NZ火山噴火で初の捜索、6遺体収容 死者14人に …… 観光立国は災害も事件も観光客を巻き込まないようにする対策が必須。

時事通信社の記事である。日本の火山噴火では高い山での噴火が多く、街にも近いが故に行方不明のままになるようなことも多いが、今回は火砕サージ(波動)に巻き込まれたようなので、海に転落していたりせず、火山灰の下深くに埋もれない限りは見つかると信じているが、見つかって欲しいなと思う。



ちなみに、ニュージーランドの捜査当局は、10日時点で噴火警戒が上がっている中で、観光が行われた恐れがあることから、捜査も視野に検討しているというニュースが流れていた。今のところ否定されており、続報は出ていないことから、捜査はされていないのだろうと思うが、日本でも噴火警戒レベルが上がる度に出てくる観光業の風評という言葉と、実際の災害が起きたときに問われる責任との間でのせめぎ合いに苦しむ観光国家の厳しさが見え隠れする。


この手の躍動する自然を利用した安全性の担保は難しい。たぶん警戒レベルが上がっても、これまでに被害が無かったなら、その警戒レベルは有名無実のような形で、形骸化していただろう。ここは過去にも小規模な噴火は繰り返されており、その都度被害は起きてなかったことから、観光業者向けの、危険性認識と、専門家の認識にずれがあり、ダブルスタンダードが常態化していた可能性は高いのだ。

しかし、それに対して両方ともちゃんと共通化の指針を示していなかったなら、残念ながら皆同罪であるとも言える。結局のところ、どちらも明確な根拠を持てるほど自信がないから言えない訳だ。それが、自然災害を予知観測するということでもある。

日本でも、昨今は噴火や地震が多い。ここ5年(ちょっと)ほどでは死傷者が発生した噴火が、御岳や草津白根などであり、いずれも世界に噴火の瞬間を示す映像とともに生々しく報道されたほどだった。これらを受けて警戒レベルは頻繁に上がるような場所も増えている。幸運にも、それに対して実際に噴火している件数は少ないが、もしそれが噴火に繋がる回数が多いなら、観光客などへの被害は殆ど出ないように出来るぐらい盤石なのかが気になる。

また、この先もし、そういう噴火が再びあまり起きなくなり、20年30年経過すると、もしかするとニュージーランドの二の舞のようなことが、日本でも起きるかもしれない。それが、怖いことだ。特に観光業の強化を狙っている日本では、これに対してもっと、はっきりとした指針が必要かも知れない。何の予知も出来ずに予想外の場所から噴火する草津白根のようなことも有り得るのだから。


喉元過ぎれば熱さを忘れるというが、実際に災害を経験すればすぐには忘れないが、それでもずっと覚えて同じ基準で逃げ続ける人は必ずしも多くはない。
100年に1度が1度くれば、人生で2度それを受ける可能性は低いからだ。しかし、それは自分だけで考えたときであり、外から旅行などで来る人は安全や安心を疑わずにやってくるわけで、彼らに100年に1度しかないからここは大丈夫ということを言ってはいけない。

観光地というのは安全であり安心できる場であることが大事で、危険かも知れないと思っている人に、根拠無く安全というわけにも、根拠無く危険というわけにもいかないのだ。台風などの見える災害なら良いが、地震や火山噴火などは長期予知そのものが正確ではないため、風評という言葉は成立しないし、ただ闇雲に危険という言葉も成立しない。それをもっとしっかりと定めておかねばいけない。

その上で、もし何か起きた時にどこなら安全かを、住民だけで無く、観光客が逃げ込めるように定めておく必要はあるだろう。特に観光地なら、観光客あっての観光地である。住民よりそっちが大事になるぐらいの準備が必要である。それが出来ないなら、観光地としての地位を大きく失う日がくるかもしれない。

今の日本はそういう部分を本当に考えているのかが心配だ。これを見ると特に思う。何せ日本は、洪水が起きても避難所が足りないというぐらいの国だ。本来ならまずは、そういう部分が出来てからの観光客誘致だろうとも思うが、特に海外から来た観光客が災害で死ぬということは、起きないようにこれを機会に考えた方がよいと感じるのだ。


残りの行方不明者が早く見つかることを祈っている。

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