GPU性能がアップするWindows 10の新機能が使えるGeForceドライバが公開……正しくはGeforce RTXでフル機能、それ以外は……。

PC Watchの記事である。対象のOSはWindows 10 May 2020 Updateであり、まだアップデート展開されていないPCの方が多いはずだ。だから、ドライバーをあてれば動くとは限らない。対象のPCで、ドライバーが適用されていれば、Windowsのフィーチャーアップデートが来てから使えるようになるだろう。


<記事記載の対象が不明確なのが心配>

PC Watchでは、GeforceとTITANと書いているが、これに書かれている内容の多くはGeforce RTXシリーズ専用の話で、1000系以前のGTXではWDDM2.7に対応しただけで、フル機能サポートはしていない。

以下の記事の頭にはGeforce RTXと書かれているのだが、多分それを間に書かれている「Rounding out support for the latest graphics APIs, this Game Ready Driver is also the first public driver from NVIDIA to provide full Vulkan 1.2 support and functionality on GeForce and TITAN GPUs.」の文字列で塗り替えて全体と混同しているのだろう。ドライバーとしての対応と実際のハード機能としての完全対応は別である。

GPU schedulingで性能が明確に上がるだろうと予測出来るのはRTXと、GTX 1660、後はPascal系のGT/GTX 1000製品群※では効果が見えるかも知れない。それ以外は、ドライバーが共通故にOS機能は有効になっているが……本当にその効果があるかは分からない。今後、よほど変なら出来る範囲でチューニングされるだろうが、あくまで、一応はドライバーが対応しているというだけというものも古い製品群では存在するかも知れない。


<ハードウェア対応レベル>

-Direct X12 Ultimateへのフル機能対応-

尚DirectX 12 Ultimate(Windows 10 2004/May 2020 Update)で
ハードウェアフル機能(HLSL 6.5/WDDM2.7/D3DFL 12_2)を完全サポートするのは、RTX製品群のみとなる。
対象はTITAN RTX(執筆時点で日本サイトではTITAN Xになっているが間違いだと思われる)、GeForce RTX 20と付くモバイル向けGeforce、2080シリーズ、2070シリーズ、2060シリーズのRTXである。これらを所有しているユーザーは、効果が確実にある。またこの先登場するRTX 3090及び3080シリーズ等も対応する見込みである。

-WDDM2.7へのドライバーの対応-

それより下でドライバーの更新をサポートしているのは、Keplerコア、Maxwell-1より後のGeforce GT/GTX 600世代以降がドライバー対応しているが、登場時期によってハードウェアとして使える機能には差がある。ドライバーベースで吸収してソフトウェア処理している場合もあるので、GPU scheduling機能がうまく(効率的に)動くとは限らないので注意して欲しい。※


-Vulkan 1.2のソフトウェア(ドライバ)最低要件での対応-

Vulkan1.2のドライバー対応も、Kepler及びMaxwell-1より後のGeforce GT/GTX 600世代以降でサポート(ソフトウェア対応を含むが機能としては完全に対応)している。これも上記と同じだ。しかし……

-Vulkan Core Ray tracingへの対応は-

VulkanのCore Ray TracingはRTXブランドでRTXコアによる対応となりRay tracingを使っても安定して処理が行える。
RTXが無効のTurningコアの1660でもそれを使わない形でRay Tracing対応する-のでゲームやアプリの設定如何では処理が低下する可能性がある-(そこまでは書いていないがそういう意味である)。
また6GB以上のビデオメモリーを持つPascal(Geforce GTX 1000系)でサポートしている(これも1660と同じと考えられより性能低下率やメモリー消費量が増える恐れがあると思われる)。
VoltaコアのTITAN等でも対応している。

<対象ゲームならばGeforce Game Ready Driverだけでも十分>

尚、Geforce Game Ready Driverでは、ゲームの最適な動作要件をドライバー側にプリセットしているため、今回最適化されたゲームで遊んでいる場合は、最新のGame Ready Driverを導入すれば特別な設定をすることなく、十分な動作をするだろう。だから、よほど困っていないならschedulingはオフでも良い。また、期待するほど効果がないならばschedulingは無効にして使った方が良いかも知れない。マ社の新機能ではドライバーとマ社の機能の隙間に爆弾(不具合の元)が存在することもあるので、動きがおかしいとか変わらないということがあるなら今はまだ使わない事だ。


※GPU schedulingはHLSL6.3以降が必要であるため、Turning以降の製品だと効果が出てくるはずである。Pascalでも先取りはしている部分はあるので、効果があるかもしれない。しかし、それ以前だと世代を遡るごとに効果が落ちるか、感じないとか低下する可能性もある。ハードが古くなってくると、ドライバは最新ハードに最適化することを優先しはじめるため、その機能が使えることと、実際にその機能が有効に作用することとが、必ずしもイコールではなくなることに注意して欲しい。特に新機能登場初期は、新しいハードに最適化することを優先するためその傾向が出やすい。



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