Samsung、異種混在CPU“Lakefield”搭載のモバイルノート「Galaxy Book S」…… 予定より遅れて……

PC Watchの記事である。5月22日にはSamsung Canadaが販売サイトでポップアップテイザーを流していたという記事を海外紙で読んだが、先週発表されたようだ。

仕様としては、搭載されるCPU(SoC)が
Intel Core i5-L16G7となる。
クロック周波数はベースクロックが1.40GHzで最大3.0GHz動作のようだ。
コアはIce Lake(Sunny Cove) × 1 + Tremont × 4の5コア仕様
GPUはIntel UHD Graphics 64EUs(11Gen Graphics/300MHz-1100Hzかな?)となる。

当該のSが搭載する仕様は、

メモリ8GB(LPDDR4)
ストレージはUFSを採用し、256GBか512GBで
1MPのカメラを搭載

13.3インチタッチパネル搭載のフルHD液晶。
無線は、以下の仕様となる
Wi-Fi 6(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)の2x2 MIMO
Bluetooth 5.0
LTE cat.16(L1 DownLinkは979Mbps以上、L1 UpLinkはCat.13の150.8Mbpsと思われる)


これの特徴は、SDPで6W-12W以下になると思われる低電力設計と、相応のパフォーマンスにある。
AVX-512FをサポートするSunny Coveコアと省電力で同一クロックならほぼ第2世代Core iと同等の性能をAVXレスでサポート出来るTremontコアを搭載しているため、パフォーマンスのバランスがとても良くなることを多くの消費者が期待している。

また、GPUも最先端のIntel GPU architectureを採用しており、Vulkan 1.2、DirectX 12(HLSL6.4)、Open GL4.6、OpenCL1.2をサポートする。
ピークFP32性能は、Geforce GTX 750(Tiではない)ものに近い。(メモリーバスがCPUと共用で狭いため実際の性能はこれより下回ります)
そのため、フルHDでの最低限のゲーミング、動画編集などをするのに困らない程度のパフォーマンスが得られる。

それにAlways-OnのLTE/Wi-Fi常時接続がサポートされており、Armの製品とは違ってx64(x86-64)のアプリケーションも快適に動く

だから、期待される訳だが……。

本来の搭乗予定は12月~1月だった訳で、かなり予定は遅れている。しかも、まだSamsung以外からの登場の話はなく、実はプロセッサーの型番も正式発表されていない。この型番は先のCPUID調査などから判明している型番に過ぎない。即ち、Intelからの正式なプロセッサー発表前にこちらが発表されたわけだ。しかも、他のメーカーからは少なくともDellが予定しているはずだが、まだ出てきていない。何となくだが、不穏だ。

まあ、そんな状況にあるのはFoverosの歩留まりが悪いからだろう。Intelの10nmは総じて歩留まりの改善が出来ておらず、未だに最大クロックも3~4割ぐらい落ちている。(ちなみに、ベースクロックは1/2にも達しないほど惨憺たる状況にある)
そう考えると、10nmと異種混在3D積層のLakefieldが簡単に量産出来るはずもないという図式が成り立つ。たぶん、この影響でMicrosoftのSurface Neoの予定も来年に遅れたのだろう。

何というか予想していた懸念が全て当たってしまっている状況にあるほどIntelの10nmプロセスノードの問題は深刻なようだ。だから、AppleもArmに逃げ始めたのかも知れない。


これから見るべきは、このLakefieldが果たして他のメーカーからも順調に販売され、量産されていくのかということだ。Intelがいつ正式にこれを発表するのかも重要だ。それが、行われていけば多分歩留まり問題も解消され良かったで済むのだが、もし、生産量が限定的で出荷される地域も少ないという状況になれば、このままだとAMDやArmに負けて行く可能性もありそうだ。

正直、今性能がそれなりに高くても、競争力が十分で出せば売れる時期に量産出来ないなら、今のSARS-CoV-2問題も考えると、本当にIntelは危機的な状況になる恐れも否定できない。少なくとも、秋までには潤沢に出回る状況にまで持って行って欲しいものだ。


まあ、一般ユーザーが選ぶのに、このLakefield搭載モデルじゃ無いと困るような用途はないだろう。あくまで、ArmのAlways-Onを買うかどうかを迷う人とかそういう用途向けであると言える。しかし、これが期待した程市場投入モデルで採用されず、数量や販売地域も少ないなら、MicrosoftのWindows On Armがx64対応し始めると市場が変わるかも知れない。まあ、たぶん今のArm On Windowsの32bitでも性能は実用に耐えるほど高くないので、x64版のArm On Windowsが出てもすぐに置き換えるには至らないとは思うが……。



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