さらに劣化が進むコロナ報道 …… 崩れ始める秩序の中で……SARS-CoV-2免疫と感染を改めて考える。

米国と中国のコロナ対立は増し、WHOは機能不全で、日本は主に関東圏で検査不十分が露呈し、全国で院内を飛び越えて施設内感染なども急速な広がりを見せている。報道では、芸人コメンテーターや記者、専門家と称する人が、毎日井戸端会議並の内容を語り、このウィルスは怖いと闘病記を流す。

昨日から今日に掛けて岡江さんが亡くなられたことで、テレビニュースを見たらこんな感じだと改めて思った。外に出ないでお願いとか……誰が悪いとか、果ては2日が悪い4日が悪いだとか(これは当初から誰が見てもダメなことは分かっていた話だ)、辻褄が合わない状況が続き、全てが壊れてきている印象だ。

必死にパッチワークで穴を塞ごうとしているが、上手く行かなくなっていく。だから、人々はネットで適当な情報に流されていく。皆、何を信じて良いのかもう分かっていない。ただ、目の前のストレスと恐怖を見て、我慢するか、我慢できずに動くか、我慢したいけどどうしても出来ない仕事に翻弄されるかのいずれかだ。

欧米より日本は、これからどんどん状況が悪化していくかも知れない。

今週は月曜日に統計を上げてから上げていないが、私自身が忙しいというのもあるが、もう一つ理由がある。

それは、実はお昼と地方ローカルの夜(朝は経済ニュースを見た後ザッピングはするが見ない)だけテレビニュースを見る中で、そろそろやる意味がないかなと思えてきたからである。本来はこのての地域別感染者は、感染が全体に広がる前に、制限を掛けるための目安や早期対策の材料として使われる物だが、現状では既に止め処ない状況に置かれている。この状況ではもう数字を出しても意味がないし、むしろ政府なども目処を立てるつもりがないのが丸わかりであり、報道も目処を求めるつもりがない(仕方がないと思っている)ため、数字など意味を持たない。ただ、増えたか減ったか、それを見て沈むか、喜ぶかだけだ。こういう情報ばかりが流れるのは、ただうつ病などを増やすか、批難が増加するだけだろう。

意味がない。報道サイドも含めて、感染者の総数を出したりするだけではなく、もう少し長い視点と最終的な目標を探さないとダメだ。


各都道府県のサイトを見て患者の詳細を一つ一つ見ていけば分かるが、院内や施設感染が激増している今、既に市中がという状況ではない。市中は既にかなり広がっている地域が多く、たぶんちょっと我慢したぐらいで、感染の気が低下していくとは思えない。

まあ、これから夏に向かうし……私の予想では、夏場は肺炎の重症発生率が日本の北海道や東北の一部を除く本土では下がると推定している。
これは日本が極度に蒸し暑くなるため、少なくとも呼吸器の粘膜(一次免疫系)が弱まることが減るからだ。まあ、家で籠もってエアコンを掛けて、窓も開けずに暮らせば知らない。また、夏バテして食欲不振でアイスクリームとか冷たい物ばかりを食していると、発症するかも知れないが……。

そういう辺りも踏まえて、今日はSARS-CoV-2と免疫を考えたい。自分で病気と向き合うには、自分の体がどういう動きをするからどうなるのかを知れば良いからだ。


<免疫/immunity>

免疫とは感染症や異物(毒)に対して、生物(生体)が抵抗したり排出したりする動きのことだ。免疫といってもその作用は様々で、主に一次免疫系(排出、固定殺菌、捕食)と、抗体免疫系に分かれ、さらに広義には解毒(肝臓と腎臓で行われる毒物の解毒、排出、固定貯留-毒性を包み込んで外に出さないようにする)も含まれることがある(ここは割愛する)。

-一次免疫系-

それぞれに説明すると、
一次免疫の排出とは、咳やくしゃみ、鼻水、鼻屎、涙、耳垢、瘡蓋、膿、嘔吐、下痢などが該当する。雑菌やウィルスまたはその死骸、自分の細胞死骸などを外にまとめて押しやり、体内にいる敵の数を減らすことを目的とするものだ。ちなみに、人に罹患させないためにマスクをするというのは、本人の免疫的に言えば、実はマイナス要因となりえる。そのため、咳などがあり、他に人がいない自宅などではマスクはしない方がよく。(その代わり掃除などを日々しっかりすることと換気を十分にすることが求められる)

くしゃみや鼻水、痰が出るなら、その都度鼻をかんで、痰を口から吐き出し捨てて軽く口をゆすいで、鼻水などを啜って鼻の奥に戻さないようにした方がよい。


固定殺菌(病原体破壊)とは主に皮膚の表面や体内の粘膜組織で行われていることだ。石けんのCMで皮膚の表面は弱酸性なんて話を聞いた事がある人がいるだろう。これが、固定殺菌である。皮脂腺や汗腺などから出る油や汗には危険なウィルスや細菌を皮膚に定着させないための、成分も含まれている。無害化するほどの力は無くても、一部のジメジメが好きな真菌類などが多量に増えない限りは、皮膚表面は一定程度のウィルスや細菌の侵入を防ぎ続けるように出来ているのだ。

これが、鼻や喉になると、少量またはある程度の免疫細胞(抗体を持つ物と捕食作用をもつもの)と酵素も排出しており、それによってウィルスや細菌の汚染を防いでいる。まあ、年齢とかストレスの状況、現在患っている怪我や病気、食べている食べ物の状況などによって、殺菌の効果を持つ成分量が変わることや、湿度が低い温度が低いと、体の血行が落ち、恒常性そのものが低下する一方で、皮膚表面から分泌される水分の蒸発速度が上がるので、この固定殺菌の効果は減退するという特徴がある。ちなみに、SARS-CoV-2はこの特性にバッチリと填まっていると考えられる。

捕食とは、主に好中球やマクロファージ、キラー細胞が行う直接的な病原体や不穏分子の排除行動である。上記までの部分は、言われる設置型のトラップに近いものである。

例えば排出は、一定の敵が体内で増えた場合に、くしゃみや咳、涙なら免疫系の警告(勝敗状況)などに応じて、機能したり、床や壁にスイッチがあり、それを踏み抜いたり、触れたりすると弓が飛び出したり、落とし穴に填まったり、沼に沈んだり、奥から水があふれ出したり、暴風が来たり、岩がゴロゴロ転がってくるような、アドベンチャーゲームや映画の仕掛けを彷彿されるものだ。ちなみに、この排出では見方も敵もその場所に居れば可能な限り排出されるため、相当程度の敵がいるか、初期トラップであるかのどちらかである。

捕食は、そういうトラップではなく、直接動いて対応しているものだ。数で言えば最大級の人員(細胞数)を持つ免疫系の主力となり得るものだが、これらは使い捨てで機能しており、乳幼児期~思春期には活発に機能する。18から24歳ぐらいまでを緩やかな減少曲線で迎えた後、30代中盤までそこそこ減少し、そこからは活動量も含めて大きく落ち始めるとされる。

この捕食免疫の中には、自衛隊や軍属のような存在もいるが、大半は警官程度の存在で指揮権を持つ物は少ない。
彼らの中で指揮権を持つ物や、情報を受け渡せる機能を持つ物が、捕食したウィルスや細菌から抗体の元となる、抗原を司令塔や抗体製造する単発部隊に引き渡すという重要な任務を持っているが、その任務を持っている物は、炎症に集まってその炎症を抑えるための活動をするという特性があるため、炎症性の疾患や糖尿病、心臓病、動脈硬化症、血栓症、高血圧などを持っている人は、集まりが悪くなることがある。これが、持病があると重症化しやすいと言われる要因だ。


-抗体免疫系-

抗体免疫系は、3つの要素から成り立つ。捕食免疫系で抗原情報を提出できる機能を備えた細胞。その情報を受け取って分析管理保管する細胞、最後にその情報を元に武器(抗体)を生成する細胞である。

この抗体免疫系は数そのものが沢山いるわけではないが、戦力としては最大戦力となる。もっと正しく言えば、一次免疫系のトラップに使う殺菌成分などは、この抗体免疫系が作っているものも含まれており、大量破壊兵器を有している軍隊のようなものだ。とても合理的に体系づけられた組織で成り立つ。

指揮系統についてはT細胞(T-Cell)とかB細胞(B-cell)とかネットで検索すれば分かるだろう。
昔は関連書籍を読まないと分からなかったが(私は生物学や医療が好きなので漁っていた)、今は興味があるならある程度のことなら、誰でも調べられるだろう。

この中で抗体を作って攻撃をするB細胞は、免疫グロブリン(Immuno-globulin)という抗体を生成し、敵勢と判断されたウィルスや細菌に対して連射し駆除する。これが出来ると、病気を発症しにくくなる。一般に免疫が付くという状態はこれを指す。


とここまでが基本だ。ここまでの段階で、持病があるとどうして重症化しやすくなるのかも大まかには説明している。
また、自宅や施設療養をする場合に、療養の中でマスクをどういうときにすべきか、鼻水や咳がどういう意味を持つかを理解することは出来ただろう。昔から、一部で言われることだが人にうつすと病気が治るというのは、あながち嘘じゃない。自分の体内から出したい因子を、体内に戻るような対策で、我慢して対処していたら例え療養していても、重症になる可能性が増す。

だから、部屋の換気などをしながら、1人で隠ることが大事と言うわけだ。まあ、実際にそれをするには自治体や医療機関などの支援が必須だ。


<免疫にとっての新型ウィルス、細菌と発症>

免疫にとって新型ウィルスや細菌というのは、この世に生を受けて始めて接するウィルスや細菌のことである。
生まれた直後は、その世界で吸い込む空気や触れる食べ物、飲み物などから入ってくる細菌やウィルスは全て新型で恐ろしい物である。

しかし、乳児期、幼児期はあまり長期間の高熱などを発することがない。いや、実際には風邪も良く引く子はいるし、病気に罹りやすい子はいる。また、乳児期の死亡リスクは発症してしまうと、今でもそれなりに高いが、大人になって子供の病気に罹るより遙かに軽く抑えられる病気も結構ある。特に乳児は栄養状態と温度状態などの管理が十分ならその確率が高い。

何故かというと、親から免疫を分けて貰っているからだ。生まれた直後は、胎盤を通じて、親が持つ抗体因子(免疫グロブリン、クラスG)を分けて貰っており、それが生後数週間ほどは守ってくれる。また、母乳や最近の乳児用ミルクには、クラスAの免疫グロブリンが含まれており、これが子供がまだ十分に育てていない押さない抗体免疫系を補助しているとされる。

それに、先に書いた捕食細胞の多さが、急速な免疫学習を進めていく。乳児期に玩具などを舐めたりする間に、免疫が裏で強くなるための勉強しているのだ。

大人になってくると、この捕食免疫は減るので新型の病気には相対的に罹りやすくなる。
一方で、子供や若い人の場合は、免疫系の数が多い分、司令塔細胞が下の歩兵や抗体を放出する細胞より先に討ち取られたりすると、免疫の統制が崩れて、過剰反応を引き起こす事も有り得る。(ショック症状)これは、大人とは違い子供や若者に多くなりがちである。


-SARS-CoV-2の発症と重症化のメカニズム推定-

では、SARS-CoV-2発症とはどういう状態なのだろうか?

SARS-CoV-2は2段階から3段階で状態が変わることが分かっている。これを、免疫の特性で見ていくと、推定は結構簡単にできる。正しいかは分からないが、その辺りを書いていこう。


SARS-CoV-2ウィルスを体内に取り入れても、周りに感染者が少ないならたぶん多くの人はすぐには発症しないし、殆どの人は発症にも至らないだろう。

しかし次の場合には発症する。

1.慢性的な持病がある。(本人が自覚しているかどうかに関わらない)
2.免疫に関係する薬を飲んでいる。
3.最近別の感染症に罹って寝込んだことがあり、それが治った(と自分で自覚して活動を開始した)直後。
4.周りに感染者が複数人いる
5.自らウィルスが多い場所へ外出している。


1から2、3はいわゆる免疫が他のことに手を取られている可能性や、自己免疫自体が低下している可能性があるため、発症リスクが増す。

特に1は、例えば偏食があるとか、ダイエットをしている、睡眠不足やストレスなどを持っていても発症するリスクは上がる。

3は、免疫にも数の上限があり、作業できる範囲や量にも限界がある。
他の病気への対応をしているときに、新しい病気がやって来てもすぐには動けないことはある。

4と5は、簡単に言えば新型ウィルスを免疫が無い人が大量に吸い込めば、例え乳幼児でも、すぐに発症し重症化するということだ。私達で掛けるから、あなた1人で、オフィスの電話番をしなさいと言われて、20ある回線がバンバン鳴り出したら全部は取れないはずだ。1回線に1人か2回線に1.5人なら何とかなるかも知れないが……これら5つの共通点は、免疫そのものが持つ能力の限界を超えて仕舞えば、誰でも罹ると言うことを意味している。

そして、4番目はまさに検査を殆ど行わず、市中で広がり続けていくと危険な場合もあることを示す訳だ。


では、SARS-CoV-2はどういう発症を行うのか?これは、ウィルスの量が尋常じゃない程多くなると機能しなくなる物であるという前提で書く。


現時点で分かっているのは、SARS-CoV-2はまず鼻腔、副鼻腔や咽頭、喉頭でウィルスが増殖するということだ。
そして、その症状は普通の風邪と同じで、捕食免疫を中心とした免疫が高齢者であっても、若者であっても大方改善に向かわせると推定される。
何故、ここで大方改善に向かうのかというと、この場所は関所だから、免疫細胞とトラップが多く仕込まれているという現実が影響している。

鼻水も咳も出るし、粘膜も鼻毛の森もある。咽頭には唾液の分泌なども行われ、実はとても強い砦となっている。
だから、いわゆる風邪の症状で始まり、この症状は長くても7日から10日程度で治るだろう。この期間で抗原提出が行われ抗体部隊が緩やかに準備を始める訳だが……たぶん、この段階ではSARS-CoV-2の抗体免疫は鼻や喉周辺に向かうときに実装させる武器として機能していると考えられる。


この状況で終われば良いのだが、例えば患者の周りに他の患者がいたり、または患者自身が咳をした呼気を再び吸い込んだりしていると、ウィルスは、咽頭を遙かに下に超えて、肺胞に達する。肺胞は酸素の交換をしている場所だが、そこで細胞にとりつく訳だ。実は肺胞は、咽頭や喉頭、鼻腔などに比べると、防御が甘い。大半は気管支までの経路でシャットアウトされるように出来ているからだ。ここで、確実にウィルスは細胞から細胞へと乗り換え増殖し始める。そこに、補食細胞がやって来て駆除を始めると同時に、抗体部隊の動員を要請する。

しかし、捕食よりもウィルスの増殖が速かった場合、疾患は急速に進む。すると、血中酸素の濃度が下がる。呼吸はより荒くなり、荒くなっても血中酸素が減る上荒くなった分横隔膜などを動かす筋肉の酸素消費は増すため、ますます酸欠に向かい免疫の活動が鈍り始める。そうなると、一気に状態は悪化する。

ここで一つ注目なのは、もう一つ追加の因子が含まれていると悪化はより顕著になる。何かというと、それはタバコや石綿(アスベスト)、PM2.5などの影響だ。これを受けている場合は、それが肺胞の中である程度含まれていることで、ウィルスの隠れ蓑になったり、免疫細胞の活動を抑え込んだり、酸素交換の足かせ(元々肺機能が下がってしまう)になる。この場合は、回復そのものが困難になることもある。

タバコを吸っている人、吸っていた人、また粉塵を扱う業務をしていた経験がある人は、この点に注意が必要だ。

抗体部隊が準備を整えていたとしても、果たしてその抗体が十分に使えるかはまた別の問題だ。そもそも、抗体には部位ごとに違うものを使うこともあるからだ。クラスタイプ(A、D、E、G、M、これは人間の場合)と、さらに数十億から100億とされる抗原タイプにあった免疫タイプがあるが……それだけじゃないのだ。まだ、未知の部分も多い抗体の特性がある。場所が変わったときに全く同じ抗体が使えるとは限らないのだ。(通常はクラスタイプが変わることが多いようだが……)

何故使えないのかというと、簡単に言えば火気厳禁の場所であなたはマッチを擦って、またはライターやチャッカマンで火を付けるかということだ。スプレー缶の穴開けじゃないが、大爆発するようなことはしないだろう。臓器への影響なども考慮すると、使える弾丸のタイプ、武器の種類も変わっていく。ウィルス性疾患の一部で、ある臓器にうつると慢性化する病気があるのは、このためでもある。

若い人で重症化する場合に多いのは、この抗体を使ってはいけない場所で使ったり、一度に使える上限を超えて使ってむしろ体を傷つけてしまうことがあるからだとされる。

尚、IgGが多いと抗体があるという記事も一時出ていたが、あれは語弊のある内容だ。
正しくは、IgGがSARS-CoV-2またはそれ似た抗原に触れた時に、ポジティブに反応すると判断されたときに、抗体があるという判断になる。IgGは主に血中でウィルスや細菌と戦ったときに利用される抗体とされている。だから、インフルエンザでも、風邪も発症して治った直後にIgGは増加する事がある。これがあるから、抗体が出来る訳では無く、これを疑似またはラボで生成したホンモノの抗原と接触させたり、そういう反応をする試薬に付けた時に、一定の反応をする場合に抗体があると判断することが出来る。

ここまでで言えることは、肺機能を悪化させたら重症化するということだ。
呼吸が苦しいとかなったら、もうすぐに病院に入院し呼吸補助具(酸素マスクなど)をした方が良い(早く治る)かも知れない。ただ、それの数には限界があるから、困っているわけだ。


<緩和薬の機能>

ここで薬の話をしよう。ファビピラビル(アビガン)の場合は、RNAポリメラーゼ阻害薬である。これは、細胞に侵入したウィルスの増殖(複製)を阻害するものである。簡単に言えば、ウィルスが細胞で増殖を始める際に、増殖に使う装置を止めるのだ。

これは、ウィルスの増殖をある程度押さえ込める。ただ、遺伝子の複製を止める薬ゆえに、長時間使うと細胞分裂が激しい場所で悪い影響を与える可能性がある。それが妊産婦のりようを避けることに繋がる。また、実は男性でも薬服用中と服用後暫くは、精子異常(奇形精子)が出来る恐れがある。

また、代謝が弱い高齢者などが使うと腎疾患(高尿酸血症などの合併症として)などになる可能性も否定できない。

尚、これは初期から中期まででしか効果が十分に発揮されないようだ。理由はまだはっきりしていないが、上記した肺機能の悪化などが進むと、代謝全般が低下するため、この薬の悪い方の効果が体に悪影響を与える可能性があることが1点。もう一つは、一定の水準で増殖が進むと、RNAポリメラーゼ阻害薬がウィルスが侵食した感染域全体にこの薬が浸透しないといった問題やインフルエンザなどとは違って有効量(装置の稼働を止めるための量)が違うのかもしれない。

これが緩和薬の機能と効果である。

<夏には弱まる?>

というのは、間違いなくなるだろう。日本では必ずあると推定される。
但し、それはあくまで冬場に比べて減るというだけであり、終熄するとか収束するという話ではない。発症はし難くなるだろう。


理由も書いておく。そもそも、夏にも肺炎はあるが、夏になる肺炎は、主に嫌気性(ジメジメしたところが好きなウィルスや細菌が増殖する)のケースが多い。
まあ、エアコンの中でカビが増殖してそれが肺に入って感染するとかそういう話だ。
SARS-CoV-2は、この点において期待出来るかはとても微妙だ。何せ、水の中でも病原体は見つかっているからだ。だが、細菌と違ってこのウィルスは、水の中で栄養を得て増殖することはないため、夏だから感染が拡大するということはあり得ない。もし、感染が続くとしても、冬の最盛期と同じスピードが上限になるだろう。

では、何故弱まると言えるのかというと、それは我々の体の仕組みとして、夏は恒常性が上がり、冬は下がるからだ。
免疫が上がるというより、免疫が下がらないと言うべきだろう。日本の冬は、湿気が少なく、寒い。
逆に夏は湿度が高く、温度が高い。この湿度の高さや温度の高さが、一次免疫の低下を抑える。肌や粘膜が乾燥しないと言うことだ。
そのため、例え感染しても発症はし難くなる。そういう点では、今年の夏場はエアコンの効いた室内より、外で活動した方が良いかも知れない。
免疫を付けるにはこの夏場に如何に多く人が軽く感染するかが重要である。

尚、夏場は紫外線で空間中のウィルスの不活化が進む効果も大きくなる。冷夏でなければ、夏は感染が減るかも知れない。


<感染拡大を乗り越えるためには……>

最もよいのは、発症しない程度の感染を数回繰り返すことである。
ただ、これはウィルスが見えない我々に取って大変難しい。

上記したように夏なら感染発症の可能性は下がるのだが、夏にかけて例えば今の感染者数がさらに激増するようなことが日本で起きてれば、初期抗体がある程度広がっていても、肺炎になるほどの市中ウィルス増加が起きて、重症患者が減らないという事も有り得るからだ。

本来は、梅雨時期などに入る前に、この病気の市中での全体像を確実につかみ取ること、重症化のピークを越えておくことが必要だ。そのために、何が何でも厳しい措置を執ってでも、今対応出来ることをすべきだと言える。

だが現実は、お願いレベルで止まる。何故って、法的に出来ないからと言う理由だ。現実には政府や自治体が金を出したくなかったからだろう。今になって多少改善する兆しは見えるが、既に感染は院内の壁を超えつつある。それでも、テレワークだとかいう話ではなく、テレワークが出来ない、不要不急の業務は止めるぐらいの対応は今すぐに必要だ。それをしないから、広がりが止まらない。

医療機関などを増やして対応しているなら別だが、それらも全てが上手く昨日しているわけではなく、むしろ準備不足があれば、院内や施設内で感染が広がる。そこに陥っている。


ちなみに、1度感染したからもう大丈夫かというと、そういうもんじゃない。そもそも、免疫が付けば生涯感染しないと思っている人は、その発想を改めた方が良い。終生免疫が付くとされる病気でも、その終生には条件がある。一定の間隔で、そのウィルスや細菌と免疫が触れ合うことがなければ、抗体免疫は忘れたり、思い出すのに時間が掛かるようになり、その隙に発症する可能性があるのだ。

終生という免疫は、一般にある程度市中にありふれて存在する病に対して発症する規定値を下回り続ける状況を指している。予防接種が乳児期から始まるのは、乳幼児期の子供が外を自分で動き回り始める前に、それらを先に免疫系に覚え込ませ始めることで、動き始めてから重症発症するのを防ぐのが狙いだ。予防接種を受けても1回目だと発症することがある。また、ポリオのような生ワク(毒性を弱めた病原体そのもの)だと軽く発症することがあるが、重症化は押さえ込めると言うわけだ。

そして、より確実性を上げる為に、予防接種でもたいていは時期を数ヶ月~数年置いて2回~3回ぐらい接種する。何故そんなにするのかというと、1度では、発症を押さえ込めるほどの免疫が付かないことや他の病気の免疫を獲得する間に最初に付けた免疫を取りこぼすことが結構あるからだ。上記にしたように、抗体は場所ごとに違う特性をもつこともある。また、他の病気を発症していると、負けることだってある。だから、ある程度、この病気は常に入ってくる危険があると認識させ、有効な武器を常備させた時に初めて、この病気は持続的に発症しない物となる。(それでも、免疫不全などの病気になると発症することがある)

そういうものだ。


<冬が来るまでには……>

この夏に北半球の人間が、ウィルスに恐怖し引きこもっていたら、たぶん人類は経済面でも衛生面でもこの病気にさらに痛い目に合わされる可能性が高い。間違いなくこの病気は冬にもう一度戻ってくるはずだからだ。しかし、夏場に屋外で上手に生活していれば、この病気は徐々に市中で重症化せずに人々に伝播し、ある程度の免疫を獲得出来るチャンスとなる可能性が高いと私は見ている。

後は、密閉空間でエアコンなどが使われると、冬と状況があまり変わらず、そのチャンスを失うかも知れないという点ぐらいだ。
それを避ける方法を今のうちに考えて置くことが大事だと考えられる。


報道は未だに恐ろしいことしか言わないが、今外に出るのは無理でも、疫学的な見地で、夏場は感染力が下がり、免疫力が冬よりは改善することを見越した準備をしておくべきだ。これをやらないと、巣ごもりがもっと長いスパンになっても不思議ではないだろう。

即ち、次の冬が来るまでが我々にとって勝負となる。

とにかく梅雨時期までには感染拡大を止めるか、止まる必要がある。そして、その後、閉塞空間を除いた施設の再開を段階的に始めて、夏にかけては空調の利用と外気の取り入れを上手くバランスさせつつ、軽い感染を世間に広げ、重症感染を起こさないギリギリを狙った社会活動をする必要があるだろう。それが、出来ないと冬場にかえってくる可能性が高い。

たぶん、冬にかえってくる感染は、相当規模が大きなものになる。何故なら、ウィルスが広がっている場所が多くなるからだ。その時に、免疫を多くの人が十分に持っていなければ、喉の先の第二ステージ(肺炎)が発症から一日二日で始まるぐらい不味い事になるかもしれない。


どうせ感染するなら、耐えるべき時期を、梅雨時期(最悪梅雨明け)までぐらいに定めておくべきだろう。それを超えて夏も自粛をとなると、本当に秋以降が怖いことになりそうだ。こうならないように、夏場の生活を我々は予め考えて置くべきかも知れない。家などに籠もりすぎないこと、エアコンの設定温度を下げすぎないとか、定期的に窓を開けて換気することは大事。後はエアコンの掃除をする。換気機能を持つ<一部のメーカーの最上位モデルで搭載している>エアコンを購入するとか、した上で夏場は高齢者などを除いて感染を極度に恐れないことも大事かも知れない。体内の免疫が唯一ウィルスに勝てるかも知れないのは、暖かい季節なのだから。


労働問題で金銭が必要とか既に感染済みで医療を必要とする人は、確かに目先の話が怖いことだ。しかし、今感染していない人や既に治った人にとっては、再び感染するかどうかや、これから感染して重症化するとかそういう怖さの方が怖い一方で、その怖さを短くする方法はないのかを求めている人が多いはずだ。本来、そういう情報を探すのも報道の仕事で、それはワクチンや薬だけではなく、全体の病気の特性からも考えるべきだ。

それをやらないと、皆病気ではなく、他の理由で病んで死んでいったり、仕事を失っていったり、過労やストレスで倒れるだろう。もう少し、未来にどういう目標を持つべきかを、専門家も含めて合理的に示すべきである。怖いことを言うならば、その怖いことが終わるのはいつなのか、どういう条件を満たしたらなのか、この時点の目処でも良いから示すべきだ。それを示せないなら、怖い話などするなと言いたい。








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