流された子助けた父親溺死 家族でキャンプ中、長良川 …… 川遊びは怖いのですよ。

東京新聞の昨日の記事である。これは、毎年どこかで何件か起きる事故である。これがずっと毎年繰り返されるのは自分は大丈夫だと誰もが思っていて、それに1度嵌まると、その時は手遅れだからだ。そこでやっと気が付くのである。川は怖いと……。


私の住む家の近くにも、大きな川がある。子供の頃はその川で遊んだものだ。最近は、遊ぶ子もあまりいないが……河川敷もあるから、休日にはボール遊びなどをしている親子がいるし、毎日、河川敷を歩く人の姿はあり、サイクリングロードとしても、子供の校内(校外だけど)マラソン大会のコースに使われる事もあるぐらい身近な川だ。

ちなみに、子供の頃に遊んでいたのはその川がある条件を満たすと、浅いからだ。小学校低学年でも膝丈以下になるほど浅くなる。川幅30m~50mほどで対岸に歩いて渡れるぐらいに浅いので泳げはしないが、水遊びにはもってこいである。(私は遊んでいた当時満足に泳げなかったが、川遊びは生き物大好きでよくしていた。)

川の近くで生活していれば、その川が安全か危険かぐらいは分かる様になる訳だ。しかし、それを知らないと、川の勢いも深さも大きく変わるため、危険な川だった。浅く遊べる場所は決まっており、そこを過ぎて下流に向かうと深瀬があり、上流にも危険な場所がある。流れや色を見れば、遊んだことがある人は分かるが、そうじゃなければ分からない。水も結構澄んでいるので、まだいけると思うわけだ。実際には結構深いのに……。
今では、子供も減りそこで遊ぶ子もいないが……だからこそ今では危険だったりする。私にももう無理だろう。大人になって身長や体重は増えたが、体格に対してあの頃ほどの体力はないだろう。

ちなみに、その上流数キロ先には堰があり、そこでは水深が2m~5mあるので高校生や中学生が泳いで遊び、死ぬということが何度もあった。もちろん遊泳禁止区域である。ここ何年もなかったが、最近も起きてしまった。学校などでそこが危ないと既に教えていないからだ。堰は出入水のための水門があるのだが、この水門の怖さを知らないのだ。水門という場所は、一部の船などが利用する観音開きのゲート水門でなければ、下から上に柵を持ち上げて開くものが多い。そのため、水門の周りには下に引き込まれる水の流れがあり、そこに足が入ってしまうと、水泳選手でも浮かぶことは出来なくなる。即ち、溺れるのだ。
それを、今の人々は教えられることもないため知らないという訳だ。

閑話休題。

話を戻して深瀬というのは本当に恐ろしい場所だ。そもそも、川が深く沈み込んでいる理由は、何故かわかるだろうか?
これは、今だと小学校4~5年生ぐらいまでには習うのではないかな?深瀬が突然生まれる場所は、流れが何らかの理由で下方向に変化している場所だ。例えば、大きな石がゴロゴロしていた場所から、砂地に変わり、そこに強い流量の水が流れ込むと、大きな石の上から水が勢いよく川底に向かって流れ込む、すると川底がえぐれる。いわゆる沈み込む流れが生まれるのだ。深瀬の流れの恐ろしい点は、沈み込みの始まる地点では堰と同じで下に引っ張られる圧力が生まれていることが多い点にある。

次に、上記の場合表面の流れに対して深層の流れが速いという点もある。最後に、足が突然付かなくなるため、パニックになりやすいという点がある。

良く田舎の子供が、大きな岩から飛び込みをしていたりするが、これがどこでも出来ると思ったら大間違いで、そういう岩場は淀(よど)みと呼ばれる流れが殆どない場所や、流れがあっても上層の方が少し流れが速く且つ暫く惰性で流されると、足が付く場所にたどり着くような地点が多い。簡単に言えば、溺れても助けやすい場所にあるから、飛び込めるのだ。

ただし、その場合でも田舎で慣れている子供と、都市で突然やる子では度強も、対応力も違うので安全とは限らないが……。

一応書いておくと、深層の流れが速いと溺れやすい。何故って、多くの人は泳ぐときに足をかいて、手をかいて前に進もうとするだろうが、足が流れに引っ張られていると、下半身の体制が倒され重心が傾く、それだけでさらにパニックになる。呼吸を確保しようと必死に手も足もバラバラに動かして、体を縦向きに維持しようとするはずだ。それが結果的に水の抵抗を受けて余計に足が引っ張られ、重心が倒される。すると、溺れる。

これが上層なら、そもそも危険な流れが見えるので誤って入ることが少ない、また落ちても、流れと反対側に顔向け、顎を上げると背泳ぎ姿勢になり体が安定する可能性がある。(下の流れが強いならその逆に流れの方に体や頭を向けるのがよい。)
しかし、下層は深層心理として足を引っ張られているという恐怖が体を襲うため、よほどその流れを何度も経験した人で無ければ、パニックになるわけだ。ちなみに、流された場合は、流れに逆らって泳いではいけない。とにかく一番近い岸に向かって泳ぐことが大事で、且つ川の流れの勢いを味方にして移動した方がよい。要は、下流の浅瀨を目指して進むと、流れの速度(勢い)を味方に付けて早く岸にたどり着けるというわけだ。まあ、堰や滝がなければの話だ。


<川遊びで大事なのは……>

もし、どうしても水遊びを近くの川でやりたいなら、遊泳禁止区域ではないことをまず確認すること。それが確認できた場合、大人はまずその流れの中に入り、目で見て足で確かめて子供とルールを決めて入らせることだ。大人がまず、川に入って安全な範囲をここからここまでと安全と見なされるエリアより「ある程度狭い範囲」で決めてから、遊ばせること。子供は大体遊ぶと指定した範囲より広い範囲に出てしまうので、注意をする際に出たことを注意できるよう狭めることが大事である。

それと同時に小学生低学年以下なら、子供1人に大人1人、それ以上なら2人に大人1人ぐらいの監視を付けることだ。絶対にやってはいけないのは、遊ばせるのと、泳ぐことを一緒にしないことだ。泳ぐ目的なら最初から泳ぐ目的に適したプールとして管理が出来ている川や湖に行くこと。水遊びなら、子供の膝丈より下の水位より深場には絶対に行かせないことである。

また、大人の場合でも、遊泳禁止区域では川遊びはしないこと。遊泳可能でも、泳ぐ目的なら監視員などがいる川か、川がプールとして開放されている川で遊ぶのが好ましい。言っておくが、川によっては地下水などの量が多く海より遙かに冷たい水が流れていることもあるので、プールと同じように体力が続くとは限らない。また、海のように塩水によって浮力が強く働くこともないので、その感覚では利用できず、流れがあるが故に体力の消耗が大きくなることもあるので気を付けることだ。

これは、鉄則である。

また、危険を考えるなら、ライフジャケットを着ること(着せること)、蓋をした空のペットボトル(1.5~2Lが好ましい)を常備しておき、ペットボトルを胸に抱けば浮かび上がることが出来ることを、子供に教えておくとよいかも知れない。

後は泳ぎに自信があろうが無かろうが、着衣水泳はしないこと。人を助けるためでも、絶対にやってはいけない。服が水を吸い込むと凄まじい重さが加わるため、着衣のままで飛び込めば、脱ぐ時間と殆ど同じかそれ以上の時間が浪費される恐れがある。また、水を吸った衣服は、浮力を失い鉛のように沈むものも多いため、絶対に着たまま人が溺れている川に入ってはいけない。もし、入った場合でも、最悪ズボンだけでも泳ぎながらベルトなどを外して脱ぎ捨ていることが大事だ。
即ち、時間がモノを言う場合でも少なくとも下着のパンツ以外(これを脱ぐのは絶対にダメ)は脱ぐことが好ましい。

それから、最近の夏場は、下流の都市部で晴れていても、上流では土砂降りになることもある。そのため、午後から河原で○○みたいな行動をする場合は、そういうリスクをしっかり考えて、上流の天候を逐次チェックし続けることが大事だ。基本的に午後や夜間に河原などで遊ぶ目的なら、そこがちゃんと水で遊べる公園として整備されているか、キャンプ場として水遊びが許可されている場所で遊んだ方がよいだろう。






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