんプリンターのインクとは段違いに大きなタンクで1回で何リットルか洗浄液と水が必要だろうが……。

上位は電気代が安い機種や監視センサーが備わったものが多いので、どうしてもそちらに目が行くのだが、サイズによってはお掃除なしとありでは10万どころか20万ぐらい差がある機種も存在する。10年とか20年の運転時間と電気代の差で比べると、上位機と下位機の差があまりないというケースもあるかもしれない。その一方で、毎年掃除を業者に委託するなら、お掃除機能付きは倍以上お金が掛かるので……

ハイブリッドカーが低燃費でコストが安いみたいな物と似ている。(これらは、中古売買の価格が安定しているので電化製品ほどのマイナスはないが……)

そろそろ三菱以外のメーカーも、こういう清掃の部分を自動化だけではなく、分解掃除のし易さに力点を置くべきだろう。特に最上位の多機能エアコンは機能が激増し分解がどんどん難しくなっていくのだから……


-似たような問題は他の清掃剤や抗ウィルス/害虫駆除/防かび散布製品でも存在する-

ちなみに、空気中にオゾンや次亜塩素酸(HCIO)をばらまく装置などを常時使うと、その側にある電子部品や貴金属製品(宝飾品を含む)が急速に錆びることがある。それだけではなく、この時期だと使う人が多いであろう空間燻蒸剤(バルサン、アースレッド、お風呂のカビ取り燻蒸剤)などの注意事項でも酸化剤が使われているため、家電製品(精密機械)はこれらの薬剤を使う場合カバーが必要となる。

これをしなかった場合、回路などが錆びて朽ちてしまい故障したり、本来短絡しにくい場所が短絡(ショート)し火災が起きる可能性もある。
とにかく、こういう部分については、取扱説明書にちゃんと記載されているはずなので、その内容をよく読んで使って欲しい。



<ここからはお掃除とか発火以外のエアコンの話>

-換気エアコンの注意点-

因みに、最近話題なのはダイキンの換気が出来るエアコンの話だ。エアコンの多くは換気が出来ない。送風が換気だと思っている人も中にはいるが、あれは本当に送風でサーキュレーターや扇風機と同じだ。部屋の空気を吸い込んで、そのまま吹き出し口から出す。だから送風である。

尚、換気が出来るエアコンはこれまでに、Panasonicから酸素エアチャージャーモデルのエアコンが2003年~2006年まで発売されているのと、DAIKINのうるさら7、うるさらXの吸気機能エアコンしか家庭用では存在しないと思われる。他にもあったかもしれないが、大々的に売り込んだのはこの2社のみである。Panasonicの過去の製品は完全換気モデルだが、ウィルス対策にはたぶん向かない。吸排気口が近すぎて風向きなどによっては効果が無いと思われる。また、吸排気の性能も凄く高い訳じゃないからだ。じゃあ、ダイキンのエアコンはどうよ……というと、実はこれもまたそんなに凄い製品ではない。たぶんウィルス対策には不十分だろう。理由は2つある。1つは家庭用エアコンの互換仕様上の限界という点、もう一つはダイキンのエアコンは完全換気では無く、吸気という点だ。まず、吸気エアコンの問題だ。吸気エアコンというのは部屋の中に外からの空気を入れるというものだ。だから、新鮮な空気が入ってきてその部屋には良い訳だが、逆に言えば、その部屋に感染者がいて家中が閉め切った状態なら、その部屋に新鮮な空気が入ってきても、感染者がその部屋でくしゃみをする度に、部屋の中から家の廊下に向かって汚染された空気が出て行くことになる。そのため、吸気エアコンの場合で、且つ他に生活している人がいるならば、その部屋と隣接した共有スペースの窓を開けておくか、部屋のどこかの窓を1カ所少しだけでも開けて置く方が良い。
次に、エアコンの限界だ。そもそも、室外から空気を取り込むのはどうやって行うかというと、室外にドレーン(冷媒循環)ホースと加湿ホースのうち、加湿ホース側に空気を通すことで行っている。このホースが大きく出来れば、外から吸い込める空気の量も増えるのだが、如何せん家庭用エアコンである。そんなに馬鹿でかくすれば、室外機に通じる穴もでかくしなければならなくなり、本体の背面から延びるダクトも大きくなるため、設置出来る場所が減ってしまう。(それでもXなどはダクトが大きい)即ち、室外機から取り入れることが出来る量には限界があるのだ。そこが重要な要素となる。

どう重要かというと、大きな出力の機種と、そこそこの出力の機種でダクトの大きさは大して変わらないということだ。

これは、部屋の間取りが狭い6畳(2.2Kw)や8畳(2.5Kw)だと確かに間取りの割に換気性能は高いのだが、例えばリビング20畳(6.3Kw)で換気エアコン1台では部屋全体の換気は賄えない可能性が高い。

-換気が大事な場所は家庭より公共、家庭では換気よりもまず先に……が出来ていること-

ついでにいえば、感染症が怖いからエアコンで換気しながら運転するのがベストというのは最近当たり前のように報道で扱っているようだが、そもそも家族全員が感染していないと分かっているなら、換気はしなくても大丈夫である。感染者が出ている地域では、確かに家族であっても、仕事などで満員電車に乗ったりして感染している可能性はあるので、換気は必要かも知れないが、そうでないなら、換気をしながら運転すべきという訳でもない。

本来換気が絶対に必須なのは、学校やオフィスなど不特定多数が集まる場所である。

自宅で換気というのは、確かに感染が一定以上の率で広がり始めていると、必須になってくるのだが、実は家の場合で気を付けねばならないのは、換気よりも、物の使い回しや食事の時の環境であるとされる。タオルなどを共用していたりすると、そちらの方が接触するわけで感染を広げるからだ。また、食事中は会話をしたりすることも多く、食卓で向き合うことも多い分距離も近い。だから、感染しやすい。

窓を1時間に1回でも2回でも3回でも開けるのは確かに効果はあるだろうが、他もやっていてそれなら、文句なしだが、そればかりに向いて、他のもっと危険な行為に目を向けていないなら……本末転倒である。

-夏のマスクとの付き合い方は-

ついでに家電とは関係なくコロナ関連で気になったことを言えば、マスクのお話で、ちょっと前にニュースでやっていたのだが、うなぎ屋さんがマスクをしてウナギを焼いていたり、ガラス細工の加工店がガラスの溶融炉の前でマスクをして作業していたというのがあった。あれも、誰も指摘しないのだなと驚いたが、ウィルスはタンパク質故に高温では不活化する。56度で30分、70度だと5分~15分だったはずだ。80度~90度になるとさらに短くなり、100度では短期生存(活化)すら出来ない。

誰に感染させる恐れがあってマスクをするのだろう?という話だ。そもそも、咳も鼻水もなく1人黙々と喋らずに行うなら、広がらないよ。ウィルスは……。どうしても、一日の終わりとか、お昼休憩の前とかに床や机をしっかりと拭けば良い。そうするだけで、きっと誰かが入ってきても感染リスクは殆ど無くなっているだろう。

食品の内側などに潜んでこの温度にまで達しなければ生き残れるかも知れないが、そうでなければ火がしっかり通っていれば大丈夫ということになる。火元で作業する人は、例えばウナギ屋ならタレを付ける人はマスクを付け、焼く人はマスクを外して言葉も出さずにひたすら焼くとかしても良い。そういう部分をもう少し報道にしても町の人にしても、考えて合理的に行動するように仕向けないと、別の病気で倒れることになるだろう。

日本はこのところそういう合理的に安全の視点を考えるということが欠けている。そうしないといけないと言われたらどんな状況でもそうしないといけないような風潮なのか?それとも報道などがそういう報道しかしないからなのか、そうなっている。

ちなみに、不衛生なマスクを長時間汗でベトベトなまましてその飛沫(汗の飛沫)が食品に付着すると、そっちの方が熱に強い細菌感染症病原体を食品にッ混入させる可能性もある。細菌によっては100度超えの熱でも死なないものがあるからだ。特にウェルッシュ菌は危険だ。

夏だけの話じゃないが、夏場は日本では高温多湿故に他の季節に増して細菌感染症が発生しやすいだけに、そこをもう少し見越した対応をしないと、既にテイクアウトで感染症が増えているという話も出ていたが、他の感染症が広がる恐れもあることに気を付けねばならない。


因みに、マスクによる肌荒れや皮膚トラブル(皮膚感染症)も1度書いたと思うが、実際に増えているという報道も出はじめている。していることが安全のステータスとか、マナーという形ではなく、全体の対策の中でマスクが効果的な場所があるという認識にするべきだろう。はっきり言うが、マスクで肌荒れが出る人は、夏場に関してはマスクではなく、フェイスガードなど直接肌に触れないものに切り替えても良いだろう。(冬場はマスクの方が保湿という点で喉や肺の粘膜保護効果があるため、好ましい)

もちろん、くしゃみ鼻水などがあるなら、フェイスガード+マスクなどの方が良いかも知れない。


コロナとの戦いは今後も、有効な特効薬でも見つかるか、安定免疫が獲得出来る手段が見つかる(かまたは免疫が取れなかった人が亡くなるまで)までは続くと思われる。その中で、日頃やらないことを極端にして、家が燃えたとか、熱中症で倒れたとかそんな残念なことになってはコロナより、心や体が折れて早死にするかも知れない。

このNITEのエアコンの話もそうだが、これに似たことは、上記にしたように他の家電でもあるし、燻蒸剤などでも家電を布やビニールなどでカバーしなければ起きる可能性がある。その一つから出ているシグナルが、他の掃除や製品にも影響を与えているということも考えないといけない。昔は、コロナも影響しているなら、コロナ関連で似たような事例は全て纏めて報道機関や新聞社などが考えて記事も書かれていたが、今はやらないから(基本的に電通的な発想なのか広告になりそうな鳴りそうじゃ無いかセンセーショナルかどうかぐらいでしか報道が行われないので)……こういう記事を書いてみた。


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