「水の都」ベネチア、高潮で浸水 サンマルコ寺院も被害……低気圧は大雪ももたらしている。

朝日新聞社とANSA.it(イタリア語)の記事である。


水の都が高潮で水に浸かったというのは、ドラマや映画なら笑い事だが、現実に起きれば惨事である。過去50年で最悪とされる浸水高だったようで、水上バスなど乗り物の被害も甚大なようだ。被害総額は数億単位(ユーロ換算なので1億で約119.8億円)となり、非常事態宣言が出たらしい。上記2つ目のANSAのURLには映像もいくつか掲載されているが、かなり大胆に浸かっているのが分かる。


実は、災害が起きているのはここだけではない。
もう一つ。イタリア北部のアルプス山脈南端にある南チロルでは大雪になっているそうだ。ドカ雪(湿った重い雪)による倒木なども発生し、道路の通行止めが多発。電線が倒木によって切断され一部地域では電気がストップしているという。


GIZMODOが今年の10月は過去最高の暑さ(気温)を記録したという記事も出しているが、9月~10月は日本でも強い台風が接近するなど、災害を巻き起こした。今、南半球の豪州(オーストラリア)では、最悪規模の森林火災が起きているが、これも暑さの影響があるのは明確である。

そして、森林が燃えてなくなれば、余計に暑くなる。森が固化した温室効果ガスが大気中に逃げると同時に、森林が光合成の際に気化して上空に逃がす太陽熱(太陽光線から地表に届く熱)が森の消失で地面に届き地面を熱するからだ。もし、今のまま温度が上がり続けるなら、今後さらに人は地上に住むことが難しくなっていくことは間違いない。

ちなみに、日本はこれから冬であるため、大雨は降らないから、洪水はないと思っている人も多いだろうが、それは甘い。


<今年は暖冬だが……大雪や大雨の危険は年々強まっている>

強から明日に掛けて日本列島にには強い寒気が入り込む。北海道や東北、山陰の山沿いでは雪の降る場所も多いだろう。しかし、11月は平年より温度が高いか平年と同等の見込みだ。何故か分かるだろうか?それは、月の平均でみると温度が高いからだ。但し、全く寒い日がなくなったり、全部の日が平年より暖かいわけではない。そして、雪や雨は降る。

その時に、地表が暖かく、上空が極度に冷たいと雲が大きく成長しドカ雪や雷を伴った強い雨をもたらす。暖冬と言っていたのに、雪が多いなんて年が最近は結構あるが、それは結果的に平均すると温度が高いが、ドカ雪などが降ることで、寒い年のように見えるからだ。人は、実際に被害等を伴う現象に対して極端に反応するため、例えば、今年関東の人は、とにかく例年より洪水が多く災害がいつもより多い年と思うといった具合に考えるだろう。

しかし、現実を見れば去年2018年の方が全国的な災害は多かった。噴火(白根山)、雪害(福井)、地震(大阪)、大雨(西日本と北海道)、猛暑(ほぼ全国)、台風(大阪)、地震(北海道)と熱中症から雪、洪水まで含めると2018年は最悪規模であった。しかし、被害を受けていない地域だと、記憶に薄くなる。

冬場の温度などはその傾向が出やすい。要は雪がどれだけ降ったかが寒さの基準になり、実際に平均した気温の推移による寒さは、二の次三の次である。何故なら、災害は暖房さえすれば生きていける温度が低いということより、雪の方が起きやすいからだ。

暖冬傾向で雨や雪が少ないという話があると、多くの人は災害が起きにくいと思いがちになるが、実は暖冬傾向(温度が上がって)雨が少ない場合は、降るときには恐ろしい程降りやすいということを示している。


基本的に水蒸気は温度が高いほど発生しやすい。空気に含むことが出来る水蒸気の量(飽和水蒸気量)が多いからだ。
暖冬にしても猛暑にしてもそうだが、温度がたかくなるということは基本的に、空気が持つ水の量が多くなりやすいことを示している。その状態で、もし上空に冷たい空気が入ってくると、地上の暖かい空気は上空に持ち上げられ、上空の冷たい空気と混じって急激に冷やされるすると霧状に水蒸気が飽和する。水滴になるのだ。それが、氷点下で起きれば雪の原型になる。地上にそれが落ちてくるのは上昇気流の強さがどれほどあるかも関係する。

上昇気流が強いと、雨粒や雪の結晶はある程度自重が重くなるまで、下には落ちない。強い低気圧では大雨や大雪が降るのはそのためである。

地上の温度が温室効果で上がっていくと、上空との温度差は乖離しやすくなり、上昇気流(低気圧)はより強く、下降気流(高気圧)はより協力になる。大雪などをもたらしやすくなり、干魃が起きやすくなるのだ。これが、温暖化による気象現象が両極になるメカニズムである。

ここで、アレッと思う人もいるだろう。だって、地上の温度が上がれば上空も必ず温度が上がるはずだ。宇宙に逃げていく熱量にも限界があるのだから……と……。これは、熱の伝導率の差が影響する。要は、厚い雲があると、地上に光が届かないから、熱は宇宙に逃げないし、宇宙から太陽熱は届かないということだ。逆に、ずっと地表(海上)にお日様が照っていたらそのうち海水面などは暖かくなり、上昇気流を生み出す。上空は必ず夜間になると一定の冷却が起きるが、地表は上空の温度が地上より一定以上下がらないと、上に熱を逃がさない。それは雲があって地上の熱が逃げない時の方が実は大きくなる。

それが実はミソなのだ。あとは、地軸の傾き23.4度が本来なら決まった場所で留まるはずの気象現象をある程度地球全体に近い形に分散させているのもポイントだ。四季が世界に生まれてくれるのもこのお陰である。


話を戻すと、温度が上がれば1度に降る雪も雨も増加しやすい。例え、暖冬で少雨傾向でも、3ヶ月分などといった形で1度に降る可能性は夏も冬も増えてくるだろう。だから、気を付けねばいけない。暖冬で大雪が降ると、雪のあとに一気に暖かくなり、根雪として留まらずに洪水になることもある。(ここ数年は日本に限らずそれが世界で結構起きている。)そのため、冬の融雪洪水というのも気を配る必要があるかもしれない。


また、車の運転手などは、都市部だと大丈夫だろうが、山道などを運行することがあるなら、滑り止めや折り畳みのシャベル、チェーンなどを携行しておくと良いだろう。出来ればこの他に携帯毛布なども持っておくとベストだ。住宅の場合は、暖房器具としてエアコン以外の暖房方法を用意しておくことだ。エアコンは、ヒートポンプを使った屋内と屋外の熱循環である。それ故に、もしも予想以上の寒気がやってくると、実は暖まらないことがある。特に熱効率が低い安物のエアコンは気を付けた方がよい。

そこで、自らが熱を出すヒーター製品を最低1つは持って置いた方がよいだろう。(ちなみに、停電しないとは限らないので、燃料で動くものがあると好ましい……尚高気密住宅では燃料式を使う際には換気に気を配ること)


このように考えると、これ以上温暖化が進むなら、夏も冬も良いことはない。むしろ、金は掛かるは物は壊れるは良いことなしである。
そういうことから、二酸化炭素が問題だとか、そうじゃないとか、そういう話ではなく、本当に可能性がある問題には全てに取り組んでいかないと、不味い状況になっているのは間違いないだろう。
















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