「PlayStation 5」のデザインは「大胆で未来を向いている」--CEOインタビュー …… 何十年も前から未来に見える未来デザイン。

CNETの記事である。いわゆるSF風のデザインになったPS5の開発と今後に関するCEO対談の記事であるが、デザインについてここでは書きたい。


PS5のデザインは確かに先進的で昔のSF映画に出てきそうな格好をしている。
これはスタイリッシュに見えて欲しくなる人がいるのは確かだろう。しかし、PS5でこのデザインになり、まだPS5も登場していない中でこれを言うのもなんだが、PS6でもこのようなデザインを踏襲するのかというと、どうなるかはこれからの社会次第だろう。

まあ、2020年の今現在、90年代に予想されていた未来デザインの品がたいていの家に溢れていないのは……実は、家をその時代の雰囲気の家具で統一して新築でもすれば別だが、今ある家の状態に合わせると、これは浮きやすいという問題があるからだ。

これハードウェアをデザインする上で結構深刻な問題だったりする。


<未来的デザインの憂鬱>

デザインは自分のライフスタイルとの親和性によって、発表で最初に見るファーストインプレッションと、家にその製品を置いて使う時のセカンドまたはサード以降の評価が変わることが結構ある。結局は家具にしても家電にしても慣れるので、大きな問題ではないのだが、次に同様の製品を買うときに、そのデザインが浮いて見える(相性が合わない、溶け込まない)と分かると、買うのに躊躇するようになる。

実は90年代頃には2010年にこんなデザインが主流になるだろうと言われていたデザインは、今必ずしも成功していない。PS5のようなデザインが溢れるはずだったのに……今PS5がそのようなデザインにある。これは、いわゆる住空間に揃えている家具や製品に対して、買替えや新規導入で入れる商品の雰囲気が、空間にマッチしない場合に、未来的なデザインを排除するという思考によるものだ。

一時期、液晶テレビで白や赤のフレームのテレビが結構出ていたが、結局黒フレームに戻ったのは、没入感だとか何だとか言う人もいるが、実際はそれよりも、テレビの周りに置いてある家具やレコーダーとの兼ね合いが大きい。

一方でスマホやイヤホン、ヘッドホンのような手持ち商品ではどんな色でも好みのなるのは、そういう家具などの既にあるものの雰囲気に左右されないからだ。ウェアラブルという商品の多くが未来的に見えるという人が比較的多いのは、そこにある。

逆に、一般の設置家電はデザインの進化が及びにくい訳だ。

<デザインの進化に必要な要素>

というのは、いくつかあるがここ20年だと、ブラウン管から薄型のLCDといった要素は、デザインの進化を呼び寄せたものだった。液晶テレビなどはスピーカーを隠すことで未来っぽく仕上げるという事に成功した。お陰さまで音は悪くなり、結局上位機ではアンダースピーカーなどに戻る事になったが……。ちなみに、壁掛けは概ね失敗している。これは、壁に掛けるとスペースを取らなくなるが、テレビ台をのけるとそこにしまっていたものを、片付ける場所が別途必要になるという矛盾やそれが壊れた時に次のテレビを付けるにはまた違う取り付けキットが必要になるため、結果的にテレビ台に戻すということも多い。

いわゆる未来になっていた家が時間の経過と共に今に戻ってくるわけだ。

即ち進化するにはそれに使われている技術の一部が住宅の技術の中で標準化される必要があるということを意味する。
また、住宅や家具のデザイン水準もその時代に最適化されねば意味がない。

後は、それに合わせて利便性が向上することが求められる。デザインのよい製品だけのために買い換える人はいない。デザインが幾らよくても、使用感が変わる可能性があるなら、次に買う時にも前の製品と同じような品を人は選ぶからだ。
要は、過去の互換性を持ったまま、より進化していると実感するだけの操作性や利便性が向上しないとそれは選ばれず売れない訳だ。

そういう点で、PS5は未来的なデザインを採用しても唯一無二の後継ということもあり、文句ないわけだが、この次もこの手のデザインになるかというと、分からないという話にもなるわけだ。

何より面白いのは、この大胆で未来を向いているように見えるこのデザインは、実は昔からある未来のイメージを形にしたデザインに過ぎないと言うことだ。それだけ、社会におけるデザインは既存の製品との調和という相性に左右され、硬直しているということでもある。ある種新興国の方が、未来的な家具を持っている人が多かったりするというケースもあるのは、そういう既存の物が少ないからだろう。

そのような視点で見ると、このPS5を皮切りにこれから未来的なデザインが増していくかどうかによっては、PS5で一時的に未来に向いて進む架け橋にも、一時的に尖った製品で、この先も未来的な尖った製品が出ることを示すだけの品になることも有り得る。












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