英アストラゼネカ、コロナワクチン供給で欧州と合意 最大4億回分 …… 見切り発車で進むワクチン臨床と変化する政府と企業の役割。

ロイター通信の記事である。日本でも、ネット番組で首相がワクチンの供給を国内外の製薬会社から得るよう交渉中と答えたようだが、凄まじい勢いでワクチン開発が進んでいる。しかも、既に失敗しない体で製造体制を確立させている辺りが凄く綱渡りであることを示す。それだけ、今回のSARS-CoV-2/COVID-19が各国にとって恐ろしいということだろう。


<4億回分=約2億人分>

コロナワクチン4億回分というのは、1回接種で4億人分だが、2回接種だと同じ分量投与として2億人分となる。このワクチンがどのような容量/用法の製品なのか知らないが、モデルナの製品だと、100μg以下で2回接種が既に決まっている。(250μg×1回だと副作用が出てくる)
効果としては25μg~50μgで1回目が多め、2回目が少なめになると思われる。即ち、2億人~2.5億人分ぐらいになるのかもしれない。

フランス、ドイツ、イタリア、オランダの総人口が凡そ2億2700万人なので、総人口分の契約をアストラゼネカと結んだということになる。これが、年末から供給されるとしていつまで掛かるのか知らないが、すぐにその回数分の供給は出来ず、1年ぐらいは掛かるだろう。

個人的に心配なのは、その副反応が果たして、感染で苦しむ人の数を下回るかどうかだろう。副反応と感染者を合わせた時に、もしもコロナに感染するより酷いことになったなら、大変な失態となるからだ。見切り発車の怖さはそこにあるわけだが、各国政府はそれどころではないのだろう。

上記のアストラゼネカの記事を見ると分かるが、製薬会社側はやはり微妙な雰囲気で書いているのが分かる。売り込みもしているが、うまく行かない可能性もあり、大学と共同でそれがうまくように臨床を進め開発を急いでいるという雰囲気だ。即ち、企業が自制気味で各国政府が焦っていることが見えてくる。まあ、アストラゼネカに限ったことでは無いが、企業も実は、こういう急な対応は望んでいない。

これは、マスクなどの需要を見れば分かる事だが、製造ラインを増強して各国の企業が異業種も含めて投資して、製造を始めたが……今では全世界で値崩れが起き、たぶんこれがマスク衛生材不況による廃業を加速させるだろう。皆が挙って参入すると投資に見合ったペイをしないのだ。飲食業界や接客業でも、仕切り版などの投資を求められるが、たぶんそれに見合った客入りがないため、準備した真面目な業者ほど苦境に立たされることになる。不真面目なほど、コスト負担が減るため、生き残りやすいのだ。

そういう状況が分かる大手は、今回のワクチンにしてもいつまで需要があるのか、果たして利益が出るのか?で結構不安なところにいるはずだが、それに各国政府は応えることが出来ないほど、前のめりになっている。企業や社会の安定より皆選挙のことでも考えているのかも知れない。


本来は政府が企業を是正する(民主国家でも社会国家でも行政は企業の活動を是正し、民衆に不利益が生じないようにする)はずなのだが、真逆に機能しているのが、時代が変わったことを意味している。病気に対して、劇薬である企業活動の停止という逃げ(乗り越えるのではなく守勢)を選んだことで、起きたこととはいえ、たぶんこれからの社会は世界的にあまり良い方向に行きそうにない予感がする。

認識をこれまでの社会のスタンスから、急速に変わる次の流れを見極めて行き、そちらに合わせていくようにしないと生きていくのも大変な世の中になるかもしれない。


<感染症はこれからも……>

ちなみに、今はSARS-CoV-2を乗り切ればと思っているが、今年の冬にはSARS-CoV-2とは違う別の未知の病気が世界に蔓延してもおかしくはない。
いや、感染症は人類の人口が激増してきた今急速に人に広がる新型や亜種が増えてきており、実はSARS-CoV-2の次がいつ生まれてもおかしくはない。エボラだって、世界に広がるリスクは未だにある。

病気は我々のことを考えて広がっている訳ではない。その時に、またワクチンをとなるのかは、知らないが……もしそうなると、食糧危機などは待ったなしで進むだろう。

即ちこれは、感染症が今の国際社会におけるリスクとして、1世紀ぶりに認識されたに過ぎない訳だ。そういう状況を見て本当にこの手の感染症に対して、どういう対応をするのが望ましいのか、今一度考える必要はありそうである。
















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