給食にハエの幼虫混入 静岡県裾野市の中学校 …… 流石にこれは業者やセンター(給食室)を調べた方が良い。

ご飯中には読みたくない記事である。まあ、ハエの幼虫(いわゆる蛆虫)を見たことが無い人はあまり気持ち悪くはないだろうが……。


サワラに幼虫が何匹も付いていて且つ1匹は羽化したということは、火が十分に通っていなかったことは間違いない。しかも、ハエのタマゴが孵化して、成虫になるまでには気温にもよるが12日~18日も必要な訳で、下味が付いて火を通していれば分からないかも知れないが……大変拙い食品だった可能性もある。まあ、近くに農場などが少ない日本の都市部ではハエ媒介の感染症にかかる可能性は少ないと思うが。


<ハエは細菌感染症、条虫等を媒介し食中毒になりやすい>

食品に集るハエやハエの幼虫の怖い点は、食品の腐敗を早めることと、食品がハエなどの体内に取り込まれた病原体に汚染されることがあるという点だ。
これは、ゴキブリや家ネズミが気色悪く感じるのと同じで、これらに対して潜在的嫌悪を人が感じるのは、それらが危険な因子を持つ恐れがあると認識しているからである。もしも、これが男の子が好む、カブトムシやオオクワガタのような姿をしていても、それがゴミを漁っていれば、きっと恐れられただろう。

ちなみに、食品などに群がらないなら、ハエ自体は益虫として害虫を喰らってくれたり、生き物の死骸を土に戻すといった掃除屋さんの役割をする生き物でもある。

近年の日本では上下水道が発達し、酪農などをする農村部と都市部との距離が遠くなったこともあり、都市に住むこれらが必ずしも、毒性のある大腸菌や、牛や馬などを介して人の体内に入る条虫を持つことが少なくなっているが、夏場はこの手の感染症が増えるので気を付けなければいけない。

それから、もう一つ気を付けないといけないのは、このハエが集るほどという状況だったとした場合、鰆は火を通してもヤバいことがあるということだ。


<ヒスタミン中毒>

魚介類は他の食品よりハエが集りやすいというのもあるので、絶対ではない。
一応、何故、魚介はハエが集りやすいのかも書いておくと、地上の生き物は、体表面が濡れていないため、内側から腐敗することが多いが、魚介類は元々水中で暮らすため、皮膚の表面(うろこなど)をペーパーで拭き取っても水気が出てくるという特徴がある。そのため、地上に上げて絞めた後に表面が腐るのが他より早いという悪い特性があるのだ。しかも彼らの体温(魚体の深部温度)は陸上の動物より低いことが多いため、高温での発酵が進みやすいのも細菌等の繁殖繋がる。すると匂いが出るのも早い。

それ故に、天日で乾燥させる実は干物などでも、虫除けが十分でなければハエが産卵することはある。
最近の日本のように暖かい日が続くと、ハエも春先の早い時期から活動するため、そのリスクは段違いに増すのだ。

そして、春の魚と書く、サワラ(鰆)はそれ以外の問題も持っている。
一般に足がはやいと言われる所以だ。匂いが出て腐りやすいという意味”だけ”ではない。もっと恐ろしい物だ。

赤身魚でサバの仲間になるため、ヒスチジンが多くヒスタミンを生成する細菌が増殖しやすいのだ。それが増殖した食品を食べると……人の場合はヒスタミン中毒になる訳だ。これは、一種のアレルギー反応で、軽ければ喉などのかゆみや、皮膚表面の湿疹(蕁麻疹)などに留まるが、1度鯖アレルギーなどを経験している場合は、アナフィラキシー様症状が出ることもある。
そして、このヒスタミンは厄介な事に火を通しても分解されない。

赤身の魚では、マグロなどでもこれがあるのだが、ハエが取り憑いたほどの魚の場合で処理が遅れていた魚やはらわたが十分に処理し切れていなかったならば、食べるとヒスタミン中毒になる可能性もあっただろうし、そういう軽い症状が出ている児童生徒もいるかもしれない。

これがいわゆる鯖アレルギー(赤身魚アレルギー)と呼ばれるものだ。実はこれを知らずに、自分で釣った魚を、クーラーボックスで持ち帰り、家ではらわたの処理などを下手に行い、冷蔵庫で何日も寝かせて刺身とか火を通して食べて、痒くなる人や食中毒になる人も世間にはいる。本人はそれがその魚だと気が付かないこともある。

尚、1度ヒスタミンによるアレルギーを発生させて、抗体反応が起こると次にアナフィラキシー様症状という重篤なショックが出る人もいるので、足のはやい魚=腐るのが早いと勘違いしていると、人生がより病気という点で苦しくなったり、短くなる恐れがあることを理解しておくべきだろう。


こういう点から、ハエの幼虫がいたことに対して、1度しっかり確認した方が良いと言える。特に、足がはやいと言われる魚は、嘔吐下痢のような食中毒ではなく、アレルゲンとなることが多いので、加工管理に手違いがあると後々もっと大きな問題に繋がることもある。これで報道機関などが業者を特定して潰そうとかそういう話じゃなく(何度もあればその必要もあるだろうが、直接的な被害が無かったと思われるなら内部で策をとればよい)これからそれが起きないための対策として、しっかり調べて起きないようにする必要があるだろう。

まあ、給食の混入など昔はいわゆる食中毒でも起きない限りニュースにならなかったことだが、再発防止をすることは大事だ。


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント