富士山写真の最優秀賞に「合成」指摘 「満月撮れない」…… その日その時間に月はあったのか?

朝日新聞社の記事である。内容は見れば分かるが、撮影日時から鑑みてその時間にこのショットは無理だと言う話らしい。
合成だという話である。

<合成もレタッチも簡単な時代に>

ちなみに、映像にしても画像にしても今や合成は簡単だ。スマホでも合成はあっという間に出来るようなアプリがあり、パソコンでやれば、layerを駆使することで違和感を最小限に抑えた合成がとても簡単に作れる。本当に作るのはとても簡単だ。

北朝鮮だって、写真画像を合成したのではないかなんて話題が時々出るぐらいに誰でも、手軽に簡単にできる。
だから、審査する側はそれを考慮するのがたぶんとても大変だろう。だから、デジタル時代は難しい訳だ。

本来なら、日付入り未編集のRAWデータも合わせて提出して貰い、パラメーターをどのように調整したかを示して貰うぐらい審査もデジタル化した方が良いのかも知れないが、それでもやろうと思えば細工出来るだろう。そのぐらい、デジタルが当たり前になった昨今では、贋作を作るのが簡単になった訳だ。

そこで、今回のケースもそういう可能性があるという話なわけだ。実際にどうなのかと言われると、当該の画像がフル画像じゃないので良く分からないが、満月の後ろに確かに雲があるように見えることから、贋作だろう。

<嘘ならばすぐに確認も取れるが……
              嘘が大賞を取り、放置しているなら、今後のイベントが消える恐れも>

今回の場合が、果たして本当にその日その時に撮影したモノなのかは、タイドグラフ(近県の潮の状況)や月齢カレンダーとその時期の月の出入り位置を調べて見れば、撮影ポイントからその撮影ができたかどうかが分かるだろう。また、当時の雲の状況を気象庁や地方気象台に問い合わせ、それを元に位置情報を立体的に再現すれば分かるだろう。近隣の大学にでも頼めば学生さんや、教授が勉強の一環や研究の一環でやってくれそうだ。

しかし、問題なのはそれがもしも嘘ならば、審査が甘かったことになるため、今後同じようなイベントを開催しにくくなることも予想される。
これが、痛い代償になるかもしれないわけだ。だからこそ、そういう情報が出たらすぐに調査して対応しなければ不味いのだ。

もし嘘なのであれば、主催者は受賞者(出品者)に対して、受賞を辞退しようがすまいが、相応の責任を問うことも大事だ。嘘をついても責任を問われないと思い込んでいる人がいるから、こういう事件が増える訳で、ちゃんと名誉を貶めていると判断して、民事でも良いから対応するべきことはしないと、こういう問題は無くならないだろう。それをちゃんとやれば、イベントも今後続けることが出来るはずだ。

あとは、報道側だろう。そういう対応が本当に行われる状況になったら、全国ニュースにもなっている訳だから、報道する側も訴訟をはじめた事を、報道し、その後の結果も放送しなければいけない。それが今後行われても、尻切れで結果を伝えないならこういう事件は無くならない。

ちなみに、これはたぶん贋作ならかなり荒いものだが、今後これ以上のものが出るリスクはある。

<これはフルCGや動画での再現も不可能ではない>

今はまだ、たいてい割に合わない上にある程度技術がないと出来ないので、やる人はいないだろうと思うが、これからの将来の話として、これ、富士山からCGにすることで行かずに撮影したような映像や写真CGを作ることも既に不可能ではない。ベースとなる原画(写真も可)があれば出来る。
以前、RTX 8000の記事を以下で書いたが、1枚のフレーム映像なら実は完璧に本物と遜色ない偽物の画像の光源処理を行うことも出来るようになってきている。リアルタイムのRaytracingの能力は現実と偽物の境界を越えつつあるのだ。

動画で、ほぼ本物と見紛うばかりの光源反射を再現できるのだから……。リアルタイムで位置が変わらない静止画なら、1人の人がこれを違和感なく確実に再現できるかは別として、下手な合成より本物に近づけることが出来る。正直、その場で撮影をしていなくても、他の人の撮影した画像の断片などをCGソフトウェアで取り込んで、立体処理などを掛けて行けば、角度の少し異なる自分が撮影したような写真をCGからキャプチャリングでき、それをやっちゃう人も将来的に出て来る可能性は大いにある。

まあ、今の段階ではそこまで準備するコストと勉強したり作り込む時間や労力があるなら、撮影した方が安いだろうし、そういう仕事がある人がわざわざ受賞するかどうかも分からない写真コンテストのためにやりゃしないだろうが……CGがより簡単に作れるソフトウェアが増えて行き、それが作りやすいハードウェアが増えていく昨今では、今後、そういう昔では出来なかったことを、普通の人が出来るような時代になっていることにも注意が必要である。特に、実写写真や実写映像を主体にしたコンテストは、注意が必要だ。

即ち、もし偽の映像表現や合成、CGを使っていると分かった場合に、社会的に不利になるような措置をちゃんと取れるようにコンテスト出品上の注意事項の頭にちゃんとそういうものを排除する文言を見えるように出しておくことが大事だ。

そうすれば不正の大賞作品が出て、それが贋作だと分かった場合、確実にその責任を求める事が出来るのだから。

それをちゃんと今のうちに出来る体制を整えねば、そのうち、こういうコンテストの信頼が落ちていき、学校写生大会じゃないが、どこからでも応募できるものではなく、この日この場所で撮影することと、決めて引率するぐらいにしないと難しい日が来るかも知れない。
そうならないためにも、現代にあったルールを策定し不正の申告を早めに受けて確認できる体制を整えることが大事である。


まあ、今回のこの件は全国に知れ渡ったわけで、今後これがどのような方向で進むのか、注目である。
本当は、全国ニュースになる前に、コンテスト主催者の間で、何らかの対応を始めておくべきだったのだろう。まあ、SNSだけで広がり、主催者が知らなかった可能性も有り得るが、その場合は御愁傷様である。出来れば、そういう疑惑がある場合はSNSで発信するにしても、まずは主催者に確認した方がよい。そうしないと、今後こういうコンテスト自体が激減する可能性もあるのだから。




ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント