SARS-CoV-2(新型コロナウィルス)の最新の情報をまとめる……2020年4月30日版

SARS-CoV-2及びCOVID-19の最新の情報を入手できた範囲でまとめる。これは、2020年4月30日迄の情報であり、それ以降の情報は含まないので、注意して欲しい。

<SARS-CoV-2>

SARS-CoV-2-重症呼吸器症候群コロナウィルス2型-は、プラス属性を持つ一本鎖RNAウィルスで、ウィルス分類はβコロナウィルス(コロナウィルスβ、ベータ)、系統分布は、リネージ(系統)B、Sarbecovirusの一種である。ウィルスの大きさは80nm~120nm前後とされる。

-起源とヒト感染-

日本ではキクガシラコウモリと呼ばれるコウモリの仲間が持つコロナウィルスbat-CoV-RaTG13が、いくつかの中間宿主を経由する間に人の間での持続的感染を維持出来るように進化した物と推定されているが、中間宿主にはセンザンコウも含まれるのではないかと言う話も、1月~3月頃まで聞かれていたが、現時点でその証拠となる中間宿主は見つかっていない。
そのため、同定率が次に高いコウモリ由来の2つのウィルスBat-SL-CoVZXC12及びBat-SL-CoVZC45から派生した可能性も模索されている模様である。

人への感染は、ヒト型Angiotensin-converting enzyme 2(アンジオテンシン変換酵素2/ACE2)にウィルスのスパイクタンパク質が取り憑き、そこから細胞内部へと入り込み侵食することが分かっている。
ヒトへの最初の感染は、11月17日に湖北省内で発症した男性まで遡ることが出来るという報道が今のところの祖となるが、果たして本当にそれが最初なのかは、今となっては定かではない。残念な事だが、もうこれより先を追いかける報道は以下の内容もあり出て来ないかもしれない。

尚、米中が対立している武漢研究所の話については、現時点で証拠が不十分であるため、信じる信じないは人それぞれだと思うが、議論しても意味はないだろう。信じる人は何を言っても信じるだろうし、信じない人は信じない。一つ確かな事は、まだ、今後が分からない中でこんな対立が激化していくとしたら、このウィルスで終わるかは分からないが、人類の今の社会は脆弱な方向へと向かうだろうと考えられる。


-感染力、感染経路-

感染力は現時点でもはっきりとした数値は示されていないが、当初世界が予想していたものとは遙かに異なる感染力であったことが既に証明されている。
一般的な発症をもたらす感染のR0係数は、1.4から3.9と推定され、人口密度が高い場所で且つ、密閉された空間ではそれを遙かに凌ぐ早さで感染が拡大することが推定され夏より冬の方が感染リスクは増加すると推定されている。

直接飛沫感染

3~6 Feet、(90cm~1.8m※)圏内で飛沫を浴びることによる感染。尚、咳ではない、くしゃみの場合は4m~8mが最大飛沫到達距離となる。そして、感染の大多数はこの飛沫感染であると推定される。

※90cmの条件は感染者の真横に同じ方向を向いた状態で感染する可能性が高いエリアを指す。1.8mは対面及び、進行方向後ろで同じ方向に向かって歩くなどの条件で生じるちなみに、日本の濃厚接触1mなどの条件は、海外ではあり得ないほど軽い要件である。


接触飛沫感染

汚染されたものに手などが触れ、その手で目鼻口など触ることによって、ウィルスを体内に入りやすい場所に誘導することによる感染。これも同じ飛沫だが、接触感染とも言われる。


糞口感染

汚染された食品などを介した感染、または汚染された糞便などの飛沫を呼吸などで取り入れる感染。糞便の感染-嘔吐下痢などを生じる患者-は患者の最低約3%~4%では生じる恐れがあると推定。


限定的な飛沫核感染(空気感染)

密閉空間、閉塞空間などで感染者呼気から排出されるウィルスが空気中で感染力を失う速度より、感染力を持つウィルスの数が相対的に増えることで、空気感染が起きる可能性が高いことが示されつつある。この要件は、部屋の湿度が60%以下であるなど、乾燥している場合で、特に冬季などで寒い場所では発症リスクを高める恐れがあると分かってきている。


最低でもこの4つが主な感染経路として該当する。
尚、一応書いておくが他の感染経路が全く無いという訳ではないと推定される。あくまで、これが主であって、実は信憑性も不確かであっても0.x%以下であると考えられるが、生殖器などでもウィルスは見つかっているという報告もあるにはある。これは、エボラウィルスなどでも、僅かな人で見つかったことがあることから、人の持つ免疫との兼ね合いでウィルスがどこに定着するかの差があるからと考えると有り得ることだ。恐れるほどの話ではない。


-重症化率と症状-

密室などで継続的に大量のウィルスを吸収した場合を除けば、たいていの人は発症しない可能性が高いと現在は疫学的にもわかり始めている。まあ、これは北半球で夏に向かっていることも、影響しているのかも知れない。
発症する場合でも、大半は風邪、またはインフルエンザと同じような症状に留まる。重症化率は感染者の看護管理が十分に維持出来るなら、4%~11%以内に留まることが既に判明している。尚、それが出来ない場合は、25%ぐらいまでが重症化する可能性を秘めている。

死亡率は重症化率の1/4~半分ほどと推定されるが、これは感染者比の高齢化率にも影響を受けると推定される。
年齢による発症者の重症化率と死亡率は、以下の通りである。(中国感染者の推計に基づく)

年齢重症化率(死亡を除く)死亡率
10歳未満  0.00%  0.02%以下
20歳未満  0.08%以下  0.05%以下
30歳未満  2.10%以下  0.09%以下
40歳未満  7.00%以下  0.10%以下
50歳未満  8.70%以下  0.32%以下
60歳未満17.00%以下  1.30%以下
70歳未満24.00%以下  3.90%以下
80歳未満34.00%以下  8.40%以下
80歳以上38.00%以下13.00%以下
   

これらの点から見えるのは、若いほど重症化リスクは低く、相対的に死亡率が下がることが分かる。一方で、低年齢の場合は、重症化した場合の死亡率が相対的に高いことも見て取れる。尚、各国での重症化率は医療水準と、高齢化率、さらにパンデミックの推移によってかなり異なるが、この傾向はどの国でも見られる傾向である。インフルエンザが乳幼児や小児の感染重症化を高めるのに対して、この病気は高齢者の重症化を誘うことが分かる。

これは、コロナウィルスの増殖速度がインフルエンザに比べて遅いからであると推定できる。


症状の分類として、主な症状は、発熱である。約9割(85%~)が発熱するとされる。
また、咳が約65%以上で生じる。咳の傾向は空咳である。これは軽い症状である。
食欲の減退も咳とほぼ同等のレベルで生じるとされる。
続いて、強い倦怠感・疲労感が40%以上で生じるようだ。

ただ、これらは風邪全般でも生じるため、この段階では検査で陽性にならない限りは、分からない症状である。

ここからが一部特有の症状となり得るものである。

他の病気でも生じることがあるのだが、匂いや味覚の消失が顕著に長く生じることがある。これが、地域にもよるが1割~5割(日本のある医療機関では6割と述べているところもある)で生じるとされる。
疲労の一種でもあるが、息切れや喘鳴が、4割程度で生じるとされる。尚、酸素吸入が必要な呼吸困難になるのは1割~3割未満(中程度以上へと進行)のようだ。
痰の絡むような咳や喀痰及び喉の痛みが、14%~3割ぐらいで生じる。
インフルエンザなどでも生じることがあるが、筋肉や関節の痛みが11%~3割ぐらいで生じる。
強い悪寒が、12%前後で生じる(これは高熱をもたらす前触れであるので注意)
嘔吐や吐気が10%未満。
下痢が5%未満。
結膜の炎症充血が1%以下となっている。

尚、英国の情報として、小児において神経症状などが生じる例が僅かに報告されているという情報もあるが、全体比の人数や比率が報告されていない。正直、海外もそうだが、どれぐらいの比率なのかぐらいは調べてから、情報を出すべきだろう。怖い怖いを示すのは良いが、世界の政治や経済がまともに機能しない中で、民衆はその判断を自分達でしなければ、生活もままならなくなり始めている人が世界には多数いる。そのためには数字がとっても大事である。
隠らせておけば万事OKというやり方を続けて、もしも多くの人が生活苦を拡大させるなら、専門家も、政治家も町を歩けなくなる覚悟をして情報をまとめ発表すべきだろう。


-病気の注意点-(特に注意すべき症状)

尚、この中で、鳥肌(関西圏ではさぶいぼともいう)が立ち、背骨(背中の内側)からゾクゾクするようなブルブルと震える悪寒が生じる場合で、毛布などを着ても寒い場合は、体温が39度~40度を超えるほどの急激な体温上昇が起きる可能性が高く下手に立ち上がったりすると、意識を失う恐れもあるので、注意すること。(一人暮らしなどの場合は、とにかく安静にして誰かを呼んだ方が良いかも知れない)

感染が明らかで、はあはあと呼吸しなければ苦しくなるような状況だと、すぐに病院や家族と連絡を取り、誰かを呼ぶことだ。尚、厚労省が横になれないとか、チアノーゼが出るとか、そんな情報を出しているが、あれに陥るまで耐えてはいけない。というか、あんな情報を出す時点で、もう日本は生かす気ないだろうというレベルだ。普通は、呼吸が少しでも苦しくなったらとか、まだ何とかなるだろうと思うような症状でも、不安を抱えつつも何とかなるかなと思えるぐらいなら、誰かと連絡を取るなどさせるべきである。不安という条件下でたぶん大丈夫はたいていの場合、精神的に暗示を掛けなければ不味い状況と言うことだ。だから、少なくとも誰かに連絡を取って、様子を見に来て貰うなどの対応を取った方が良い。

また、自宅療養をどうしてもするなら、日に3-4度は連絡を取り合う態勢を整えないとダメだ。重症化してICUなどに運ぶような状況になってからでは、むしろ病院側も対処に困る施設が増えるわけで、そこをはき違えてはいけない。

もっと言えば、枕元に携帯でも固定電話の子機でも良いから、置いておき、ヤバいと思ったら人を呼べる態勢を整えておくことが大事であり、トイレに行くときでも、それを出来れば持ち歩いてねという状態なのだと理解して欲しい。

まあ、今は殆どが宿泊施設滞在という地域もあるだろうが、そうじゃない地域もまだあるはずなので、覚えておくと良いだろう。


-重症化シナリオと男女差-

最新の研究では重症化は、3つのシナリオが存在すると推定される。

1つは、これまで通りの呼吸器での感染から肺へと伝播するパターンである。これは、発症から数日~10日の間に呼吸が苦しくなり、肺炎へといたる重症化プロセスである。標準的なプロセスである。
2つ目は、循環器を経由して心臓や血管、腎臓へと影響を与えるパターンである。これは、肺伝播後により重症化した後、生じる場合もある。
3つ目は、神経系を介して頭痛・吐き気・脳症(ごく僅かな率で生じることがあるようだ)などをもたらすパターンであると推定される。

これらは、全てが同時に進行することも有り得るし、どれかが先行して弱った後に生じる可能性もあるが、最も多いのは1つ目から他へと繋がるパターンだと考えられる。これらの延長線上にサイトカイン放出症候群やARDSなどの全身症状が含まれている。

尚、特にタバコを嗜んでいる人は、重症化しやすいとされ、循環器系・血管系の問題を抱えている人も2や3の要素があり、重症化しやすいとされる。また、免疫系の基礎疾患がある人や、免疫抑制剤などを飲んでいる人などもリスクが高まることがある。妊婦もSARSやMERSの場合を元に若干のリスク増が見られる恐れがある。(→だから医療機関の妊婦健診などの体制を最適化させる必要がある)

他に、過度なアルコール接種などを継続して行っていると、免疫機能が低下することに注意して欲しい。自宅待機(自粛)が続く中で、深酒をしているという人の話も一部にはあるが、本末転倒である。私も酒は好きなので飲むが、とにかく飲む量を増やしてはいけない。特に家に籠もることが多い中では、深酒は急性アルコール中毒などによる突然死などの原因にもなり得る。

尚、男性に重傷が多いのは性差もあるかもしれないとした上で、タバコや食性・職業上の影響が大きいと見る向きが強い。その証拠に、女性の看護師が多い医療機関では女性の重症化死亡率が男性より高いという報告も見られる。

この辺りは今後の研究で分かってくるだろうが、たぶんまだ数年先になると思われる。


<重症時の治療期間と後遺症>

重症における治療期間は、凡そ3週間(21日)~8週間ほどの日数を要するとされる。長くかかるほど合併症や後遺症が残る恐れがある。
最短での発症後致死リスクは、2日~4日程度のようだ。

重傷者における後遺症は、退院時点で肺機能低下が表れやすいとされる。その他に神経症状などが残る場合や、腎機能や循環器機能が低下するケースもあるようだ。尚、これが時間の経過と共に完全に回復するのか、生涯慢性の後遺症として残るのかまでは、まだ十分な検証時間がないため、定かではないが、高齢者でなければある程度は回復してくるだろうと予想される。何故なら、他の風邪やインフルエンザによる重症疾患でも生じることがあり、それらでも見られる傾向だからだ。

尚、発症率が今は高いので、特別に多いように見えるが、今後感染がひと段落した後に結果的に他と比べてどうなのかが見えてくるだろう。今の段階では、特別多いとも少ないとも言い難い。まあ、因果がありそうな点を言えば、爆発的に感染者が出て重症化が多くなった地域では、他の病気より高いかもという情報があることだろう。これは、<免疫と抗体>で説明しているが外から入ってくるウィルスの量が増えることで、誰もが重症化しやすい環境になるからという要素が関係している可能性がある。

また、この病気ではパンデミックのリスクを避けるために隔離などを行う特性上、差別や区別の対象になりやすく、孤立しやすい。その結果、慢性的、または一時的な精神的な疾患に陥る人も他の病気より多くなるという研究結果も取り沙汰されている。感染者を恐れるのは仕方ない点もあるが、だからといって直接間接的に批難したりすることは避けて欲しい。例えその人の行動に問題があったとしても、批難したから行動を正してくれるわけではない。病気を持って反省する人も沢山いて、その時に優しくして貰ったことで、自分を見つめ直す人が沢山いることを、もっと考えて欲しいと思う。(もちろんそうじゃない人もいるが、そういう人は何を言っても無駄なケースも多く、後に自らの行動が原因で破滅するだろう。)


<治療薬・緩和薬・その他治療法効果について現在の経過>

明確にウィルスを標的とする治療薬は2020年4月30日現在存在していない。
但し、緩和薬としては次の薬が現在有効であるか、その可能性を示している。

レムデシビル(Remdesivir)

ギリアドサイエンシズ(Gilead Sciences Inc)が開発している抗ウィルス薬(主にエボラ用の標的薬)である。この薬はウィルスの増殖を阻害する効果を持っており、SARS-CoV-2の重症感染者でも効果を発揮する薬として承認を目指している。しかし、この薬は軽度なものも含めて治験投薬を進めた25%(中程度重度/日本の報告)~60%(軽度/3月-4月初旬に国際報告として出た物)の患者が副作用になることがいくつかの治験で示されている。また、欧州や中国では、効果が十分ではないという報告も見られ、米国では効果が高いと言う報告があるなどなかなか扱いが難しい薬であることが示されている。

まあ、これには国際政治的な問題も影響していると考えられるので、医学的な見地で良いのかどうかは、見極めが極めて困難である。米中対立による問題-最初の方に書いた武漢ウィルス研究所の対立と繋がっている可能性もあり、自国の評価を上げて威信を賭ける米国と、それを貶めたい中国の対立が相互に過小と過剰の評価をしている恐れがある。WHOがまともに機能していればこうならなかっただろうが……。


・クロロキン(Chloroquine/こちらは日本では利用できない)・ヒドロキシクロロキン(Hydroxychlorquine)

抗マラリア薬である。抗菌薬とセットで使うことで、大きな効果を示したという報告がいくつもあり、緩和薬として最初にはっきりと効果が示された薬でもある。但し、これらの薬は上記の重症化で示した2番目の「循環器を経由して心臓や血管、腎臓」で示す心臓の問題が生じている場合には心停止などにいたる恐れがあるとされる。クロロキンは現在日本国内では使われていないし、今後使われる事もないだろう。これは投与に対する副作用の一つに、遅延型で継続的な網膜症という問題があるからだ。

・ファビピラビル(Favipiravir)

日本ではアビガンと呼ばれる商品名の薬である。RNAポリメラーゼ阻害剤の1つとして新型インフルエンザ治療薬の承認を世界で受けている薬である。感染初期、発症初期の状態であれば、副作用も他の薬に比べて極めて少なく、早期回復が出来ることが示されている。但し、特に妊婦、及び投薬中の男性の生殖器精子には奇形などの影響を与える恐れがある。また、乳幼児・小児にはこの薬の服用は出来ない。

・Interleukin-6受容体モノクローナル抗体(Tocilizumab/トシリズマブなど)

リュウマチの緩和治療薬に使われる薬である。炎症などに影響するサイトカイン(細胞間伝達物質/cytokine)である。現時点で、炎症を抑えるという点で間接効果を調査中のようだ。

・回復血漿輸血

既に中国では実証されており、米国でもFDA承認されている。但し、血漿汚染リスク(血液感染するウィルス細菌感染)と僅かな確率ではあるが、免疫の過剰反応によるショックのリスクがある。また、回復した患者が相当程度いなければ、この血漿は手に入らないため、量産は出来ず利用率は低い。
尚、これの応用である抗体を生み出す細胞や抗体そのものを取り出し、培養するという方法も研究されている。

・酸素療法

人工呼吸器及び、ECMO(extracorporeal membrane oxygenation)などの体外式酸素交換機材を用いた血中酸素補助の手法である。
免疫そのものは高めたり、ウィルスを殺す効果はない。また、これにステロイド吸入薬などを組み合わせて使うことで、改善する症例も日本では存在している。尚、この療養では死亡率を急速に下げたり、完治までの期間を大きく短縮することはない。あくまで、血中酸素の低下による自己免疫の弱体化を防ぐ物であることに留意する。ECMOの方が補助レベルは高いが、機材数が少ない。


-既に効果を持たないと証明されたもの-

・ロピナビル・リトナビル及びオセルタミビル

HIV(AIDS)向けの治療薬であるが、これには効果がないことが世界で示されており、治験はほぼ中止されている。また、これとセットで示されたオセルタミビル(タミフル)による治療効果もないことが既に証明され、残念な結果となった。


<免疫と抗体>

SARS-CoV-2に限らずウィルスや細菌に対する免疫特性は3つの要素で行われる。

1つは、感染や発症を抑止するためのトラップ型の免疫である。これは、気道感染症の場合は鼻水、咳くしゃみ、といった症状である。鼻水などの体液、粘液にはIgAなどの少量の抗ウィルス・細菌成分や免疫細胞、及びその死骸も含めて排出することで、洗い流す効果がある。これらの排出物は、第三者などへの感染のリスクがないなら、体内には戻さず、外に出すのが好ましい。要は、鼻水ならちゃんと鼻をかんで捨てる、痰は洗面所やティッシュペーパーなどに吐き出し、ゴミ箱にしっかりと捨てるか、洗い流す。咳やくしゃみなら我慢しない。また、感染させる対象者※がいないならマスクはしない方がよく、その代わり飛沫が散った場所を掃除するのが好ましい。

※-感染させる恐れがある人が他にいるなら、マスクを着用するなど感染対策を必ず取ること。感染者が2人になると、重症化リスクが増す恐れがあります-

2つ目は、直接的にウィルスを捕食したり、暗殺する細胞免疫である。主に免疫細胞と呼ばれるもので最も多いのがこれであるが、最終的に捕食する数が一定を超えると自ら死滅するという特性を持つため、低年齢者には多いが、年齢が上がると減るという特性がある。抗原情報を司令塔や抗体免疫細胞を作る細胞、または記憶細胞に伝達する役割を持つものも存在する。低年齢者にはこの免疫が多くいるため、発症リスクが下がったり、発症しても軽く収まる病気が多い。但し、これが負けるようになると、3つ目や1つ目の免疫機構がまだ幼く、一気に重症化することもある。

3つ目は、抗体免疫である。いわゆる武器を利用した免疫である。これが完成すると病気の重症化リスクが大幅に下がるが、これが出来るまでには数週間の時間が掛かる。抗体免疫とは、免疫グロブリンというウィルスや細菌に最適化された武器と毒を組み合わせた飛び道具や設置型爆弾である。クラスと呼ばれる武器の種類が、利用する場所や状況、攻撃する対象によって、人の場合はIgA、IgD、IgE、IgG、IgMと存在することが現時点で分かっている。(他にもあるかもしれないが、今分かっているのはこれだけである)血中免疫として最終的に使われる事が多いのは、IgGやIgEと考えられているが、全ての特性が分かっている訳では無い。ワクチンなどで免疫が付くというのはこの抗体免疫を獲得するという意味である。

尚、クラスはあくまで武器の要素でしかなく、捕食細胞の抗原提出を受けて、実際にウィルスや細菌ごとに効果的な攻撃力を発揮する毒(抗体の有効成分)のタイプは数十億以上のパターンから合成される。抗体検査で行われるのは、この抗原に対して反応があるかどうかで示される。

3つ目のステージに入り、そのウィルスや細菌に適した抗体が作られると、重症化リスクは激減し、回復する可能性も高まる。しかし、喉に感染するウィルスに対して、IgAやIgDが使えるとしても、肺でIgDやAが効果的に機能するとは限らない。抗体クラスには部位ごとに使える属性に差があるからだ。そのため、何度かの病原体の侵入を経て、これらに適した抗体が体全体または、入り口で完全防備出来るといった形まで持って行けないと、再感染・再発症することがありえる。

また、いずれの免疫も十全にあったとしても、他の感染症を発症して免疫がその対応をしている場合や、免疫機能が何らか(投薬、ストレス、栄養失調、免疫を下げる持病)の理由で低下していたり、または体の免疫部隊の練度や数を大きく超える量が持続的に体内に入り続ける場合には、免疫そのものが追いつかず発症する可能性がある。最後のケースは、SARS-CoV-2では閉塞された密閉空間や、感染者が複数含まれる人口密集した空間などである。

この点を踏まえて以下の項を説明する。


<ワクチン>

SARS-CoV-2ワクチンは、ウィルスや細菌の形やレセプター特性(細胞に取り憑くための突起、つなぎ目)を元に複数の種類の製品が開発中である。現在開発中の多くは、いわゆる現実のウィルスを不活化したものや弱毒ワクチン(感染力を意図的落としたもの)では無く、大半はデコイ(実物に似せた無毒の偽物)であるため、副反応(注射における副作用のこと)の発生リスクが相対的に低いものである。

尚、現在開発中のワクチンは、政治的に利用をほのめかしている国も多いが、現在進行形の感染拡大に根差したものではないので注意して欲しい。一応説明しておくが理由は以下に基づく。

ワクチンは、流行期に接種すると患者がむしろ増えてしまう恐れがあるからだ。抗体免疫は捕食によって抗原情報を取得した後、それを抗体を作る細胞等が分析して作られるが、流行が始まってから接種をすると、捕食免疫は注射された偽のウィルスと、実際に体内に入ってきている毒性のあるホンモノのウィルスの両方に対して、攻撃を掛ける必要が出てくる。その際に、血中の方の守りを強め、例えば喉や肺を後回しにされると……症状は急速に悪化する可能性もある。しかも、ワクチンの効果が出はじめるのは、ワクチンのタイプによっても個体差があるが、最低でも二週間とされる。ものによっては1ヶ月ぐらいを経てある程度の効果をもつものも多い。

だから、インフルエンザなどもそうだがワクチンは流行前に、集団接種するのが好ましく、流行が継続している状況下では、特に体力が衰えた人ほど接種を控えた方が良い場合もあることに注意しなければいけない。新型のワクチンの場合、その他の要件もあるが後述する。


<感染を防ぐ方法-医療機関の衛生従事者>

現時点で感染を防ぐ方法として定義されているのは、感染者の飛沫と接触しないことである。そのため、ガウンの着用、フェイスシールド(ゴーグルや顔マスク)の着用。N95マスクと通常サージカルマスクの着用。使い捨て手袋を二重着用などを行って感染者と接触するのが唯一の感染防止策となる。

但し、この防護具の着脱時には最新の注意と手に付着する恐れがある飛沫対策を徹底することと、利用済み衛生材の処分体制を確実にする必要がある。

これについては、厚労省やWHO,CDCなどでも適正な取り扱い方法が掲示されているので、今更ここで説明する必要はないだろう。


<感染を防ぐ方法-一般>

手洗いと、消毒、掃除、換気の4点に、密集地や閉塞空間での他人との長時間の接触を避けることが全てである。
マスクの着用は感染者、感染の恐れのある人の飛沫の飛散防止のために有効である。

但し、どのケースにおいても完全に感染を防止する効果を持っているわけでは無く、発症リスクの低減や重症化を抑えるための効果を狙う物であることに留意してほしい。



<感染後に必要な対応>

基本的には療養となる。たいていの人は自宅などで衛生状態を保ち、栄養を整え安静にしてれば数日~2週間以内に症状は収まっていくとされる。
但し、次の点に注意されたし、特に高齢者や持病を持つ人に感染を広げると、市中のウィルスの量が増え、全体での発症リスクや死亡リスクが増すので、出歩くのは避けるべきである。

周りに人がいない部屋などで安静にするなら、マスクを常時着用しないこと。これは免疫の効果で吐き出したウィルスを体内に戻すと重症化するリスクがあるからである。感染させる可能性がある者が同じ空間中にいないなら、マスクを無理にする必要はない。その代わり、体調が極端に悪くないなら、こまめに手で触れる場所の掃除(水拭きでも、洗剤で薄めた水で洗っても、塩素系漂白剤を薄めたもので拭いても良い)をすることが好ましい。

窓を開けるか、換気扇などを回して、換気をすること。
尚、外で人の家の前を通るときなどには換気扇の前に長時間立って美味しそうな匂いだなとかやってはいけない。

一方で人と接する瞬間や共有空間を移動することがあるならマスクの着用が必須で、鼻の付け根から顎の下まで覆うこと。絶対にマスクをずらして咳やくしゃみをしないこと。

非感染者と食事の場所や時間などを分けたり、タオルなど衛生物品や食器を共有(しっかり洗剤などで洗った後に共有するのは構わない)しないこと。(あくまでできる限りである)

一人住まいで自宅療養の場合は、療養している寝床や部屋の手の届く範囲に電話機など外部と連絡を取れる道具を常に用意しておくこと。



<ウィルスの不活化>

ウィルスの感染力を削ぐには、次の方法が好ましい。

塩素系漂白剤(次亜塩素酸カルシウムやナトリウム)によって、清掃する方法。
界面活性剤を含む洗剤で十分に洗う方法。
高温で消毒する方法(90度以上なら1分以下でも十分に不活化出来る)
紫外線ライトを30分照射する方法(真夏の太陽光線なら数分で不活化)
アルコール(エチルアルコール、工業用イソプロピルアルコール)の濃度65%~75%以上。(未満だと全て不活化出来ない場合もあるので注意)
ジエチルエーテルで消毒する。
四価アンモニウム消毒剤(コロナウィルスに効果があると明記されているものに限る)

である。
尚、流水でも十分に水で流せば洗い流すことは可能であるが、不活化することが明確に示されているわけではないため、報道などでは石けんの利用などを推奨している。

感染力という点では、高温多湿ではウィルスの不活化は早くなるというのは米国で示された最新の研究結果である。
実際に、重症感染が一気に拡大する地域には緯度と気温、湿度の相関関係が見られるという報告も散発的に出ている。まだ、確固たるデータがある訳では無いが、概ね温度や湿度との相関があると考えられている。


<SARS-CoV-2における今後見るべきポイント>

これを、日本で理解している人は少ないだろう。見なければいけないのは、2つだ。

1つは、オセアニアや南米、アフリカの感染者数が北半球の夏場、南半球の冬場にどう推移するかだ。北半球の各国が夏に向けて学校再開などを進めようとしているのは、これらの地域で冬場に感染がもしも大きく増えるようなら……北半球の冬である今年の10月以降に感染は戻ってくると推定される。そこまで見極めていたら、最悪の場合2年ぐらいロックダウンが続く事になり、そうこうする間に国家は財政破綻し、経済は終わるだろう。だから、再開出来る範囲を夏の間に探る国が多いのだ。そして、病院などの収容力を上げたり、ホテルなどの施設での療養の仕方も定めて行こうとしている。

そうすることで、患者が例え多くなっても、医療期間はどこからどこ迄の患者に対して、入院を勧めるのか、自宅で療養するのかの閾値を見つけることが出来るからだ。これがまず1点だ。

もう一つは、来月から韓国で、実は映画館の運営が中国よりも先駆けて始まる。中国ではそれに対して、論外とか非難する声もあるが、実は有り難い話でもある。高度な密閉状態で密集する場所を敢えて再開してくれるのだから。これで、もしも感染が大きく拡大しないなら、少なくとも夏時期なら密室での感染もそれほど大きく広がらない可能性を示唆することになり、感染者が市中に少なければ感染は拡大しないことを示すという目安になる。

その成果は6月の半ば頃には分かると思われる。
上記2点が重要だ。


<今後取るべき対応>

感染を抑え込むことが急務だと思われがちだが……実はそうではない。元々、何故ロックダウンやシャットダウンが行われているのかというと、医療機関が切迫するからという理由である。切迫すれば、医療が十分に提供できなくなり、隔離も出来なくなるから、感染者が増える。感染者が増えれば、重症患者も増えるため、死者も増えるという悪循環になるから、社会活動を止める選択をする国が多かったのだ。

日本も元々はそれが目的だったはずだが……今はその辺りの考えが壊れてしまい。恐ろしい病だから隠ればOKみたいになってきている。しかし、いつまでもそれをやっていられる状況にはないことは、多くの人が既に理解しているだろう。これは、誹謗中傷などの形で実害を出している風景にも繋がっているし、報道などは悪者探しに必死になっているからだ。しかし、我慢している人にそれを見せられても、我慢している人がストレスを感じるだけである。それが、誹謗中傷を生む。だから、どうしても求めるならば求めるべきは制度の厳格化であろう。そういう方向に報道が持って行くしかないが……それをしないから……ストレスは悪い方へと向かう。

過度な自粛は、再開の目安にも悪い方向で影響を与え始めている。医療とかそういう話では無く、恐怖がお互いに再開は無理だよ。感染が増えたら誰が責任取るんだよとか、家の店で病気が出たらとか、そういう話になってしまうのだ。

本来、まず、やるべきは医療機関の体制を整えることと、医療機関にいる重症患者を減らすことだったのに、総患者数を未だに主軸にしていることも、火に油を注ぐ形となる。

とにかく、医療機関にいる患者の数において感染症専門の施設に入院している患者やICUに入室している中程度以上の患者が、病床稼働率の何割以下になったなら、経済活動を段階的に再開すると言った指針を早く決めることだ。

それと同時に、その期間中の直接経済支援を、国として今一度定義することが必要だ。

それだけではなく、ロックダウンやシャットダウンを強制的に行い、罰則付きで履行できる特別な法律も用意しておくべきだろう。出来るなら今すぐその法を議論し作って、5月7日以降2週間ぐらい利用することも必要かも知れない。とにかく短く確実に終わらせなければ意味がない。

一応書いておくが、今回の場合、ロックダウンする法律を作るのに、憲法の改正は不要である。
国民の大多数の命が掛かっているなら、解釈だけでこれは可能だ。後はどの程度まで制限するか、罰則の範囲をどこまで認めるかだけだ。(厳しいものにsるのは好ましくない)

以下の条文を全ての国民、議員は何度も自分で読み下し、憲法学者などの意見(彼らが言っているのはあくまで平時での話だ)を鵜呑みにすること無く、自らで判断することだ。憲法はある程度幅を持たせて曖昧に作られている。それは、何か緊急な事柄が起きた時に、その幅を使って時の政治や社会が解釈を生み出せるようにするためだ。

第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。

第十三条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

今の一部の学者や一般人の中には、定義されていないから入れるべきと言う人も多いが。例えばここに、第12条の2や第13条の2などを入れて、未知の病気が蔓延した時には、これらの効力を停止することが出来るなんて法を作れば、それでしか使えなくなると同時に、それが起きている時なら、その効力が全般的に止まるという解釈が出来るようになり、国家権力が病気とは関係ないところで暴走する可能性もあるだろう。実際今の政治家や学者ならそういう、直接的な言葉で明記し、お粗末な法を作りかねないだろう。日本国憲法は、そういう点では日本らしい曖昧さをよく残して解釈をある程度出来るように幅があるが、そもそも今の専門家や国民の一部は、そういう解釈が出来ず答えが書かれていないと、使えないと思い込んでいる人も多いから問題となる。

読解力が足りないとか、そもそも文面を読まずに専門家が言ったらそうだと思い込む人も多い。報道が悪いとか言いながら、元となったものを確認することもなく、悪いと言う人も結構いる。いうからには多様な情報や元となる資料を集めて調べて、答えを出す義務が発信する人々にはある。

12条だとこの法律には不断の努力が必要で、且つ乱用せずに福祉(皆の幸せを最大限守るため生活の安定や社会の安定)に使わないといけないという責務が書かれている。即ち、自分の権利守ることも大事だが、それは福祉を犠牲にしてまでやることではなく、その状況に応じて責任(社会の幸福)を果たして初めて成立するもにしなければいけないと定義されているのだ。

この後ろの解釈を使えば、異常事態や非常事態など国民がこれで福祉になると望むなら、その異常事態の範囲だけ、期間だけ、特別な法律を作ることは可能だ。逆に言えば、その期間などを区切らずにそれを作ることは不断の努力を失う恐れがあるため、出来ない事を示しているわけだ。

という解釈は十分出来る。平時にもそれをやりたい憲法学者や政治家がいて、これを期にとか思っているなら確かに無理ということに拘るようになるのだろうが、普通はこれだけで立法は出来る。これに13条でしっかり生存などの補足までされている。まともな政治家なら、これを叩き台に法を作り、解釈を話し合って最新の注意を払い期限法とするだろう。


話を戻そう。
まあ、とにかく感染拡大を止める事がまず急務という点だ。

但し、もう感染が多少広がる覚悟でも、そろそろ限界なので期間は切るべきである。その代わり、もっと徹底的にやることをやるしかないと説いておく。

そして、解除をする前提には
解除は、医療機関のキャパシティ(COVID-19患者による病床占有率)を元に地域ごとに決めること。
解除されても、地域間移動を非解除地域との間で制限すること。
解除された場合でも、密閉、密室の施設は稼働を暫く止める事、または止めない場合でも1.8m(横90cm)のルールに照らして適切でない場合は、絶対に稼働をさせないか、罰を与える事。(その代わり、その準備支度などの補助を行うのも必要かも知れない、これは経済対策にもなる)

夏場であっても、共有空間でのエアコンの利用による密閉を禁止するか、1時間から2時間おきに10分以上の換気をすること。または、冷房設定温度を高めにするなど、ウィルスの飽和を抑えるためのルールを決めること。(空調に外気取り込みの機能を付けたものが今後は売れるかも知れない)

である。

感染拡大が夏に収束するようなら、医療機関の体制や検査態勢、入院の体制、学校の体制をSARS-CoV-2、COVID-19の状況に合わせて今一度、最適化するべきだろう。

具体的には、今後再び冬場に感染が広がるようなら、妊婦検診などを行う病院を一元化する体制を整えること。
一般的な定期健康診断について一時停止などの措置を検討すること。
公共機関の手続き停止や資格延長手続きなどについて、それに関するルールをしっかり決めておくこと。
屋外医療機関(野戦型の簡易病院)の設営候補地を公園や公共施設、学校などで作れるような法体制を整えること。
上記の体制において医療関連の教育を受けている学生などを、一時的に利用できる体制も整えること。
現行法制を新型感染症特別措置法と変更し、必ず期限法(2週間単位ぐらいで延長を審議する)として与野党の賛成の元に機能するようにしっかり制定すること。その法制にはロックダウンの定義や解除、社会保障の基本理念も含めること。
教育関連では、通信教育体制を確立すること。
家にインターネット環境がない世帯向けに、通信設備のあるホテルや学習塾の個室などの借り上げや、無償協力協定の制度を作ること。
感染症ロックダウン中に災害が発生することを想定した対応のマニュアルなどの整備も必要だろう。

それから、妊娠中の人や子供を除く人で軽症患者へのアビガンの利用は促進すべきだろう。重症になってからでは効かないが、軽症ならこの薬は効くことが多いと既に十分データが出てきている。この辺りを、しっかり活用していくことが大事だ。

後は、ワクチンや薬の開発にもう少し投資をすべきという点だが、どちらかというとワクチンより標的薬の開発に力を入れるべきだろう。ワクチンは、来年以降にためには良いかも知れないが、もし免疫が付いていくなら、来年以降は不要になることも有り得るし、付かないならワクチンを開発しても、十分には免疫効果は得られない可能性が高いからだ。治療法の方が実は有効なのである。


活動再開を夏の間に試して置くのは絶対だ。この病気がコロナウィルスである以上、怖いのは冬である。そこに向かえば感染が再び戻ってくることを最悪として見積もり、夏場は最小限でも活動が再開出来るように手を打って置かなければ、下手をすれば、冬に大きな痛手を被るだろう。恐れていてはそのうち食料なども尽きるだろう。(現実問題として本当にこの夏の活動を世界が止め続ければ食糧危機などが来年やってくる可能性がある)
そういう状況にならないためには、いつかは覚悟をして動くことが必要になる。

そのためには、薬が出来るまで待つとかそういう話だけではなく、安心材料を探したり、何をすればどんな状況なら感染が少なく、発症リスクが低いかという危険と安全のバランスを見極めることも大事だ。


<報道も政治もデタラメな国では、出てくる話もSARS対策からほど遠い……>

尚、9月に入学などの協議は今する話ではないと、昨日の段階で明確になったと私は思っている。

これに関して昨日のNHKのニュースでも報道されていたが、本当に残念な報道だった。始めたくて仕方ない人が多いのだろう。一体どんな利権が絡んでいるのか……。

そもそもSARS-CoV-2対策としての効果が全く示されず、経済や社会的(国際的)な利点や欠点ばかりが語られている。これを求める親はそれほど多くないだろうが、報道はそれを勢い付かせようとしているように見える。大事なのは子供が病気に負けず(罹らず)健やかに育つことと、それを担保しながら教育を受けられることだ。

9月入学にすれば、病気ならないとか、安定した教育の立て直しが確実に出来るというならそれでも良いが、そういう担保もない。時間も、ないように見える。そういう根拠もなく諸外国の標準が9月ですから、それは最高とか言っている阿呆共の集めても意味がない。これがコロナ(SARS-CoV-2)に対抗する意味でどれほど価値があり、どんな欠点があるのかを今は語らねばならないのだ。

はっきり言うが、諸外国は次の冬でもしも、感染が激烈に拡大すれば、新学期の在り方を冬休暇(北半球なら日本と同じ冬、南ならこの時期)に変える可能性も有り得る。諸外国は子供を守るため、子供の教育を守るための合理性も含めて社会が形成されているからだ。日本はSARS-CoV-2に絡めて出てきたのに、SARS-CoV-2に対して効果がどのように出るのかを、十分に述べずに諸外国でみたいな話しばかりが利点として先行している。

そもそも、保護者の多くは今の子供の教育とSARS-CoV-2に子供が感染するリスクに対して心配しているのであって、それがSARS-CoV-2対策と教育の2つの面で救世主になり得るなら望むというだけだ。その情報が出た段階では、理解出来ていない人が救世主になりそうと思い込んでいたようだが……実際には、そんな話は殆どないわけで……貴重な時間は奪われていく。9月からスタートすることにして、今から議論しましょうなんて求めているのは、海外留学したい子供の親ぐらいであって、たいていの人は「え゛ッ、9月まで自宅待機なの!」と思っていることだろう。

政治家も報道も劣化の激しさははっきり見えている。こうやって大きな話題を出せば、自分達に批難が向かうのを阻止することが出来、関連業界から賛同が得られる(広告収入や票などのこと)可能性があるからだろうが、今そんなレベルで語っていたら、国は本当に滅びるだろう。

コロナとして語るなら、コロナだけで語れという簡単な事も出来ないなら、そんな議論は無駄だ。そもそも、そんな輩が首長や報道をすること事態が問題なのだと自覚して欲しい。(今回、その点においてまともな地方政治家や国政政治家も洗い出されるかもしれない。)


<多面的理解と柔軟な発想の重要性>

最新の情報は、世の中に沢山出てきているが、その情報の多くは今後の展望によって変わるモノもあれば、何か大きくて立派に見えて、実際には全く畑の違うケースも世の中には存在する。日本は近年、どこからかふっとわいてくる畑違いが結構ある。
そして、その話題を扱う報道の考え方が短絡的なケースが極めて多い。

例えば、冬に感染者数が増えるかもしれないというのは、夏に感染が広がるなら、冬はもっと危険という可能性も示している訳だ。それが、分かるのはきっとこの秋ぐらいに南半球がどうだったかによるだろう。そこになって……もしも酷い結果だったなら、9月に入学式をしても12月にはロックダウンが始まっているだろう。
ワクチンが出来れば感染を防げるというのは、そのワクチンが本当に効くならばという話だし、そもそもワクチンの生産は年間で何人分を予定しているのか?によって、その冬の感染拡大を止める効果は乏しいかも知れない。

後になってこんなはずじゃ無かったとなってはいけない。

本来は専門家がそこの説明を補うべきだが、今のその専門家にこの手の多面的な解釈を出来る人が減っている。
自分の言いたいこと、知っていることだけを言いたがる人が多いのだ。少なくとも報道に出る者は、殆どそういう人ばかりだ。だから、出られるのかも知れない。本当に出来る人なら、テレビや報道に長々と出る時間などない。組織や社会が絶対にそんな時間を与えないほど仕事を与えるだろう。(昔は、本当に権威がある人にコメントだけを貰うことが多く、必要なら時間を割いてドキュメンタリーなどになっていたのは、きっとそのためだろう。)

今は、その小粒な道の専門家が肯定した否定するというスタイルが主流だ。

今回のSARS-CoV-2で言えば、1人1人が本当にある程度長い戦いになることを見越して、いつなら比較的安全に活動出来るのかを探っていくことも大事である。まあ、対応が遅れに遅れてしまった総理でさえも長期化を覚悟しろというぐらい本当に長期化する可能性があることを考えれば、悪い中でも一番良い時期、活動することも考えなければいけないのだということだ。それを判断する時が既に来ているわけだ。

本当は、それを自治体の長や国政の人間がやり、報道がそれに対して本当に対策として適正なのかという視点で動いて欲しいのだが……。正直、与野党の国会中継でかみ合わない議論のように、病気に対する対策のはずが、別の視点、善し悪しを見ていたりするから、その報道も話にならない。

ここまで酷い国は日本ぐらいだろう。だから、子供の読解力のレベルが落ちたという話も出てくる。
そして、よりドツボに填まっていくようになり、国民も報道を信じなくなり、デマに惑わされるのだろう。

そうならないためには、定期的に状況をまとめていくことと、比較的大きな情報に振り回されすぎないこと、後は蓄積されていく日々の情報の中で、当初は優先度が高かった情報を、今も果たして同じだけ優先度が高い情報なのか疑うことも大事かも知れない。そればかりに固執するのは、一つを極める専門家などに多いが、新たに集まるデータや証拠、理論などの範囲を見渡して、次の手立てを最適化していかなければ、取り残されたり、失着することも有り得る。
これを発想の柔軟性という。

尚、報道が流す内容での間違いはあまり(全くとは言えないし、チェリーピッキングは茶飯事だが)ない。あくまで、分かり安さを売りにするために無駄な説明をすることで、解釈が一方的(一方通行で押しつけるもの)だったり、そもそも、これのように対策として発表されたのに、対策とは無関係な利点や欠点が語られて、善し悪しを誘導したりすることが多い点に問題がある。要は、報道の付加価値の部分でミスリードをしているのだ。事実だけ伝えて、後は各々で考えさせていればこんなことにはならないのだろう。


<何年もこんな対応は出来ない>

はっきり書いておくが、こんな対応は何年も出来ない。今の状況でも、殺人事件、家庭内暴力、失業などは急増しており、病気より他で死ぬ人の方が今のままで増えかねない(実際に増えている可能性も否定できない)状況にある。そのためには、病気が怖いとか、再開したら感染が再び拡大して酷いことになるから、それを考えてはいけないという馬鹿な消去法では無く、じゃあ、どうすれば感染を拡大させずに再開出来るのか、そういう時期があるのかなども模索する必要がある。本来は、その議論にもう目を向けるべきなのだ。そこで、怖い部分があるなら、その怖い部分を如何に多くの人が知恵を出して克服できるか、軽減できるかを考えねばならない。

病院がまた満床以上になるリスクもあるだろうが、そうならないための社会稼働の政策だって考えることは今なら出来るのだ。

これからはそこに目を向けるべきであり、そこに目を向けることで、人々があと少し我慢すれば良いと自制できるようになるのである。
今のまるで、報道も政治も一緒に恐怖政治のように、こんな悪い人がいる、こんな身勝手な人がいるという報道をして、このウィルスは怖い怖い、学校再開は9月案があり、海外と同じなのがメリットだとかばかり伝えているだけでは、前には進まないどころか国の衰退が進むばかりだろう。

頼むから、もう少し社会は大人になり、未来の善し悪しの可能性を語って、悪い方を潰すためにどうするのが適正化を議論してほしいものだ。











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