Windows 10大型アップデート「May 2020 Update」(M2020U、2004、Build 19041、Vibranium)がダウンロード開始……新機能は結構多いが、更新を待つのが大事。

PC Watchの記事である。もう、敢えてMedia Creation Toolを使ってまで更新する人はいないだろう。どんな爆弾があるか分からないからだ。特に、今は家で在宅ワーク(テレワーク)をしている人も未だ多いはずで、むしろ無理に更新したくないという人もいるだろう。


一般の月例更新(累積アップデート)でも、前回の更新でLTEモデムの不具合などが見つかっているぐらいのお粗末な状況では、大型更新したい人は減って行くものである。


ちなみに、当該記事では、それほど更新規模は大きくないとされているが、APIベースではメジャーアップデートがいくつかされている。
1つは、Direct X 12 Ultimateの搭載によってDirectX Raytracing 1.1及び、Mesh ShadersとAmplification Shaders対応がサポートされ、Shader Modelは6.5(HLSL6.5)に変更される。これに合わせてWDDM2.7も投入され、nVIDIAのGeforce Game Ready Driverでの対応がいち早く行われる見込みだ。
尚、VRS(Variable Rate Shading)はWDDM2.6モデルであるHLSL6.4(Windows 10 1903)で既にサポート済みである。

ついでに、Video Protected Resource supportと呼ばれるGPUで処理するビデオ保護機能も追加される。CG処理では既に存在しているが、ビデオでの外からの割り込み処理を保護する機能だ。これは、SGXを使わないと再生出来なかったUHD BDがようやく内蔵のIntel GPUを使わなくても再生出来る時代へと変わるといった部分で使われる可能性はある。(尚、これにはHLSL6.5対応のビデオカードでWDDM2.7準拠のドライバーが必要である)

そのため、ゲームとかHLSL系(DirectX系)の3D CGコンテンツを扱う人は暫く要注意だろう。こういうユーザーの方が早期更新を行う人が多いが、安定した環境を使いたいなら、急がない方が良い。

Cortanaの更新に伴いSearch Index Engine(SearchIndexer.exe)などにも変更が加わっているようだし、OSログインに対する生体認証(Windows Hello)の管理の仕方や位置づけも変更されている。また、既にAndroidなどで利用されているBuetoothの高速ペアリング機能がWindowsにも追加された。他に、ディープラーニング、マシンラーニング向けにopset 9やONNX 1.4に準じたAPI(WinMLと呼ばれるものに追加されたAPIセット)が利用できるなど、結構広範で豊富な更新が行われる。

それから、WSL2に関する機能追加は以下である。

尚、.NetはCore 3.1(Windows専用のFrameworkは終了し.Net Core<将来的には.Netという名称に変更される>で継承する。)に準拠し、開発統合環境はVisual Studio 2019(16.4~16.5)に準ずることとなる。ちなみに、統合環境のプレビュービルドは16.6であり、これは次の2009以降の正規開発ビルドとなるだろう。

サポートされるドライバーモデルWDFの最新レベルは、KMDF1.31、UMDFが2.31となる。


まあ、表面上で大きな更新をしているように見えないだけで、実際には広い範囲で更新が掛かっているはずだ。最近のOSのアップグレード(フィーチャーアップデート)は表向きと裏側が表裏一体では無いことに注意が必要である。そして、それ故に表でソフトウェアやネットワークにあるコンテンツを使うだけなら、たぶん差異が極めて少なく平凡に見える。しかし、実際には更新レベルが高いため、沢山の人が使ってみると大きな不具合が隠れているというケースもある。特に、特定のアプリケーションなどでそれが出やすくなる訳だ。
Insiderで使うユーザーは基本的にある種のマニアな利用者や開発者、企業の管理者などに限定されるため、製品でそれが出てくる事が近年は増えている。

現状では正式な削除機能と今後の更新を終了する機能(近いうちに削除されるか更新が終わり放棄される機能)の正式情報がマ社からは出ていないので(順次以下URLで公開されるはずです)、メーカーなどの担当者はそれが公表されてから、ようやく全体配信の計画を立てることも多い。

といった具合である。

当初は、Windows7や8の延長線上で、購入していたOSのように好きな人が挙っていち早く入れていたビルド更新(フィーチャーアップデート)だが、必ず嫌でもいつかは更新されるなら、敢えて急ぎ更新する理由はなくなってから時間も5年が経過しようとしている。昔なら標準フェーズ保守が終わる時期である。マ社はここで32bit版のOEM供給を終了することを決めたが、これが5年ということだろう。問題は、OSのフィーチャーアップデートどころか、月例更新の信頼性が低下していることだろう。これは、AndroidやiOS、macOSでも年々見られる数が増えているが、複雑化し多様化するコンピューティングの中で、これらの管理コストを抑えつつ進化させていくのかと、進化させている内容を如何に伝えるかは課題だろう。

小規模だと思って安心して更新して、不具合があっては困るし、小規模だから更新しなくても良いと思われてもダメだ。
更新の中身が複雑化し誰でも必要な更新ではなくなって行く中では、更新が必要ないと言う人もいて、しかしそれを容認すれば個別の保守コストが増してしまう。そこがとても難しい。


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