さらに市場を失う懸念が広がるソニーモバイル……ドコモ版 Xperia XZ1がAndroid 10アップデートリスト第一弾になく……。

notebookcheckの記事である。ソニーのXperia XZ1 のメジャーアップデート保守がAndroid9 Pieで終わるという噂は、今年の春頃から出ていたが、それがNTT Docomoの10更新情報(SO-01Kが対象外)で示されなかったことから事実っぽく批難を浴びそうだという記事だ。

実際には、ソニーの公式でこれが発表されている訳では無く、ドコモも後から追加する機種を出すことがあるので、これで確定では無い。また、別にAndroid 10にすることが長期保守する上で絶対に必要なことでもないのだが(後述)……XZ Premium辺りで、最大2年更新等を匂わせていたことが響いている。(XZ Premiumは2世代更新されたが、XZ1はされていない。尚、正式に2年保守を明言したのはXperia XZ2からだったはず。)

尚、メジャーアップデートが提供されないとしたらXZ1シリーズがXZ Premiumとほぼ共通のプラットフォームを使っているが故だろう。
この問題は、今後XZ3(XZ2と同じプラットフォーム)やXperia 5(1と同じプラットフォーム)、8(10と同じプラットフォーム)でも出てくる恐れがあるという点では、確かに今後の懸念になるだろうが、これが分かるのはXZ3まで待たないと何とも言えない。

どちらかというと気になるのは、Xperia 5でデフォルトAndroid 10対応がされていなかったことだろう。AOSPのトップベンダーの一社であるソニーが、これを外したということは、スマホ事業の業績悪化が深刻なため、この辺りの対応が苦しくなっているからかも知れない。


<一応10向けのODバイナリーは公開されている>

ちなみに、ソニーのAOSP Development(Open Device)サイトでは、Xperia XZ Premium以降のAndroid 10(Kernel 4.14)開発ソース(Open Device向けのバイナリー)があるにはあるが、これがイコールOSのアップグレードの保証に繋がる訳では無い。

まあ、あくまで企業などがカスタマイズROMなどを作成する際に利用されるものである。だから、それを含めて2年というなら満たしてはいる。
例えソニー本体からのアップデートが無くてもこれを元に、ドコモなどキャリアにその気があるなら実はXperia X Performanceなどを9 Pieにすることも不可能では無いと思われるからだ。

これは、結局のところ未だにソニーに対する期待が大きいことを示しているのだろうが、利益率もそれほどないはずなので、難しいところだろう。
個人的には、メジャー更新より、セキュリティアップデートをより短い間隔で定期的にやることの方が大事だとは思うが……。それを知らない人も結構多いのも影響している。


<セキュリティアップデートがあれば問題はないが、無ければ10でも危険性は同じ>

尚、AndroidはiOSとは違って、古いバージョンが問答無用で保守を終えるわけでは無い。
セキュリティアップデートはAOSPでは現在Android 7.1.1以上のバージョンで2019年10月分(7.0.0は7月で終了し、CTSが8月提供で満了したため、9月からの更新は行われていない)まで提供されている。但し、このセキュリティアップデートをキャリアやスマホの製造元がOTAで公開し個別アップデートを提供しない限りは、それがAOSPに公開されても安全とは限らない。

即ち、Android 10に更新されても、それを最後にセキュリティ更新が全くないハードより、9 Pieでも3ヶ月に1回ぐらいの間隔でOTAによるセキュリティ更新が3年行われ方が消費者にとっては結果的に良い保守をしているメーカーとなる。

日本でも少なからずそういうのを知らない人はいるが、こういう記事がでるところをみると海外だともっと多いのかも知れない。

尚、現在のAOSPサポート状況は以下のようになっている。

Android Security Supports_201910.PNG

ちゃんと保守があると、新機種を登場と同時に購入し、最大2世代に完全マッチして保守が行われると2年最新の機能が使える更新が行える。
さらにそこから、だいたい2.5~3年程度そのスマホは安全に使うことが出来るような体制が整えられている。
但し、その要件にマッチして確実にその期限までOTAが提供されるスマートフォンはAndroidでは殆どない。(実は過去に全くなかった訳ではない)
組込のテレビやレコーダーだと毎月更新は無理でも、半年サイクル保守ならあるかもしれないが、たぶん少ないだろう。

Pixelでさえも2~3年保守+αぐらいが限界だからだ。よほど危険性が高いとやってくれるかも知れないが……。Androidの欠点はやはり、半年サイクルで新機種が出続けていることにあるのだろう。それが、災いして長期保守の費用を捻出できないのだ。

目新しい機能がないなら、同じ機種を1年2年売り続けて保守サイクルを延ばした方が、結果的に売れるようになるだろうというのは、以前からここで書いているが、スマホにしてもテレビにしてもカーナビやレコーダーにしても、プリンターにしても代わり映えもしないのに年に1回以上新機種を出す姿を見ると、30年前のアナログ時代より世界は退化しているなとつくづく思う。


<ブランドイメージの高さと失望の大きさ>

今ではハードの性能も一定以上に達していれば、そこそこ使え、機能の多くはソフトウェアで制御するソフト全盛の時代である。
だからこそ、ソニーがこのソフトウェア全盛時代の風穴を開けるのではないかと思っていた人から、こういう失望記事が生まれるのだろうが……。こういう記事が書かれることはソニーがそれだけ愛されてきたということであると同時に、ソニーモバイルの開発チームはそれが分かっていないことも示している。

今のままだと、日本市場は分からないが、海外市場でシェアを戻すのは、例え今後機種のアップデートが良くても、極めて困難だろう。(それを理解して評価してくれる人は当分出て来なくなるということ)

これは、何かしてくれるかも知れないという期待が大きいほど、失望の谷底は深くなるということを意味する。
上記したように、保守があれば確かに十分であるが、それ以上を期待している人が多い中では、評価が駄々下がりするのだ。逆に、こういうブランドは、予定上に保守でもしようものなら、それだけで高く評価されることもある。

そこがブランド信者の面白いところだ。

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